見出し画像

これからの食についての思ったこと

徳島県神山町の〈フードハブ・プロジェクト〉。
「育てる、つくる、食べる、つなぐ」を循環させる。「地域で育て、地域で食べる」場所として、農作物を育てることに加えて、食堂・パン・食品を販売する場所を運営している方々の紹介記事。

上記で紹介したように農業はより地域に密着したものになっていくと思っている。今の大量生産して消費していくような農業は減っていく。少量生産で希少価値が高いものがでてくる。

これまでは作った作物をどれだけ鮮度を落とさずに消費者に届けるかが大事になっいて冷凍や運送の発達が進んできた。卸しを通さずに自前の農場や提携農家を使って早く鮮度よく安く仕入れるのが主体だった。

ただそれは今後変わっていく。

ITの進歩や技術革新によって人工的な環境で植物を育てることが可能になった。おそらく今後もこういった工場は増えていく。自然災害に影響を受けることなく安定的に生産できるし、害虫駆除のための農薬も必要がない。安心安全だけでなく安定的な生産が可能なので値段のコントロールもしやすくなる。

要するに野菜の養殖。

魚、肉の次は野菜が養殖されることになる。

養殖技術が発展したら全部の野菜が養殖(野菜工場生産)になるかっていうとそうでもない。
魚や肉のようにブランド化した野菜が出てくる。養殖することが難しい野菜や、そもそも消費量が少なくて工場化しても採算が合わないような野菜は今まで通りに育てるしかない。そうなるとそういった野菜は希少価値が高くなりブランド化していく。松坂牛とか関サバとかそういうかんじの野菜が増えてくる。今でも九条ネギとか下仁田ネギとか宮崎県のマンゴーとかブランドっぽいものはあるけど、そういうのが増えてくる。

安定的に工場で生産できるようになると、わざわざ遠くから運んでくる必要がなくなるので、輸送の需要が今よりも減っていく。そうなると輸送費用が高くなるので、輸送されなくなっていく。

輸送ができなくなった野菜を消費するためにはどうしたらいいか?ってことになると作った場所で消費することになる。地産地消。
食べるものがこっちに来てくれないので今度は僕たちがその場所に移動して食べることが増えていくと思う。食の輸送は減るかもしれないけど自動運転とかリニアとか人の輸送(移動)は今後さらに発展していく。人の移動が活発になっていはず。

人が移動していくような、わざわざ食べに行きたいと思わせるような付加価値をもった食の生産が今後大事になってくる。品質自体が高いことは当然として、その食に関わるストーリーをどう作って、どうプロモーションするかが大事になる。

今後の仕事として、そういったことを企画していくのも面白そうだなと思った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?