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タコはなくともタコライス

兵庫県明石市はタコの名産地。タコの水揚げ量は第1位が北海道で、それに次ぐ第2位が兵庫県。中でもマダコの漁獲量で全国1位に輝くのが、明石なんだそうです。

🐙明石名物といえば

そんな明石の名物といえば、まずは明石焼き。玉子焼きとも呼ばれますが、みんなのお弁当に入っているあの玉子焼きではなく、卵たっぷりの生地の中にタコをいれて焼いた、和風のタコ焼のようなひと品。出汁のきいたおつゆをくぐらせて、あつあつをはふはふいただきます。

そして、タコめしもタコの街ならではの名物。ぶつ切りのタコと一緒に、醤油味で炊いたごはんは、駅弁なんかでも人気です。

🥄タコはタコでも

そんなタコめしを日本にきた外国のかたに紹介するとしたら、やっぱり英語で伝えないとですね。となると…。

タコライス。

あれ…。なんか違うような…。

あ、タコも英語にしないとですね。そうそう、タコライスはこれです。

これがタコライス。

今回は明石のタコからスタートしましたが、そこから飛躍して、沖縄のご当地グルメ、タコライスをつくってみるお話です。

タコライスはそもそも、アメリカの基地のある沖縄で生まれたメニュー。

若い米兵がおなかいっぱい食べられる料理を、という思いから生まれたひと品とのこと。たくさん体を動かして、お腹をすかせた彼らはきっともりもり食べたんでしょうね。

メキシコ料理のタコスの具をごはんにのせることで、和のテイストをかもしつつも、アメリカ人でも楽しめそうな味に仕上げているのがポイントです。

というわけで、今回のタコライスと明石のタコめしはぜんぜん別ものですが、タコめしも美味しいです。タコを甘辛く煮た、さくら煮なんて大好物だっりするので、今度はタコめしもつくってみたいなと思います。

🥬たっぷり野菜も魅力

タコライスの構成は、ごはんの上に生野菜とちょっとスパイシーな感じのひき肉炒めをのせるスタイル。まずは生野菜の中でも食感とボリューム感の柱になるレタスを用意。

ふだん手でちぎることの多いレタスですが、タコライスはスプーンで食べることになるので、均一になるようにすこし幅のある細切りにします。

そのほか、野菜たちをいろいろ準備。

🥄材料
・ひき肉…80グラムくらい
・レタス…1枚
・キャベツ…1/2枚
・トマト…小1/2個
・コーン…大さじ1
・スライスチーズ…1枚
・マヨネーズ…お好みの量

🥩スパイシーアメリカン

メインのひき肉の味付け用ソースは、アメリカンなケチャップベース。

🥄味付けの材料
・ケチャップ…大さじ2
・ウスターソース…大さじ1
・チリパウダー…お好みの量
・こしょう…ひとつまみ

スパイシーな辛みはチリパウダーとこしょうで。そのほかお好みのスパイスを足してもよし、カレー粉を使ってもOKです。

ひき肉をほぐしながら炒めます。お箸を5~6本まとめるようにして持って使うと、固まりやすいひき肉をほぐしながら炒めるのに便利です。

ひき肉に火が通ったら、ソースを合わせます。

よくからめながら炒めたらできあがり。

🍚盛り付けはセルクルで

ひき肉と野菜がそろったら、あとは盛り付けです。

今回はセルクルを準備。

バラバラになりやすい素材を、形にまとめて盛り付けるのにはとても便利です。

ごはんをつぶさないよう、優しく詰めます。

まわりに水気をしっかり切った、野菜を配置。レタスにキャベツにトマト、サラダ的要素がここに集結です。

ごはんの上に、炒めたひき肉を盛り付けます。

こぼれないよう、慎重に。

そっとセルクルをはずすと、このとおり。

レタスの上から、コーンと細かくちぎったスライスチーズを散らします。お肉にはしっかり味付けしてますが、サラダは素のままなので、マヨネーズをかけました。お好みのドレッシングなんかを使ってもOKです。

🍚もりもり食べようタコライス

食べるときはスプーンで、ごはんと具をぐわしっとすくっていただきます。最初に全体をかきまぜて、混ぜごはんふうにしてもいいのですが、具とごはんを完全に一体化させるより、ばらばらのまますくうほうが、口にいれたときに食感のアクセントがあって、噛むごとに混じっていく変化を楽しめるのでおすすめです。

ごはんにひき肉炒め、生野菜という組み合わせは、いろいろアレンジがききそうで、その日の気分で飽きない味付けにできる気がします。

たとえば生野菜は、千切りにした大根を塩でもんで水気を絞る。豚ひき肉をお醤油とお砂糖ベースの甘辛い味で炒め煮にしてのせれば、豚バラ大根的な和風のタコライスに。アクセントに細切りにして、オーブントースターで焼いた油揚げを散らしてもよさそうです。

ピーマンと玉ねぎの千切りに、ケチャップで炒めたひき肉を合わせて粉チーズをふれば、ナポリタン風のタコライスに。

タコはなくともタコライス。正統派だけじゃなく、ときにはお好みのアレンジをきかせてもりもり楽しんでみたいと思います。

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