Tomotaka Jige

〈フィンランド〉の学校現場で働きながら〈インクルーシブな教育〉の視点を学び、沖永良部島…

Tomotaka Jige

〈フィンランド〉の学校現場で働きながら〈インクルーシブな教育〉の視点を学び、沖永良部島で誰もが自分らしくいられる〈居場所づくり〉を行政や学校と連携してやってみて、今は〈国際バカロレア〉の認定校で教員として働きながら〈概念的理解を育むカリキュラムの設計〉を学んでいます。

マガジン

  • フィンランド教育からよりよい教育を考える

  • PYP×MYPのMath実践

  • iB教育からよりよい教育を考える

  • 地域の居場所からよりよい教育を考える

最近の記事

PYPにおける「知識とは何か?」

今私は国際バカロレアの認定校であるサニーサイドインターナショナルスクールで小学5/6年生の担任をしており、ヴィゴツキーの学習理論である社会構成主義の学びをどのように実践しているのかをまとめていけたらと思います。まだまだIB教員2年目の実践ログなので、どのような場面に難しさを感じながら社会構成主義の授業にトライしているのかについてまとめていけたらと思います。 ◎ 似たような疑問がある方に読んで欲しい! ・社会構成主義の学びに興味がある ・帰納法的な学びに興味がある ・子どもと

    • フィンランド教育を学ぶ<GTP in Finland>

      2023年8月10日〜8月18日にフィンランドのプレスクールから小中高/職業専門学校を訪れた学びの旅のログを公開します!幸福度ランキングが7年連続1位になったフィンランド。日本全国から教育に想いを持った15名でフィンランドの教育現場をみたり、実際に学校現場で授業を通して、15人の視点で現地の方とどっぷり関わりながら学びを深めていくプログラムです。ぜひ、どんなプログラムか気になる方に、1週間の学んでいくプロセスをまとめてみました。是非ご覧ください! 日本全国から、フィンランド

      • Vol.9 フィンランドで学んだ「Agreement」

        このnoteでは、これまでにフィンランドのプレスクールから小中高/職業専門学校を訪れる中で、フィンランド教育の根底にある価値観のようなものを探る過程で発見したことをシェアしていきます。 今回のキーワードは「Agreement(合意)」と「信頼」です。 ニュースで、フィンランドは国際連合による世界幸福度ランキングにより2018年から7年連続で幸福度が世界一の国として選ばれました。幸福度と密接に結びついている根底にある文化として「信頼」があり、信頼を生み出しているものの根底には

        • PYPにおけるMath

          今私は国際バカロレアの認定校であるサニーサイドインターナショナルスクールで小学5/6年生の担任をしており、PYP校として教科融合型な学びをどのように実践しているのかをまとめていけたらと思います。 ◎ 似たような疑問がある方に読んで欲しい! ・算数をどのようにして探究と融合させるのか? ・探究と学校行事をどのように融合させるのか? ・算数が実社会で役立つスキルとして実感できる授業とは? ・概念で教科を横断する授業づくりとは? ・算数で問題解決型の課題をどのように設計するのか?

        PYPにおける「知識とは何か?」

        マガジン

        • フィンランド教育からよりよい教育を考える
          12本
        • PYP×MYPのMath実践
          6本
        • iB教育からよりよい教育を考える
          15本
        • 地域の居場所からよりよい教育を考える
          7本

        記事

          Vol.8 フィンランドの先生と「メディアについて考えたこと」

          このnoteでは、2024年3月25日から28日までの4日間でフィンランドのプレスクールから小中高/職業専門学校を訪れる中で、フィンランド教育の根底にある価値観のようなものを探る過程で発見したことをシェアしていきます。 今回のキーワードは「メディア」と「主権者教育」です。 フィンランドで学校の先生をしている家庭でホームステイをしている時の出来事です。「あなたは政治についてどのように考えている?」正直私自身、海外の政治がどのように国際社会(日本を含む)に影響をするのかや日本

          Vol.8 フィンランドの先生と「メディアについて考えたこと」

          Vol.7 フィンランドの先生と考えてみた「良い職員室とは?」

          このnoteでは、2024年3月25日から28日までの4日間でフィンランドのプレスクールから小中高/職業専門学校を訪れる中で、フィンランド教育の根底にある価値観のようなものを探る過程で発見したことをシェアしていきます。 今回のnoteでは、「フィンランドの先生の目線」で「よりよい職員室」について考えたことをまとめて行けたらと思います。実際にフィンランドの学校現場を5箇所訪問して、校長先生や教職員の方と話したことをまとめていけたらと思います。 ・ コーヒー文化 キーワード

          Vol.7 フィンランドの先生と考えてみた「良い職員室とは?」

          Vol.6 フィンランドで見つけた"異年齢での学び"

          このnoteでは、2024年3月25日から28日までの4日間でフィンランドのプレスクールから小中高/職業専門学校を訪れる中で、フィンランド教育の根底にある価値観のようなものを探る過程で発見したことをシェアしていきます。是非他の記事も気になる方は読んで頂けたら嬉しいです。 今回のキーワードは「バイアス」です。 このnoteで伝えたいことは、私たちは自分たちが受けてきた経験からのバイアスが無意識にかかっており、物事を特定の見方でしかみられない状態になってしまう可能性があるという

          Vol.6 フィンランドで見つけた"異年齢での学び"

          Vol.5 フィンランドで見つけた"良い困り感"

