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僕らがいた一瞬の 僕らがいた一片の 僕らがいた一葉の ただ去り行くもんさねと やがて眠る眠り…
ダム湖の底から大小様々なあぶくがぽかりぽかりと昇ってきて大小様々な鳥たちになる 鳥たちは…
言葉に溢れていたくない そんな気分にならないか 鮮やかに錆びた イロハモミジを見上げる時に …
子供たちはいつも希望を背負わされ すさぶ丘を登っていく ある種の言い訳と 信託された涙と …
天体が膨張し美しく爆発するとき 植物は一度大きく伸長し 青々と星を覆い尽くしたのち 枯れた …
わたし医者って大嫌い 神様にでもなったかのようだわ 誰に人の生き死にを 左右する権利がある…
言葉を産めないのなら 水のごとくさらさらと この体は漏れ出して ただあたりを濡らすだけだろう 海から湿りある風 吹き始める午後には 飲みさしのコーヒーの中に 鳴き終えた蝉のような 諦念を感じる そして 周りを見渡せば海の底で まとわりつく粘着質な焦燥に 息も出来ないことに気付く もう藻掻くこともなく沈むか 鉛筆の芯を意識的に折り 部屋の隅の屑篭に放り入れる それで全ては終わるかと期待するが 窓の向こうでは 外国籍の船が止まっているかのように 出て行くのだ だから 明日
死んだと思っていたお前がふらっと訪ねてきて またいっしょに暮らそうよって言う 普段飲まない…
あるところに王様がいて 誰もが幸せになるよう祈ってた 高いところで右手を振って 誰もが幸せ…
朝焼けを背に山へ入る 近道のために藪を掴んで急登 程なく汗が吹く 切られることが無くなった …
なぜみな表現したいのだろうか 表現者になりたいのだろうか 表現をすればなにか変わるのだろう…
この辺も昔狼がいたんだって ひいじいちゃんは捕まえたんだけど ちっとも慣れなくて ずっと牙…
話にすこし夢中になってたらしく 先頭集団は見えなくなっていた まずいまずい僕らは行く場所を…
今年中にこの星を終わりにしてしまうか っていう選挙があってさ この日曜日なんだけど どうやら情勢は思いのほか拮抗してるらしく 僕も君も重々しい空気の中 口数少なかったり ふと見れば微かに震えていたり お互い何か避けるように週末をむかえる でも僕と君の震えの意味は少し違うのかな なんにしろ僕らで決まるかもなんて ちょっぴりロマンチックじゃないか それもそうね 君は言ってキッチンから とっておきのワインをもってくる もう来年のお祝いには飲めないかもしれないものね ふたりが同じ人