決して踏み越えてはならない境界線を跨ぐなんて想像もしていなかった。無数の可能性を浮かべ、咀嚼して飲み込んだはずなのに足は震えていた。この選択が正しいなんて思ってもいないし、過ちだと認識している。でも僕じゃないといけなかった。平成に閉じ込めた貴方とのことを塀の向こう側で思い返した。

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