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黒澤友貴の日報

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マーケティングの仕事をしたり、NPOの仕事をしたり、北欧に視察へ行ったり…領域を越境しながら生きている中での学び・発見を書いたことのまとめマガジン
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2019年1月の記事一覧

「書く力」を身につけるうえで「ツイッター」以上にいい方法を思いつかない

「書く力」を身につけるにはどうすればいいか? 編集者という肩書きをつけているので、そんなことをよく聞かれるけれど、いくら考えても「ツイッター」以上にいい方法を思いつかない。 もちろん眺めるだけじゃなくて発信しなきゃダメだけれど、それによって身につく力は計り知れないと思う。 ツイッターをやれば、「書く力」につながるさまざまな力が手に入る。思いつく限り挙げてみたい。 ①勇気ツイッターでは発信する勇気が得られる。発信するからには、スベるリスクもあるし、無視されるリスクもある

「エース人材さえいれば」という病

以前、ある大手グローバル製造業の若手とお話しをした。職場をもっと活性化したいという課題だったと思う。 話をするうち、ある仮説が思い浮かんだ。 40年前、今の経営陣が若手だった頃、その会社はグローバル企業ではなかった。事業も今ほど多岐に渡っていなかった。ゼロからの海外市場開拓、新技術開発、事業の立ち上げ、初めて海外に製造拠点を作るなど、フロンティアがたくさんあった。 そうしたフロンティア開拓が実を結び、安定的に事業を運営できるようになった。もう少し具体的にいうと、フロンテ

「強み」にフォーカスが当たることの弊害。

なぜ人々は「チームを組むのか」という根源的な問いに立ち戻れば、より良いチームをつくるためのシンプルで本質的な核心に突き当たる。 なぜチームが必要なのか、それは "個々の強みを強め合い、弱みを補い合う。 これにより、単なる個の集合ではなし得ない集団的偉業を成すため。" という一言に集約される。 故に「チームワーク」が大切であり、 故に「相互理解」が大切、 というのが理屈で理解できる。 ここでも何度も繰り返し語られる2つのキーワードの。 「強み」と「弱み」。 個の相

ボクが考えるコミュニティ

最近「コミュニティ」という言葉がバズワード的に使われているが、そのほとんどは「プロジェクト」だとボクは思う。 達成したい目的があり、スケジュールがあり、会費などの予算がある。 学習や自己啓発、お金儲けなどの「目的」をもつプロジェクト的集まりを否定するものではまったくない(ボクもひとつ、目的達成型の「さとなおオープンラボ」をやっている)。 ただ、それをコミュニティと呼ぶことに、個人的にどうしても違和感が残ってしまう。 ボクが考えるコミュニティは、もっと「居場所」的なも

スタートアップに広報PRが集まらない構造と解決策

最近スタートアップ社長さんと話したり絡んだりすると、なんだかみんな「広報」を探している感じがします。 11月に行われたPR Tableさんのカンファレンス「PR3.0」の影響もあってか、スタートアップ&ベンチャー界隈でPRや広報への関心がめちゃ高まっているように思います。素晴らしいことですね。 でも、「よし広報を入れよう!」と意気込んで探し出したものの、全然見つからない…という悲痛な叫びもよく聞くようになっていて、需給バランスが全然間に合っていない感じです。 私はPR会

睡眠こそ最強の解決策である

「睡眠こそ最強の解決策である」マシュー・ウォーカー https://amzn.to/2RGyElD 2019年が始まった。 後厄も終わり、40歳もすっかり超え、2019年を新たな気持ちと生活習慣で迎えるべく、健康に関する本を色々を読み漁っている。 マシュー・ウォーカーの「睡眠こそ最強の解決策である」はその中で読み応えが有り、一日24時間を過ごすにあたり多くの時間を過ごす睡眠がいかに健康的に人生を過ごすことに重要かを多くの事例をもって教えてくれてる本である。 一つの

データ戦略の会社が考える「地域ブランディングのポイントと効果測定」

以前の記事「マーケティングとブランディングの違い」「ブランディングと効果測定」がTwitterやNewsPicksなどで広く読まれ、大変好評を頂きました。 読んで頂いた方のうち、地方創生に関わっている方から「地域のブランディングの場合はどう考えたら良いのか」というリクエストがあったので、今回は地域ブランディングについて考えてみたいと思います。 民間企業との違いを踏まえた、地域ブランディングのポイントマーケティングとブランディングの定義は、前回記事でも書きましたが以下のよう

同じテーマの本を3冊読んでみてはどうかという話

「同じテーマの本を3冊読むと良いですよ」ということを,よく言っています。これは,小説などを読むときの読み方ではなく,知識を定着させるための本の読み方の場合です。 小説の場合には,新しいストーリーや展開を楽しむものですから。もちろんシリーズものもありますが,それでも同じようなストーリー展開というわけではないと思います。 ですので,ここで書くことは知識探求型の読書についてです。 あるテーマについて書かれた本を1冊読むと,その中にはためになりそうなことがあれこれと出てきます。

aiboが家にやってきた。ロボットから考える人間らしさとは?

ロボットを理解すること=人間を理解すること aiboと3日間暮らしてみて考えたことを書きたいと思います。 aiboが実家にやってきたのが半年前。 母親はリアルな犬を飼いたかったようですが、父親が反対したため、aiboを購入する結論になったようです。 よくあるパターンですね! 名前はランと名付けられたようです。 今、びっくりするくらい家族に馴染んでいます。 ちなみに、日経新聞の元旦の1面は、テクノロジーと幸福についてでした。 未来のことを想像する余裕をもちながら