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「試合に負けて勝負に勝った」を日常生活で実感した話

3月も中旬ですね。

私の職場は週に一度テレワーク日がありましたが、今月からは事情により行えなくなってしまい、平日はすべて出社しています。

それゆえ、朝6時前後に家を出る日が続いているんですが…。
3月に入ってからというもの、外が明るくなる時間が一気に早まっていて、その変貌ぶりを目の当たりにするのが楽しかったりします。

2月まではまだまだ「夜明け前」という言葉がふさわしいぐらいで。
特に西を向いて歩く時は「夜の6時って言われたほうがしっくりくるなぁ……」なんて考えながら、駅まで歩いたものでした。
その後20分間電車に乗って、職場の最寄り駅に着いたあたりでようやく「朝」を実感していたわけです。

でも3月に入ってから、一気に変わりました。
先月までは、職場の最寄り駅までお預けだった外の明るさが、家を出た時点で実現しています。
明るい!嬉しい!寒くない!!
と、ノリノリで駅まで歩けるようになったことから、季節の移ろいを実感する毎日です。


明るくなる時間が早まったことで、他にも良い影響がありました。
家を出る時間のみならず、起きる時間もすでに若干明るいんです。
完全に真っ暗な時に起きるよりも、気持ちの面で圧倒的に楽。

そしてするりと起きられるようになった影響で、普段乗っている電車よりも、さらに一本早い時間の電車に乗れるようにもなりました。
駅まで少し早足で向かう必要はあるものの、一本早い電車に間に合えば、10分早く職場に着けるんです。朝の10分間は本当に貴重なので、決して侮れない。


そんな感じで、これを書いている3月15日(金)の朝も、一本早い電車に間に合いそうでした。
時刻を確認して「今なら少し急げば大丈夫」と判断、家を出るために鍵を掴んだところで。
自宅の鍵置き場の隣に置いてある、観葉植物たちの水が、カラカラになっていることに気がつきました。

鉢植えを三つ置いてあるんですが…。
前日の朝に水をめいっぱい与えていたのに、三つのうち二つがすでに空っぽになっています。

一瞬、迷いました。

一日ぐらいなら大丈夫。
明日が土曜日でお休みだから、明日の朝たくさんあげれば多分問題ない。
それに何より、ここで水をあげていたら、早い電車には絶対に間に合わない。

でも結局、鍵とバッグを置いて、乾いている鉢植え二つを持って洗面台へ向かいました。
給水鉢の所定の位置まで水を満たし。
鉢を戻すついでに、あとあと陽にあたる場所と角度を調整して、満足したところで家を出ました。

寒い季節だからあんまり水をあげすぎない方がいいと思っていたので、昨日が数日ぶりの水分補給だったんです。
にもかかわらず、一日で空っぽになるぐらいお水を吸い上げた様子を前に、なんだかいじらしくなってしまって…。
天気予報で、日中に気温が上がるとも目にしていたので、そのまま置いて行けませんでした。

というわけで「一本早い電車はもう絶対間に合わないな」と開き直って、のんびり駅まで歩いたわけです。

でもその「のんびり」は、決して悪いものではなかった。
それなりに明るいながらも、誰もいない住宅街。早足で忙しなく通り過ぎる時には気づけずにいた、しんとした心地よさを五感で感じる道のりでした。


朝の貴重な10分間を、どう使うか。
早い電車には間に合わなかったけど、とっさの判断で得られたものが、想定外に大きくて嬉しかった、という話でした。

お読みいただき、ありがとうございました。
今日も良い日になりますように◎




※鉢植えの話はこちら。


※なんでそんなに早く家を出るんだ、という疑問を抱いた方への回答はこちら。



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