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やさしさのおきばしょ。

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エッセイ・コミックエッセイです。過去、心の風邪で引きこもりだった作者が、社会にふんわりと飛び出して、漫画家になりました。ただいま36歳。いろいろあってもボチボチと、「やさしさのお… もっと読む
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家族を壊さない自信がないっていう前向きなメモ。

少し、乱文を書いてもいいですか?書きます。

5月に入りました。出産予定日まであと3ヶ月です。12月に妊娠を知ってから、喜べないまま5ヶ月がたってしまいました。

喜びのしっぽは見えます。エコーで子の姿を見ると、笑うつもりがなくても、笑っている自分がいます。「可愛い」とひとりごとを言ってる自分もいます。

だから多分、産んだらその日から大丈夫です。それはなんだか自信があって、まさに“自分を信じる”

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私は器になったので、どうでもいい事増えました。

私は器になったので、どうでもいい事増えました。

本屋の真ん中。

マスクの下で、「どうでもいい〜〜」と声が出た。

流行りの心理学、本屋大賞、映像化の小説、話題の絵本、今こそ楽しむ全国のお取り寄せ特集、私の漫画が見当たらないコミックエッセイの棚。

「どうでもいい〜〜〜」

カフェスペースからの珈琲の匂いで頭が痛い。朝からまだ何も食べていなくて、胃がオエオエ上がってくる。

妊娠した。

......

朝早くから病院で検診を受けて、無痛分娩の

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夜中の短い悔し言。

夜中の短い悔し言。

noteさんから、2020年のまとめが送られてきた。私は今年125本のnoteを書いたらしい。

そのうちの何本、私は、私にしか書けないことを、ちゃんと書けただろうか。

どんな人にも、みんなある。その人にしか書けないことが、書けない気持ちが、必ずある。特別な話ではない。みんなにある。みんな、全員、全員にある。

だけど書く人は少ない。なぜだと思う?私は、読まれるからだと思う。

読まれるために書

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人は無気力状態でマフィンを焼くと、犬の毛に気づかないんだなぁ。

人は無気力状態でマフィンを焼くと、犬の毛に気づかないんだなぁ。



おそらく年齢による不調である「無気力」状態が続く中、米粉のマフィンを焼いた。それも、朝、起き抜けにだ。

・・・・・

私は今、“米粉ナチュラルおやつアドバイザー”になろうとしている。アレルギーを持つお子さんがいる人や、お菓子教室を開きたい人が多く受ける講座だ。がしかし、私には子どももいないし目的もない。ただただ、「米粉で菓子を焼ける人」になりたいだけである。

なぜそういう気分になったのかは

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ここ最近の不調の話。

ここ最近の不調の話。

とても久しぶりに、絶対書きたくないと思う隠し事ができた。

ここ何日間か、犬の散歩以外、憂鬱状態で動けないという事だ。

絶対書きたくなかったけど、今書いたら胸からツルッと何か抜けたので、やっぱ書きたくない事は書いた方がいいんだなと思う。

・・・・・

今年の秋頃から、生理前の憂鬱が深い。加えて上下が激しい。朝食をこしらえている時は歌を歌っていたのに、「いただきます」の時にはもう気分が落っこちて

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自分のために感動してる。(夏休み、途中報告2)

自分のために感動してる。(夏休み、途中報告2)

夏休みを始めて18日が過ぎた。まじで全然飽きない。

毎日毎日、いろんな物を作って遊んでいる。昨日はマクロビチーズケーキを焼いた。豆乳ヨーグルトと白味噌で作る、乳製品を使わない摩訶不思議なチーズケーキだ。っていうかそれはもうチーズケーキじゃない。

初めて作る物には、「どんな味かなぁ」と思う。食べてみると大抵は初めての味だ。

特にマクロビ系の甘味は、どんな気持ちで食べたらいいのかすら初めて考えた

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自分を薄めるのをやめた。(夏休み、途中報告)

自分を薄めるのをやめた。(夏休み、途中報告)

自分を濃くする事は、嬉しくて怖い事だ。

SNSを離れて1週間。たった1週間で、ちょっと人と話が通じなくなった。話題についていけないとか、そういうんじゃない。

SNSには反応があって、その反応を先回りして言葉を選ぶ事になる。言葉だけじゃない。私は行動も選んでる。行動する時点で、反応の事を考えてる。

そうやってSNSで自分を薄めないから、遠慮というもんがなくなって、自分が楽しい話ばかりを口にして

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夜中の長い泣きごと。

夜中の長い泣きごと。

日本の半分くらいの家庭は、仲良しなんだろうか。

なんで全部が仲良しじゃないんだろうか。そんで、うちの家族はなんでその半分(かどうかは知らないけど)に入れなかったんだろうか。

.....

うちはバラバラ家族である。もう、こんがらがりきっちゃって、もとに戻せない。悪人が見当たらないから、余計にだ。

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公園で私に話しかけてくれた女の子へ。

公園で私に話しかけてくれた女の子へ。

昨日、いつもの公園を犬と歩いていたら、後ろから人に話しかけられた。とっても小さな声で「きなこさん」って呼ばれた。

マスクの上にパチパチとある、その目の目尻の形で気づいた。先日、私の漫画から夫の店を知り、眼鏡を買ってくれた女の子だ。女の子といっても立派な大人だけど、白目が艶々しているので少女みたいだなと思っていた。

私は、似顔絵用の写真でしかお会いしていない(会うっていうのか?)ので、これが初め

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夜の流行歌教室

夜の流行歌教室



「香水」って歌は、『きみの、ドールチェアーンド、ガッパーナーの香水のせいだよー』っていうリズムなんですが、夫は何回歌っても『きーーーみの、ドーーールチェアーーンド』って歌ってしまう。

『きみの』はキュッと短くひと息で終わらせて、『ドールチェアーンド』にすぐ移らないと小節に1文がおさまらないのに、『きーーーみの』っていきなり伸ばして歌っちゃう上に『ドーーールチェ』も伸ばすので、『アーーンド』の

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ただの夜中の反省文。

ただの夜中の反省文。

これは私の反省文だから、読んでもつまらないかもしれないけど、反省させて下さい。

いい加減、正直に言わないともう何にも書けない気がするんです。少々文体も乱れますが、「この人はまったくしょうがないな」で済ませていただけると助かります。

....

最近、個性的に書こうとしてしまいます。ここ2週間くらいずっと。

個性的に書こうとする自分を脳内に見つけては、すぐに頭の中でぶっ叩いて、書いた文章を消し

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苦しそうだけど楽しそうだよ。

苦しそうだけど楽しそうだよ。



「若い歌手の歌にハマれない」っていう話題から始まった。

「ちょっといい歌だなと思っても、若いとこう、なーんかね」って語尾をゴニョゴニョさせながら話し出したのは夫だ。夫も45歳を過ぎて、20代のアーティストが青く見えるようになってしまったのだろう。

「私はね、」

別の言葉を選ぼうか迷ったけど、思った事そのまま言う事にした。

「私はね、うっすらバカにしながら聴いてるよ」

口にすると酷さと

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