凝視しなくてはならない 『福田村事件』
2023年9月1日公開、『福田村事件』
各所のミニシアターで公開されており、評価もかなり高い作品。
久しぶりの平日休みという事で「テアトル新宿」さんに行ってまいりました。
昼過ぎでしたがほぼ満席でしたね。
後に、感想述べますが、かなりハードな作品ではあります。
簡単にあらすじと概要をどうぞ。
『福田村事件』
あらすじ
感想
最悪の結末・人間の醜さ・時代価値観など、
常に心理的負荷がかかるような作品でした。。
実話という避けようのない結末。
どうにか好転しないか祈るように観ましたが、無情な最後です。
作品を通して、集団心理や村社会の嫌~な部分が詰まってます。
噂が伝播していくシーンとか、虫唾が走るほど嫌でしたし、
村の住民も水道橋博士もぶん殴りたかった。
水道橋博士演じる長谷川が正に元凶で、
ありもしない事実を煽り、一方通行の見方しか出来ない。
いつの時代もこんな奴は存在しますよね。
でも思うわけですよ。
仮に自分が1920年代の日本に生を受けていたら、
福田村の住人のようになったのだろうか、
思想統制の時代に我をもって行動できるのだろうか。
そう考えると、自身は全く湧きません。
現代だからこそ多様性云々言えてますが、
情報・思想統制の時代で正しい選択なんて無いんだろうなと。
ただ、長谷川という男が信念をもって行動を起こすことは結構ですが、
扇動し一方通行で事を成す事は明らかに違います。
私は「人間がもつ集団心理の暴走性」をまじまじと見て、何かが心に刻まれたし、同じ人間だという事実をどう捉えるかを考えています。
これに関しては、時代関係なく学校や会社など、身近なコミュニティでも発生する恐れがあるので、その際に信念をもって行動できるかですね。
俳優陣は豪華ですし、
東出さんはハマリ役でしたし、イメージ通りの役で良かったです。(笑)
【PG12】ですので、少々の濡れ場とポロリも少々ありました。
突出してグロテスクな感じでもありません。
少し思うのは、人を刺すシーンなどのはリアルさに欠けていましたが、
(リアルにする必要もないんですが。)
リアルだったら良かったなとは思います。
以上です。
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