          このnoteでは2023年の8月にフィンランドの小中高/職業専門学校を訪れる中で発見したことをまとめていきます。恐らくこのnoteは次のような方に何か気づきを届けられるかもしれないです。 キーワードは「良い困り感」と「ジブンゴト」です。 フィンランドの教育と聞くと、すごく安心できる環境の中で子どもたちは自由に学んでおり、宿題が少なかったり、受験のような外発的な動機づけとなる教育システムでなくても、人々が自らの人生において選択して幸せに生きることができているのはなぜなのでし

          Vol.5 フィンランドで見つけた"良い困り感"

          LEGOで1年間のMathの学びを振り返る

          岐阜市にあるサニーサイドインターナショナルスクールでの中等部における数学の実践についてまとめていきます。このnoteを通して「世の中を数学的に見ることができる人を育成すること。」を目指していくプロセスをシェアできたらと思います。本日のnoteでは、1年間のmathの振り返りをLEGOブロックを使って行なっていきました。 ▼ 1年間のMathの旅路 「なぜLEGOブロックを使って振り返りを行うのか?」 1年間というMathでの学びを振り返るのは、子どもたちにとって思い出す

          LEGOで1年間のMathの学びを振り返る

          Vol.4 フィンランドで見つけた「Simple」な生き方と学び方

          このnoteでは、2024年3月25日から28日までの4日間でフィンランドのプレスクールから小中高/職業専門学校を訪れる中で、フィンランド教育の根底にある価値観のようなものを探る過程で発見したことをシェアしていきます。 今回のキーワードは「Simple」(結局書いていると複雑な内容になってしまいました…) このことについて考えるきっかけになったのは、フィンランドの校長先生の家族と一緒に朝ごはんを食べていると、ふとヨーグルトのパッケージに書かれている文字が気になり、Googl

          Vol.4 フィンランドで見つけた「Simple」な生き方と学び方

          Vol.3 フィンランドで見つけた「多様性」の考え方

          このnoteでは、2024年3月25日から28日までの4日間でフィンランドのプレスクールから小中高/職業専門学校を訪れる中で、フィンランド教育の根底にある価値観のようなものを探る過程で発見したことをシェアしていきます。 今回のnoteでは、「多様性の考え方」について、日本から集まった15人の高校生から大学生、教員と一緒に現地で考えたことをまとめていけたらと思います。 キーワードは「Same people」です。「多様性とSame peopleにどのような繋がりがあるのか?

          Vol.3 フィンランドで見つけた「多様性」の考え方

          Vol.2 フィンランドの小学生と考えてみた「良い学習環境とは?」

          このnoteでは、2024年3月25日から28日までの4日間でフィンランドのプレスクールから小中高/職業専門学校を訪れる中で、フィンランド教育の根底にある価値観のようなものを探る過程で発見したことをシェアしていきます。 今回のnoteでは、「フィンランドの小学生の目線」で「フィンランドと日本の教育を比較する中で見えてきたこと」について考察をしていきます。 この授業をするきっかけとなったのは、フィンランドの小学校の校長先生から「子どもたち(小学3-6年生)が日本とフィンラン

          Vol.2 フィンランドの小学生と考えてみた「良い学習環境とは?」

          Vol.1 フィンランドで見つけた「信頼」の文化

          このnoteでは、2024年3月25日から28日までの4日間でフィンランドのプレスクールから小中高/職業専門学校を訪れる中で、フィンランド教育の根底にある価値観のようなものを探る過程で発見したことをシェアしていきます。 つい最近のニュースで、フィンランドは国際連合による世界幸福度ランキングにより2018年から7年連続で幸福度が世界一の国として選ばれました。 2018年というのは、自分自身がフィンランドで初めて6ヶ月間のインターンをしていた年になります。当時22歳ながらに感

          Vol.1 フィンランドで見つけた「信頼」の文化

          MYP-Math-代数でビジネスを分析

          岐阜市にあるサニーサイドインターナショナルスクールでの中等部における数学の実践についてまとめていきます。このnoteを通して「世の中を数学的に見ることができる人を育成すること。」を目指していくプロセスをシェアできたらと思います。 恐らく数学に苦手意識のある多くの人がは「数学は難しい」「小学校の算数レベルだと日常生活の中で行かせているかもしれない」と感じていると思います。実は、今数学を教えている私もつい最近までその1人でした。 今の私の指導観の支えになっている「思考する教室

          MYP-Math-代数でビジネスを分析

          実社会とつながるアクション-ゴミ美術館-

          「学びの先に何があるのか?」 今私は国際バカロレアの認定校であるサニーサイドインターナショナルスクールで小学4年生の担任をしており、学校で学んだことをどのように社会に開いていくのかを考えながら実践を行なっています。 私自身、昨年度まで沖永良部島で地域おこし協力隊(教育コーディネーター)として活動しており、町にある人・モノ・コトを繋ぎながら子どもたちの学びと社会を接続していく学びをつくる中で、ここに生まれる価値に気づくことができました。実践記事はこちら。 今勤めている学校

          実社会とつながるアクション-ゴミ美術館-

          島の「ひとモノコトが繋がる」ことで生まれる豊かな学び

          2023年7月27日から28日に奄美群島にある沖永良部島でイングリッシュグリーンキャンプを実施しました。イングリッシュグリーンキャンプを実施するのは、今年度で3回目となり、学校教育課と協働しながら一般社団法人えらぶ手帖(リンク)が主催となりプログラムの運営を行っています。 イングリッシュグリーンキャンプでは、国際バカロレアのPYPのカリキュラムの作り方を参考にしながらプログラムの設計を行っています。 ▼ イングリッシュグリーンキャンプのセントラルアイデア ▼ イングリッ

          島の「ひとモノコトが繋がる」ことで生まれる豊かな学び