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セントビンセント日記

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カリブ海はセントビンセントでの日々のブログ。青年海外協力隊(JICA海外協力隊)2019‐2021 として駆け抜けた2年間で見聞きして考えたことをつらつらと。南国の風を添えて。 … もっと読む
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2020年1月の記事一覧

懲りずに今度は植物を植えに孤児院へ

懲りずに今度は植物を植えに孤児院へ

花とか植物を植えるのを手伝ってくれない?という誘いにのって、何度目かのそして今年初めての孤児院に行ってきた。(参考記事:初めて孤児院に行ってきたんだがね)

1人、子供が増えていた。ちょうど今日来たばかりらしい。10歳くらいの女の子。どういうバックグランドなのかはわからないし、どんな性格の子なのかはわからないけれど、新しい環境に適応しようしているのか、無理に口角を上げて笑顔を作っているように見えた

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9人も孫がいたら大手に勤めてても隠居できないよねぇ

9人も孫がいたら大手に勤めてても隠居できないよねぇ

だれから聞いた話だったか何の本に書いてあった話だったかすっかり忘れてしまったし、何代目の誰かも忘れてしまったけど、モザンビークの大統領は自国の経済状況を、毎年メーデーかなんだかのデモ行進をしている人たちの足元を見て判断していたらしい。

曰く、「数字だけでは実感として不十分。メーデーのデモ行進は彼らが1年で一番輝くときでみんなそれぞれ着飾る。だから毎年、今年はどれだけの人がきれいなスニーカーを履い

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グローバルクオリティとローカルクオリティ。商品設計の話

グローバルクオリティとローカルクオリティ。商品設計の話

先週末にとったバナナの繊維を今週中に1つの商品として試作したいなと思っていたけど、繊維を柔らかくする工程を飛ばしていたり、どうやったって製糸作業が避けて通れない、つまりは編み物を覚えないといけない(ぼくがここに来て即挫折したもの)というので、もう何度目かの絶望をしている。

ただでさえ、バナナの繊維を細かく糸のようにちぎって、3本くらいで巻き取って糸の玉を作るのにも苦労しているというのに。(今日の

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帰国を惜しんだり、任地が恋しくなる日は来ないと思う

帰国を惜しんだり、任地が恋しくなる日は来ないと思う

けっこう驚かれるけれど、「あと1年なんて、寂しく思ったりしないですか」みたいなことを聞かれるけれど、全然そういうエモーショナルな気持ちは起こらない。凪。ほんとに。

ぼくが冷たい人間だと言われる所以だろうなあと思う。

これは別に任地が、任国が嫌いだからとかそういうわけじゃない。好きなところもあるし、嫌いなところもある。それは日本やイギリス、アメリカなど他の国に対して思うことと同じ。

たぶん意識

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ごめん、環境の違いには戸惑わなかったわ。本音と建前の話

ごめん、環境の違いには戸惑わなかったわ。本音と建前の話

ぼくはきちんと空気が読める人を自認しているのでパブリックの場で何か発言を求められると、質問者が期待してるであろう回答をする。オーディエンスが欲しそうな回答をする。

「どうですか、1年途上国で生活してみて?」みたいなことを聞かれると、たいしたことなくても「いやぁー大変ですよ」ときちんと言える。ぼくはそういう人間だから。だって大変かどうかなんて主観的なことだから。客観的に判断できないから。ファクトと

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バナナの木からカバンを作るテスト!道のりは果てしないぜ

バナナの木からカバンを作るテスト!道のりは果てしないぜ

ぼくは全然知らなかったんだけど、世の中にはバナナの木を使って紙をつくる人たちがいる。アフリカのどこかとかぼくのいるカリブだとジャマイカでは日本の支援も入っていたりするらしい。

バナナの木というのは面白くて、一度、バナナの実がなるとその木はそれでお終いになるらしい。つまり腐るのをまつだけになる。けど、多年生植物なので同じ株から何度も生えてくるらしい。

木で多年生っていうイメージがまったく湧かなく

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キューバはイタリアとインドを足して2で割ったような観光地

キューバはイタリアとインドを足して2で割ったような観光地

ー ナチュラルにボラれるけど自分のスタイルが楽しいと思うよ、キューバ

キューバに渡航する前、昨夏渡航したばかり友人にどんな国か聞いたときの言葉だ。あと、Sをあまり発音しないからふがふが聞こえる(estasが 「えたッ」みたいに)けど、話すスピードはゆっくりで聞き取りやすいよみたいなことを言われたけれど、あ、ナチュラルにボラれるんだと思った。

