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松下幸之助「根気よく」


どんなによいことでも、一挙にことが成るということはまずありえない。

また一挙にことを決するということを行えば、必ずどこかに無理が生じる。

すべてことは、一歩一歩成就するということが望ましいのである。



だから、それがよいことであればあるほど、そしてそれが正しいと思えば思うほど、まず何よりも辛抱強く、今期よくことを続けてゆく心構えが必要であろう。

「徳、孤ならず」ということばがあるけれども、これは、正しいことはいつかは必ず人々に理解してもらえるという意味。

しかし、これとても、いっぺんにというわけではない。

徐々にということである。

だから、いかに正しいと思うことでも、その正しさにとらわれて、いたずらに事をいそぎ、他を誹謗するに急であってはならない。

みずからの正誤を世に問うためにも、まずは辛抱強く、根気よくことを進めてゆくという謙虚な姿勢が欲しいのである。


あわただしいこの人の世、ともすれば浮足立って、辛抱の美徳、今期の美徳が失われがちであるが、おたがいに謙虚に二省、三省してみたいものである。

(参考文献 道をひらく 松下幸之助)

(感想)
チリも積もれば山と成る。
全てに通じる名言ですね。
最近感じたのは、人間関係も同じだということ。
人間関係も徐々にできるもの。
急いで作ろうとすると必ず無理が生じる。
サラリーマン生活20年。
得意先とも一歩一歩少しづつ信頼関係を築いていきたい。

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