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合奏で「トランペットうるさい」「おさえて」と言われた理由

だいぶ前の、多分学生の頃のことだと思いますが、オーケストラに参加していて指揮者から「トランペット(音量)おさえて」と指示されたのでその通りにしたつもりでしたが、また指揮者が棒を止めて「トランペットもっとおさえて」と立て続けに言われたので、試しに吹かなかったら、にこやかにOKもらえた、という笑い話があります。

この話をすると、結構な方から同じ経験があると言われるので意外だったのですが、これ、なんなんでしょう。

トランペットの音嫌い?
トランペットはバカデカい音という先入観?
人として嫌われてる?

いろいろ勘繰ってしまうのですが、どれも少し考えにくいのです。なぜなら僕が嫌われているだけなら可能性ありますが、結構な人数のトランペット吹きの方が同じ経験があるわけなので。

では一体なんなのか。

可能性のひとつとして書きますが、多分、悪目立ちしているのだと思います。イメージとしては、演劇でみんなで同じ衣装を着ているのに、一人だけ買ってに金のラメラメジャケット着ているような。もしくは、横一列に並んでいてほしいシーンなのに、トランペットだけ勝手に一歩前に出てるとか。

合奏でそんな状況になっていると考えれば納得いきませんか?

具体的に、もっと音楽的に考えれば以下のようなことが挙げられます。


1.相対的な音量の問題
単純に周りの音よりデカい可能性。客観的に聴く耳がほしいですね

2.質の違い
周りの音と異質な音色であるとか、指揮者のイメージしている音ではないとか。余談なんですがC管は音がダメ、B管ロータリーで演奏するように、と以前どこかのオケでマエストロから言われたことがあります。C管は音が細いからダメなんだそうです。笑止。

3.タイミングの問題
アンサンブルがうまくいっていない可能性もあります。フライングしたり遅かったりすれば当然異質に聴こえます。

これらが理由であるとは断定できませんが、うるさい=音量とだけ考えるのではなく、指揮者がどんなイメージをしているのか、周りと自分の音の関係など、いろいろな角度から考えたり、耳を使ってみると見えてくるものがあるかもしれません。


荻原明(おぎわらあきら)

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