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“わたし”が紡ぐ虚の物語

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わたしという存在の片鱗。 ちょっとした余白にメモする感覚で書いています。 【タイトル変更履歴】 『嘘つきは作家のはじまり』⇒『わたし世界』⇒今
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2019年1月の記事一覧

表から見たら白、裏から見たら黒

表から見たら白、裏から見たら黒

 調子がいい時の母は、私のことを自慢の娘だと言う。
 心のバランスを崩している時の母は、私の些細な言動に反応して「あなたは人でなし」「最低だ」と言う。

 どちらも同じ私で、やっていることや感じていることは何も変わらないのに、母にとっては最高の娘になったり最低の娘になったりする。

 そのことに気づいたら、以前よりも動揺しにくくなった。

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我が家に糀ちゃんがやってきた

我が家に糀ちゃんがやってきた

 年明け早々、知人から借り受ける古民家の下見に行くという北くんに同行させてもらって、奈良県・山添村を訪ねたてきた。
 そこで二泊ほどさせてもらったのだが、途中、伊賀上野のあたりを散策した時に立ち寄った『中村糀店(ナカムラコウジテン)』で、はじめて生の米糀を見た。

 差し出された木箱の中には真っ白な綿の花。儚げで、華憐で、顔を近づけることすら躊躇ってしまう。

 米に花で「糀」と書く意味を知った。

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「神社」を発信ツールに!そして、評価と関わりのない世界へ

「神社」を発信ツールに!そして、評価と関わりのない世界へ

2018年をふり返って 2018年は私にとって大変動期で、毎月のように自分を更新し続けていた気がする。新しい人や土地との出会いも多く、生きているという実感が強く持てた年だった。

 その一方で、勇気を必要とされる場面や、心を揺さぶられる場面も多く経験したように思う。『快適な環境を確保するために思っていることを口に出す』とか、『直接の繋がりがない人の家に泊めてもらう』とか、きっと他人から見れば些細な

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