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お気に入りのコーヒーの見つけ方

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。

先日、大学生と思しき子が4種類ほどのコーヒー豆を購入していきました。
コーヒーが好きなのかな?と思って話を聞いてみると、お母さんが最近コーヒーに目覚め、勉強してみたいとのことで色んな種類のコーヒーを買ってみたとのことでした。

そこで伝えたのは、
「とにかく味の違いとか最初は分からなくて良いので、沢山コーヒーを飲んでみてください!」ということ。

とかく、コーヒーの世界は難しいものだと思われがちです。
♪ダバダ~の音楽と共に「違いの分かる男」というキャッチーなフレーズがコーヒーのCMで使われたことも大きく影響しているのではないかと思います。

しかしコーヒーに限らず、どんな分野でも最初はみな分からないところからスタートしているはずです。
今の時代、検索すればどんなことも数秒で解決してしまいます。
そんな時代の中で、「分からない」という余白を自分の実体験で埋めていくって、実は尊いことなのではないか?と思っています。

とにかく、沢山のコーヒーを飲んでみてほしいのですが、僕がまず注目してほしいポイントが「焙煎度」

細かく言い出したらキリがないですが、ざっくりいうと浅煎りは苦みが抑えられスッキリとフルーティーな味わいに。深煎りはしっかりとした苦みとコクが楽しめる味わいになります。
生産国や品種の違いはあれど、この基本原則は変わりません。

浅煎りが好みか、深煎りが好みか。
ここが分かってくるだけでも、かなりお気に入りのコーヒーに近づいてくるはずです。

ちなみに、「酸っぱいコーヒーは苦手」と浅煎りを避けられる方もいらっしゃいますが、コーヒーの劣化・酸化による「酸っぱいコーヒー」と、浅煎りのフレッシュな味わいは一線を画すものです。
少し勇気がいるかもしれませんが、ぜひチャレンジしてみてほしいです!

そして、もう一つは
「情報を上手く活用してほしい!」ということ。
コーヒーも時代とともに進化し、今や地球の裏側の生産者の顔が見られることも当たり前になってきました。
生産国・品種・生産方法などが複雑化してきている中で、コーヒーの味わいを「ラズベリー・チェリー・ライム・チョコレート」といった感じで、コーヒー以外のもので例えて表現しているお店も増えてきています。

先に情報を見て、「どれがライムかな?これはチョコレートか?」と探ってみるもよし、あえて情報を遮断してどんなフレーバーがあるか探ってみるもよし。

とにかく公開されている情報をフル活用するのは、お気に入りのコーヒーを見つける大きな近道だと思います。

一方で、情報に引っ張られ過ぎないでほしいとも思うのです。
例えば「値段」
安かろう悪かろうと思ってしまいがちですが、100円のコンビニコーヒーは今やかなりクオリティが高くなっていますし、逆に500円以上するお店でも管理などがちゃんとなされておらずイマイチだなと思ってしまうところもあります。

コンビニコーヒーだって立派なコーヒーです。
値段が高いものが好きだったらそれで良いという世界ではないと思っています。とにかく、コーヒーを楽しむ気持ちを忘れずに肩肘張りすぎることなく楽しんでほしいなと思います。

分からなかったらお店のスタッフさんに聞いてみましょう!
間違いなく、愛をこめて教えてくれるはずです。

寒さ厳しくなり、コーヒーが美味しくなる季節。
今年の冬はコーヒーと共に乗り切りましょう!

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