いきなりですが、みなさんはボートレース場で叫んだことはありますか？

よくあるのは選手の「名前」を叫んだりー
「頑張れー！！」
「行けー！！」
「頼むぞー！！」　などの声援。

時には、
「コノヤロー！！」「ふざけんなー！！」　など少しトゲのある言葉を吐いてしまったという方もいらっしゃるかもしれません。

それだけ熱意を込めて応援していたら声が出てしまうのはよくわかります。

さて、選手はレース中フルフェイスのヘルメットをかぶり、レースだけに集中している状態です。
レースが始まり、水面を全速で走っているときはモーター音がうるさく鳴り響いているのはお客さんでもわかると思います。

しかし、待機行動中。
ボートは低速で航走しているためモーター音はほぼ聞こえず、
水面は静かでシーンとしていると思います。

このタイミングでお客さんは選手に声援を送るかもしれません。

はたしてこの声援は選手に聞こえているのでしょうか？

答えは、

「聞こえています」

選手がかぶっているフルフェイスヘルメットは音が聞こえるよう穴が開いています。
そして待機行動中はお客さんが何か言っているのはわかります。

レース場によって水面と観客席の距離はまちまちなので、近ければ何を言っているか聞き取れますし、離れていれば聞き取れないこともあります。

特に、ボートレース尼崎では観客席と水面が近いのでお客さんの声がはっきり聞こえます。

私が現役時代時よく覚えているのが、レースが終わりピットに帰投する際のこと。そのレースではミスをしてしまい抜かれてしまいました。そのとき、「ナイスファイト！」と観客席から声が聞こえたのです。
これを聞いて、とても心が温まりました。

逆に、期待が外れてヤジを飛ばす人も中にはいます。
選手が全力で頑張った結果ですので、悔しい気持ちは心にとどめておきましょう。