見出し画像

甘から生たま徳島ラーメン

日本各地のご当地グルメをアレンジ再現する企画を続けていますが、その中で気づくのは、麺類メニューが豊富だなということ。


🍜ご当地麺は人気者

讃岐うどんに名古屋の味噌煮込みうどん、鉄板ナポリタン、あんかけスパ。京都のにしんそばにたぬきうどん、奈良の天理ラーメン、大分の日田焼きそばに新潟のイタリアン。和洋中すべてのジャンルのご当地麺が、各地で親しまれています。

そしてその中でもラーメンは、特に人気のように感じます。なんといったって、ご当地ラーメンなんて言葉もあるくらいですもんね。

今回のご当地グルメアレンジ再現は、そんなご当地ラーメンのひとつ、こちら。

甘辛く煮付けたお肉に、ぽとり月見スタイルの生玉子。そう、徳島ラーメンです。

🍜徳島ラーメンは奥が深い

自分としてはこのスタイル=徳島ラーメンだとシンプルに思っていたのですが、今回あらためて調べてみたら、それどころじゃありませんでした。

茶系、白系、黄系とスープの材料とそれに由来する色でスタイルが3つもあるんですね。奥が深いです。

つくろうとしてるものが、徳島ラーメンアレンジといえるかを念のため確認。

🍜今回のつくろうポイント

  1. 豚肉のスープ

  2. トッピングは豚肉の甘辛煮

  3. 生卵を落とす

黄系は鶏のスープで、白と茶は豚骨スープということなので、豚系のスープをベースにして、濃口醤油をタレにすればどうやら茶系といえそうです。

トッピングの豚肉と生卵は問題なし。よし、これでどうやら徳島っぽく仕上がりそうです。

🍜スープは常備菜リメイク

まずはスープから。さすがに自宅でとんこつを煮出すのは、時間もかかるしにおいも気になる。

そこでこれ。ちょうど常備菜のチャーシューを仕込みたいタイミングだったので、この下茹で汁をスープのベースにします。

下茹でも40分ほどかけるので、じゅうぶんすぎるくらい豚肉の旨味が出ていて、捨てるなんてもったいないんですよね。

下茹でが終わったら、その茹で汁で煮干を煮て旨味をプラスしておきます。

🐽トッピングはすき焼き風

続いてトッピングの豚肉。徳島ラーメンはすき焼きラーメンなんていわれることもあるので、豚肉をすき焼き風に仕立てます。

小鍋に入れた豚肉にお砂糖を振って、火にかけます。

そこに醤油をじゅわー。

甘辛く煮詰めます。

つやつや、てかてかいい感じに仕上がりました。

🤔西の徳島でなぜ豚肉

このトッピングのお肉、豚肉を関西風のすき焼き仕立てにした感じです。牛肉文化圏のレシピをあえて豚にするところが、関西出身の自分にとっては不思議な感じ。

でもひと口味見してみると、これお弁当のおかずによさそうだなと思いました。それにしても徳島って四国だから東西で分ければ西で、大阪や神戸の食文化の影響もありそうに思うんですけど、豚なんですね。

不思議な感じがしたので調べてみたら、大手の食肉メーカーさんの工場があった影響があるらしいです。ハムとかソーセージって基本豚肉ですもんね、ちょっと納得。

そしてこの煮汁も無駄にしません。

丼に豚肉のすき焼き風の煮汁をイン。

ここに煮干入り下茹で汁を注ぎます。これでトケイヤkitchen風の茶系スープに。

麺はストレート細めが好み。

茹でたらスープに泳がせます。

🍜仕上げるぞ徳島風

トッピングはラーメンの醍醐味。今回はこんなメンバー。 

🍜徳島風ラーメントッピング

  • 豚肉の甘辛煮

  • 生卵

  • メンマ

  • もやし

  • 青ネギの小口切り

徳島ラーメンの個性は、やっぱりチャーシューではないすき焼き風のお肉と、味玉ではない生卵に集約されてます。

 

豚肉の甘辛煮を載っけます。おいしそう。チャーシューと素材はおなじ豚肉なのにおいしさの方向性が違いますよね。食感は薄切りなのでてろてろしてて、味がしっかりからんでます。うん、これは絶対生卵が合うやつ。

 

メンマに茹でたもやし、ねぎも載っけます。

そして登場。待ってました。すき焼き風のお肉が呼んでます。

ウェルカム、生卵。

ぽんっ、と載っけると彩りも最高。気分も最高潮。徳島風ラーメンのできあがりです。

食べるときはもちろんこれ。

玉子を崩して麺にからめつついただきます。

😋懐かしさ、おいしさ、おうちごはん

うん、これなんだか懐かしい。

そうそう中学生の頃、塾の帰りに駅のホームにある立ち食いそばで食べた月見そばを思い出します。卵黄だけじゃなく、白身も一緒に入ってる卵を崩して、おそばにからめて食べたもんです。卵の溶け込んだそばつゆが、独特の味になるんですよね。

あの頃は食欲も旺盛だったなぁ。さすが育ち盛り。だって、帰り道に友だちと立ち食いそばを食べて、家について最初にすることは、母の晩ごはんを食べることだったんですから。

おとなになって食べる量は落ち着きましたが、それでもやっぱり、食べることは楽しみです。いろいろおいしいものを食べて過ごせたら、そしてそれをつくれたら。それだけで毎日が充実して感じます。

自分にとって、おうちごはんは、生活の中で大きな楽しみのひとつです。

この記事が参加している募集

ご当地グルメ

つくってみた

お読みいただきありがとうございます☺️いただいたサポートは新作メニュー作りに役立てさせていただきます🍴🙏