市場経済を取り入れ始めてからずいぶんと文化が変わって

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インスタ映えとまちづくり、アートなキューバ

インスタ映えとまちづくり、アートなキューバ

ハバナの魅力はなんといってもクラシックカーだろうなあと思う。キューバ革命でアメリカから新しい車が入って来なくなってしまった以上、現状ある車を修理しながらだましだまし使うしかなかったのがいつしか名物になり、インスタ映え至上主義の現代でさらに価値を上げた感がある。

観光客のタクシー向けにきれいに外見を手入れされたものと地元の人が普段使してるぼっろぼろのも含めてたくさん古いのが黒煙をバンバンだしながら

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障害者団体の啓発活動も次の段階へ!

障害者団体の啓発活動も次の段階へ!

少し前に、セントビンセントの啓発活動を主にやってる視覚障害者団体の偉い人とぼくの派遣されている視覚障害者協会の偉い人が集まって、といっても参加者はぼくを入れて7人ほどだったんだけど、ミーティングをした。

いくらイベントをしてもちっとも障害の理解なんてされないし、「だって目が見えないと実際問題、何もできないでしょ」というのを払拭できないのだそうだ。

そうだろうなぁと思う。

*****

派遣前

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2年目にやりたいこと、できそうなこと

2年目にやりたいこと、できそうなこと

昨日は1年目にできたことと当時思ってたことを書いたので、今日はラストイヤーの2年目やりたいことを。

テレビ取材を受けるという幸運に恵まれたのと、ぼくがやりたいことっていうのをいろんな人に知ってもらえたので、実現するかどうかはともかく、結構いろんな話をもらってる。その中で、うまく手広くやりたいなと思ってる。

エクスカーションの一部に組み込みたい協会のオフィスが首都にあって、その首都には欧米から巨

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1年目でできたこととぶっちゃけた心境

1年目でできたこととぶっちゃけた心境

2019年の1月21日に日本を出たからちょうど1年経った。協力隊の残りの任期もちょうど1年。この前の中間報告は10分のプレゼンだから成果とファクトベースなシンプルなものだから、今回はその深堀りというか実際の心情を。

振り返ると、ずっと活動の目途が立たないというか、どれか早く成果がでてくれ!と願い続けた1年だったなと思う。苦しかった。

最初の1ヵ月をセントルシアでの研修で使ったので実際任地で活動

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クソォォオ!ぼられたぁ!超ムカつく!偽ブエナビスタ・ソシアルクラブめ!

クソォォオ!ぼられたぁ!超ムカつく!偽ブエナビスタ・ソシアルクラブめ!

普段、「いやぼくフィリピンでスラム街とか行ったことあるんで危険なことの線引きはわかります、危機回避能力は養われてるんで」とかドヤ顔で言ってるのに、典型的なぼったくりにあっさりやられるシリーズ!

今回の舞台はハバナ!ブエナビスタ・ソシアルクラブ的なミュージックがいたるところでながれるラテンな街。

(ちなみに、最近の若い人はサルサを踊らないらしい。たぶん、ネット解禁されたりして海外の音楽(主にアメ

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キューバで1番おいしい食べ物は天ぷら

キューバで1番おいしい食べ物は天ぷら

キューバ行ってきてから、同じようにキューバ渡航を考えている人からいろいろ聞かれる。

それだけ情報が少ないということなんだろうし、ネットで出てくるきれいな風景の写真を見て旅行を決めたものの、そういえば食べ物って…と不安となったんだろう。ネットで調べると、結構まずいって書いてるのが多かったりするようだから。

でも今キューバは、市場経済を段階的に導入してるのかしたのかの変革期で、街中には旧車以外のク

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決定!カリブNo.1ピザレストランはハバナにあった!

決定!カリブNo.1ピザレストランはハバナにあった!

キューバに渡航するにあたり、ネット環境がめちゃくちゃ悪いというのは聞いていたので、ハバナのGoogleマップを事前にダウンロードすることにして、キューバ特有のネット接続のためのプリペイドSIMは使わないと決めた。

ぼくのSIMカード(年間25ドルで世界165ヵ国でチャットアプリは使い放題)はキューバでも使えることになっている(実際使えた)し、問題ないかなと思った。

それで、現地でネットを使って

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