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変な家

今回読了した本は、現在、絶賛映画公開中の「変な家」です。
感想は、ネタバレ注意です。
ネタバレしたくない方は感想を飛ばしてください。


書籍情報

タイトル:変な家
作者:雨穴
価格:文庫¥770 単行本¥1,400 Kindle版¥693
おすすめ度:★★★★☆(4.0)

購入の経緯

まず、私は一度本を読んでから映画やドラマを見るようにしています。それは、それぞれのシーンの描かれ方を考察しながら見るのが好きだからです。そこで、YouTubeでバズったあの「【不動産ミステリー】変な家」が3月15日に映画化すると聞き、一度じっくり読んでみたいと思った私は真っ先に書店へ走りこの本を買いました。

紹介

この本は家の間取りの疑問から入るミステリーです。一見すると何の疑問も不思議もないただの家でも、話をじっくり読むとおかしなところがいくつかあるのです。このおかしな違和感を解き明かしていくお話です。

このお話は台本のような書き方で、登場人物の会話を自分が目の前で聞いているかのようなそんな感覚にさせる、読者が引き込まれやすい表現になっています。

感想

この本を読んで真っ先にしたことは、自分の住んでいる家の間取りでおかしいことはないか確認することでした。私の現在住んでいる家は旦那とも確認しましたが、特に問題はなさそうでした。

私はこの本を読んで最初に、この小説案外あっさり終わりそうだなと思いました。なぜなら、その不動産の近くで遺体が見つかるまで、登場人物がただ謎を考察するだけだったからです。謎や疑問を考察してお互いに語り合うそんな何気ない日常を描いたものだと思っていました。

でも、遺体が発見され、被害者の妻と名乗る女性が登場し、第2の不動産が出てきました。この展開を読んで私はワクワクしました。それは、遺体には左手がないこと、第2に被害者の妻と名乗る女性がうさん臭く思えたこと、それと第2の不動産の間取りの謎を今後どう考察するかが楽しみだったからです。ここからは夢中になりすぎて本の虫のごとく集中してしまいました。私は、最後の部分よりも遺体発見から第2章までが一番面白かったです。

次に、第3章の記憶の中の間取りでこんな家があったら不思議な間取りだなあと思う間取りが出てきてワクワクしました。私の祖父の家は古いかやぶき屋根の日本家屋でした。私はその祖父の家が大好きでよく遊びに行きましたが、祖父の家も不思議な家で入ったことのない部屋もありました。祖父が亡くなった後その部屋に恐る恐る入ってみましたが何もなく、老朽化が進み屋根がなく吹きざらしの状態になっているだけでした。話はそれましたが、そんな祖父の家を見ていたからこそ、第3章で登場する間取りはとても不思議で変な間取りだと感じました。

最後に、このお話の原点は変な間取りの家に伝わる現代人にはよくわからないしきたりで、そのしきたりに縛られてしまっていた人の悲しいお話なのだと感じました。

ここからは私の考えなのですが、地域の古いしきたりや風習に縛られていることほど悲しいことはありません。確かに守るべき、つないでいくべき風習はたくさんあると思います。私も、外食する際は家長よりも高いものを頼んではいけない、ご飯は家長が食べ始めるまで食べてはいけないといった習慣は自分の実家以外にはないということを知り、びっくりしたくらいです。このことを知れたことで私はこの習慣はおかしいのだと気づき、私の代で終わらせようと考えています。
このように、自分がこれは違うのではないかと思ったことや、これは今の時代にはそぐわないだろうというしきたりや風習は自分の代で終わらせてもいいのではないかと思います。

最後に

ミステリーが好きな方、これから映画を見ようと思っている方も楽しめます。初めてミステリーを読む方にも読みやすく、きっと夢中になれること間違いない作品です。ぜひ購入して読んでみてください。
拙い文章ですが最後まで読んでくださりありがとうございます。今回は「変な家」を紹介しましたが、今後「変な家2」や「変な絵」も紹介する予定です。❤️、コメント、フォローお待ちしています。


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