ソムリエ試験対策ここだけは!日本② ~ワインの生産地と特徴~
~北海道~
○プロフィール
・2018年、国税庁が「北海道」を地理的表示とした
○ワイン生産量
・山梨、長野に次いで3位の生産量を誇る
〇歴史
・余市町は、1982年にピノ・ノワールの栽培が始まり、1984年に本格的にブドウ栽培を開始した
・2012年、日本初の委託醸造を目的としたワイナリーが設立
〇気候風土
・親潮と呼ばれる千島海流、対馬海流、津軽海流が、北海道の気候に少なからず影響を与えている
○主要ブドウ品種
【白】
・ナイアガラ【栽培面積1位】
【赤】
・キャンベル・アーリー【栽培面積2位】
・山幸(ヤマブドウ ✖ 清見) ⇒ 2020年O.I.V登録
・清舞
・ピノ・ノワール ⇒ 空知地方や余市町で急速に増加
〇主なワイン産地
・ワイン用ブドウ栽培の中心は空知地方と後志(しりべし)地方
・空知地方:浦臼町は100haを超える日本最大のブドウ園がある
・後志地方のワイン用ブドウ栽培面積の大半を占めるのは余市町
2011年、余市町がワイン特区認定
◇主なワイナリー
・平川ワイナリー
・ドメーヌ・タカヒコ
~岩手県~
〇プロフィール
・ワイン産業が活性化し始めたのは2011年の東日本大震災以降
〇ワインの生産量
・国内で5番目に多い生産量
○主要ブドウ品種
【白】
・リースリング・リオン ⇒国内生産量最多
◇主なワイナリー
・エーデル・ワイン
~山形県~
〇プロフィール
・2016年、上山(かみのやま)市と南陽(なんよう)市がそれぞれ「かみのやまワイン特区」「ぶどうの里なんようワイン特区」に指定
〇歴史
・酒井ワイナリーは現在、東北最古のワイナリーとなっている
・台木が国内生産量の7割を占めている
・上山市のシャルドネで造られたスパークリングワインは洞爺湖サミットで使われた
〇ワイン生産量
・山梨、長野、北海道に続き全国4位
〇主要ブドウ品種
【白】
・デラウェア【栽培面積1位】
・ナイアガラ
【赤】
・マスカット・ベーリーA【栽培面積2位】
⇒山梨に次いで多い
〇主なワイン産地
ワイン用ブドウの産地として挙げられるのが
□村山地方:上山市
□置賜地方:南陽市、高畠町(たかはたまち)
□庄内地方:西荒屋(にしあらや)地区
・村山地方の朝日町のマスカット・ベーリーAは収穫時期が日本で最も遅い
・庄内地方の西荒屋は甲州ブドウ栽培北限の地
◇主なワイナリー
・タケダワイナリー
・酒井ワイナリー
・高畠ワイナリー
~東北その他~
・青森県は日本最大のピノ・ノワールの畑を擁するワイナリーが設立
~新潟県~
○プロフィール
・「新潟ワインコースト」と称して、角田浜と越前浜にワイナリーを集積している
・県内初のワイナリーは川上善兵衛が立ち上げた岩の原葡萄園
○気候風土
・沿岸部一帯は海洋性気候
○ワインの生産量
・新潟ワインコーストのワイナリーは欧・中東品種のワイン造りをアピールしている
~北陸その他~
・富山県氷見市の江戸時代から続く鮮魚の仲卸問屋がドメーヌ型ワイナリーを設立
~長野県~
○歴史
・2008年、東御市がワイン特区認定
・2013年、「信州ワインバレー構想」を発表
・2016年、県庁に「日本酒ワイン振興室」が設置
・2021年、GI長野 認定
〇気候風土
・東御市の平均気温15.7度はブルゴーニュのディジョン、アルザスのコールマールとほぼ同じ
〇ワイン生産量
・生産量は山梨に次いで、国内2位
〇主要ブドウ品種
栽培面積トップ
【白】ナイアガラ (2位)
【黒】コンコード (1位)
〇主なワイン産地
4つのエリアに区分けされている
1. 桔梗ヶ原ワインバレー
・塩尻市全域が含まれる
・ワイン原料として最も多く使われているのがコンコード
・塩尻市は2014年にワイン特区に認定、塩尻ワイン大学を開講
2.千曲川ワインバレー
・県内で最もワイナリー設立が活発な地域
・エリア内8市町村がワイン特区の認定を受けた
8市町村⇒上田市、小諸市、千曲市、東御市、立科町、青木村、長和町、坂城町
3.日本アルプスワインバレー
・松本盆地
・大町市、松本市が属す
4.天竜川ワインバレー
・伊那盆地
・松川町、宮田村が属す
~山梨県~
〇プロフィール
・日本ワインの生産量、ワイナリー数は国内トップでワイナリー数は92軒
・2013年、国税庁は「山梨」を地理的表示(G.I)として指定
〇歴史
・山田宥教と詫間憲久が甲府でワインを造り始めた
・1877年、「大日本山梨葡萄酒会社」設立
・1885年、デラウェアの栽培が奥野田村(甲州市塩山地区)で始まった
・2008年、北杜市が日本初のワイン特区認定
・2009年、甲州ワインを海外にアピールするために「Koshu of Japan」発足
・2010年、甲州市が原産地呼称人認証制度を制定
〇気候風土
・ワイン造り、ワインの原料となるブドウの栽培は、甲府盆地に集中している
〇主要ブドウ品種
【白】
・甲州 【栽培面積1位】
・デラウェア
【黒】
・マスカット・ベーリーA 【栽培面積2位】
〇主なワイン産地
1.甲府盆地東部
①甲州市塩山地区(標高400~600m)
・日本で一番最初にデラウェアの栽培が始まった
②甲州市勝沼町(標高300~600m)
・甲州ブドウ発祥の地 ⇒祝地区
・勝沼地区、東雲地区、菱山地区、祝地区の4つに分類される
・鳥居平は高台に位置
2.甲府盆地中央部
・甲府市の旧里垣、旧玉諸、旧甲運の一帯
・生育期間は平均20度を超え、勝沼や韮崎に比べるとやや高い
3.甲府盆地北西部
・北杜市(明野町、高根町、須玉町、小淵沢町、白州町)、韮崎市、甲斐市を含む
・日本では数少ないドメーヌ型ワイナリーがある地域
4.甲府盆地西部
・南アルプス市の白根町、八田町一帯
~大阪府~
〇歴史
・安土桃山時代に富田林村でブドウが栽培され、ブドウ酒が名産だったと記録がある
・本格的なワイン造りは大正時代に始まった
・伊勢湾台風、室戸台風の際にブドウに大きな被害が出た
・2012年、大阪ワイナリー協会 設立
〇主要ブドウ品種
【白】
・デラウェア ⇒ワイン用ブドウ栽培最多
~兵庫県~
・第三セクターのワイナリーがある
~岡山県~
・テラロッサという石灰岩が風化した赤土が見られる
~島根県~
・甲州の生産量が山梨に次いで多い
~福岡県~
・1972年、九州初のワイナリーが設立
~宮崎県~
・キャンベル・アーリーの生産量が豊富で、九州でワインの醸造量が最も多い
~沖縄県~
・自生するリュウキュウガネブからワイン造りが模索されている
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