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コーヒー「だけ」のお店がプチスイーツを始めた話

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。

2020年10月にお店をオープンして以来、一貫してドリンクメニューはコーヒーとカフェオレのみ。
そして、フードメニューは置かないというスタイルで営業してきました。

タイ産コーヒー豆を現地農園まで買い付けに向かい、輸入・販売を行うことが事業のスタートでしたので、「カフェ」というよりかは「焙煎所」としての色合いが強いお店にしたいという想いがありました。

「あそこはコーヒーにこだわっていて、豆で買っても美味しいお店」
そんなイメージを持っていただくために、あえてフードメニューは置かないという選択をしました。

当然、「お菓子とかは置いていないですか?」と幾度となく聞かれましたし、ドリンクメニューだけなのを知り他のお店に向かわれる方もいらっしゃいましたが、全く知名度がない僕たちが「コーヒーの店」という印象を持ってもらうためにはこのくらいのことをしなければ!という気持ちでした。

現在でも、喫茶利用ではなくコーヒー豆を買って帰られる方も結構いらっしゃるので、ドリンクのみのシンプルなメニューにしたことはあながち間違いではなかったと思っています。

一方で、昨年コロナが落ち着いてからは外国人の方や京都以外から観光でお越しになる方も増えてきました。
また、地域の方からも「お菓子とかがあれば、友達とかとも一緒に来やすいかなぁ」というお声もいただいていました。

お店として「コーヒーへのこだわり」を示せている一方で、
「コーヒーに詳しくないと入れない」「敷居の高いお店」というイメージを持たれていた方もいらっしゃったかもしれません。

しかし、それは本意ではありません。
僕も元々コーヒーを全く飲んだことがなかったところからお店を始めました。
「違いの分かる男」のCMの影響からか、「こだわりの強い飲み物」というイメージが持たれがちですが、よくよく振り返ってみれば日常生活の何気ないところに溶け込んでいるのが「コーヒー」という飲み物ではないでしょうか。僕はコーヒーには潤滑油のような機能があると思っていて、うちのお店でもコーヒーを囲みながら、年齢や性別を超えて皆で談笑していることがよくあります。

そんな輪をもっと広げたい!
ちょっと来店へのハードルを下げるという意味も込めて、今回チョコブラウニーの提供を始めるに至りました。

たったそれだけの事かい!
と思われるかもしれませんが、メニュー一つでもここまで色んな思いや考えがあることが伝われば嬉しい限りです。

こちらのチョコブラウニーは砂糖不使用で、ドライイチジクやピーカンナッツなどをふんだんに使用したこだわりの一品。
当店のコーヒーもお使いいただいている宇治の「カフェマリエ」さんに制作を依頼。何度も試食&リクエストを重ねて出来上がった、コーヒーとも相性抜群のスイーツとなっております!

ぜひ、京都にお越しの際はLaughter NISHIJIN&Laughter KAMOGAWAstandに足を運んでみてください!

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