とみ

囲碁初心者、理系。書くことの大半は先達の受け売りであるけれど、拝借してこねくり回すこと…

とみ

囲碁初心者、理系。書くことの大半は先達の受け売りであるけれど、拝借してこねくり回すことを、偉大な先輩達は喜んで許してくれると思う。

最近の記事

囲碁見学

こんばんは。 先日、囲碁の大きな大会の見学に行ってきました。 多くの大会が初心者でも気兼ねなく参加できるように工夫をしているので(その工夫が充分かどうかは議論の余地がありますが)出場するのが嫌だという訳ではなく、知人の応援に行ってまいりました。 勝負事とは不思議なもので、いかに心から「勝ち負けは気にしない」としていても、やはり心は騒ぐもの。 器用さの足りないとみは、応援一本です。 さてさて、特に面白かったことはふたつ。 ひとつめ、読解力あるいは視力測定

    • 囲碁は捕虜が必ず帰ってくる戦争

      囲碁には2種類の捕虜がいます。 将棋の捕虜は敵陣でも雇用してもらえるようですが、囲碁は捕虜のままです。たぶん見た目が違いすぎて仲良くなれないのでしょう。 さて、2種類の捕虜とは盤上の敵陣のなかにいる捕虜、「アゲハマ」とよばれる盤外に持ち出された捕虜です。 最近はポケモンの「ひんし」表示にさえ心を傷めるとみですから(歳をとると涙もろくなるというのは本当です)、陣地を張る最前線を戦った仲間が捕虜にされるのはなかなか悲しいです。 それでもいくばくかの犠牲を払いつつ決した先日

      • 囲碁の棋力と楽しみ

        囲碁の強さを棋力と言います。将棋でも使う言葉だそうですが、由来や範囲は知りません。 囲碁関係ではじめてお会いする方は「棋力はどれくらいなの?」とか「どれくらい打つの?」なんていう質問の仕方をなさることが多いです。 級段位は形骸化して久しいという意見もありますがーこの「棋力」、面白いことにすべて等しい刻みで決められています。 級、段を問わず1つ差が開く度に 置石(ハンデとしてあらかじめ盤上に置く石)をひとつ、増やすといい勝負になる。 かなりの実力差でも成立するようで、な

        • 囲碁での第一印象

          初対面での印象は、そんなつもりが無くても長く残るそうです。 とみは結構忘れますけれど。 慣れた手順であれば、、つまり初対面が日常的であったり、手順が毎回同じ出会い方であれば、相手の反応を慮る余裕が生まれます。いいですね。 そして囲碁の初対面は、めちゃくちゃ簡単です。席亭やオーガナイザーが決定した対局相手と対面に座り、よろしくお願いします、と言って無言で対局するだけ。 逆に、どうしたら印象を悪くするのかが難しい。 そして一時間以上向かいあっていれば(通常1ゲームそれくらい

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          碁盤の上の保存量

          囲碁の難しいことはわからない。 けれど、とみだから知っていることもある。 置く前はどれも等しい白と黒の碁石、どちらかを仲間に、一緒に勝とうね、と考えるわけだけれど… 現実は、盤上では必ず強い石と弱い石がある。 ある石が強くなると、必ず弱くなる石がある…のだそうですよ。 それは閉じた系の保存量ではないかしらん? 系の枠組みもエネルギーの定義もまだ固まらない。けれど鍵はきっと「碁笥」と「アゲハマ」にある。そうしたらきっと囲碁は部分的にではあるけれど時間軸「手順」

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          黒一子をゴキブリと考える

          とみです。タイトルの通りゴキを連発するのでご注意ください。 本日の帰路、夜も更けた裏道。 1人歩くとみを街灯が真上から照らす。 なんの気無し見下ろした爪先、その30cm先に佇む黒光りするゴキブリ。 走る動揺、必死に考えるこの先の行動。 まず、殺傷能力を持たない虫一匹に騒ぐのはプライドが許さない。 しかし踏みつける勇気はない。スカしたあとに飛んだりしたらまじで嫌だ。 何事も無かったふりをして進むのはイイ感じだけれど、ゴキブリの上を通過せねばならない…諦めよう。 残るのは遠

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          囲碁という友人

          とみです。昨年の末に囲碁をはじめました。 それなりの長さを生きてから囲碁に出会ったので、子供のように素直に受け入れられないことが、たくさんあります。 それなりの出会いと別れがあったから、囲碁とその他すべての物との共通項や相違点を見出して遊べる部分が、無数にあります。 そういう、囲碁関連の不思議な部分や分野横断的な話を中心に文章を書く予定。 碁会所で仲良しのおじさまは言いました。「囲碁は人生と同じだ、欲張っちゃいかん」 もしも哲学や論理が好きだと言うなら尋ねてみたい。「それで

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