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京都人がリピートする美味しいもの5選

「旦那さんの実家が京都」と言うと、京都好きの方は大体「京都の美味しい店、教えて」と聞いてくれます。

生粋の京都人が愛用するのは、ズバリ長く続いているお店です。こんな格言もあるそうです。「人気のある飲食店の法則。大阪では安い店、東京では新しい店、名古屋では量の多い店、京都では歴史の長い店、神戸では本当に美味しい店」。これは神戸の人の格言で、京都のくだりはいわゆる皮肉なんですが、いずれにしても「京都人は歴史のある店しか認めない」というのは公然の事実ということです。

ひとつだけ例外があって。。羊羹で有名な「虎屋」は室町時代から続く正真正銘の老舗なのに、京都人からは嫌われています。なぜでしょうか。明治2年の東京奠都(これにともない天皇も京都から東京へお住まいを移された)以降、本拠地を東京に移してしまったため京都人から裏切者とみなされてしまったんだとか。

そんな京都人が愛してやまないお店もあります。義父に教えてもらった京都人に愛される美味しいお店の商品を5つご紹介します。

【その1:森嘉(もりか)の嵯峨豆腐】

まずはあっさりめのお豆腐から。森嘉は嵯峨野のちょっと奥まったところにあります。裏手の製造場から対面販売している様子に最初は驚きました。150年以上の歴史をもつ老舗で、嵯峨・嵐山周辺の寺院や料理屋、旅館の多くがここの豆腐を使っています。とーっても柔らかいのですが、ぐちゃっとくずれないコシの強さと大豆の旨みを感じさせる美味しさ。癖になります。からし豆腐(写真)も美味しいです。

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※写真:嵯峨豆腐 森嘉ホームページより

ちなみに明治30年創業の「とようけ屋山本」の生湯葉も美味しいです。私が昔、系列店の「とようけ茶屋」で食べた「生湯葉丼」(写真)の美味しさが忘れられなくて、帰省すると義両親がここで生湯葉を買ってくれます。(とようけ茶屋は昔から超人気店で、2~3時間の行列待ちを覚悟しなくてはならず、さすがにもう行けません)

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1時間ほど待って、ようやくありつけた「とようけ茶屋」の生湯葉丼。

【その2:出町 ふたばの名代豆餅】

ご存知の方も多いかと思います。明治32年創業の豆餅屋さん。いつ行っても大行列です。それはそれはよーく伸びる柔らかいお餅と塩気のきいた赤えんどうが、控えめな甘さのこし餡を引き立てます。

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写真:KYOTO T5より(サムネイル写真も同)

【その3:京菓子司満月の阿闍梨餠】

お土産におすすめの一品。見た目が地味だったので、私ずっとスルーしていました。義両親に薦められて一度食べたらやみつきに。お餅のようにもっちりした半生の皮に、ぎっしりと詰まった丹波大納言のあんが、絶妙なハーモニーを生み出します。江戸末期の安政3年の創業。

写真:阿闍梨餅本舗 京菓子司 満月ホームページより

【その4:錦市場の鱧寿司】

甘いのが続いたのでしょっぱい系で。今は亡き旦那のおじいさまが、毎年夏になると必ず、錦市場で買い求めていた鱧寿司。東京ではあまりお目にかかれませんが、あなご寿司のように軽く炙ったところへ甘辛タレをのせています。あなご寿司よりもふっくらして脂がのっている印象。口の中に入れると、ふわーっと溶けて実に美味。錦市場では「京都さか井」の鱧寿司も有名ですが、そこそこお値段がはります。錦市場の出店で売られているもので十分美味しいので、まずは気軽にテイクアウトでお試しください。

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※写真:京都のおばんざいより

【その5:糸源の鯖寿司】

寿司続きですが王道の鯖寿司を。京都で鯖寿司は、当たり前のように食卓に出てきます。旦那のおばあさまも毎年冬になると自宅で手作りされていたようです。

このお店は昭和の終戦後に創業したそうで、これまで紹介してきたお店と比べると歴史が浅いような錯覚に陥りますが、3代続いている十分な老舗店です。脂ののった鯖と甘酸っぱいしゃりが口の中でほどよく混ざり合います。京都には鯖寿司の名店がたくさんありますが、鯖が肉厚すぎると鯖の味しかしなくなってしまうので、私はここのバランスがちょうどよくて好きです。白身の鯖寿司(写真手前)もあって、脂ののった青背とさっぱりめの白身と交互にいただくのがおすすめだそうです。

系列店の「ぎんなん」という居酒屋さんにも一度、義両親に連れていってもらったことがありますが、美味しかったです。

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※写真:糸源 ぎんなんホームページより


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