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音楽の話

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『追悼・小澤征爾さん』

『追悼・小澤征爾さん』

 小澤さんの訃報が届いた。
僕が最初に小澤さんの棒(指揮)でラッパ(trumpet)を吹いたのは
桐朋の学生でAオケの練習の時だった。
もう、50年ほども昔のことだ。
あの時はR.シュトラウスのドンキホーテの練習だった。
チェロは堤剛さん、ビオラは後にベルリンフィルのコンマスにもなった安永徹だ。

当時、桐朋のオケではバイオリン弾きは曲によってパートが変わっていた。
最初の曲は1st.バイオリンの

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『横浜・戸塚へ行ってきた2024』

『横浜・戸塚へ行ってきた2024』

。 ま、戸塚宿(shuku)といえば
江戸時代に物見遊山の旅で盛り上がっていた
東海道五十三次の5番目の宿場町。

お江戸からは十里半(42km)の距離らしく
旅人たちは最初の宿として戸塚に泊まったらしい。
そして、この戸塚は
東海道から分かれる大山詣への起点でもあり、
鎌倉街道や厚木街道との交差点でもあったから
そりゃあ、すごい賑わいだったに違いない。

隣の藤沢宿がプリプリと怒ってたと言われて

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『新宿、映画と天ぷら2023』

『新宿、映画と天ぷら2023』

 新宿で天ぷらと言うと
「つな八」か「船橋屋」か。
そんな話が時々でる。

先年亡くなった池上比沙之さんは
「俺は”つな八”だなあ」とか言ってたっけなぁ。
懐かしい。

俺も「つな八」は2、3度入ったことがあるんだが
どうもサラリーマンのおっさんたちが
ワイワイと居酒屋のような盛り上がりなので
我が家はもっぱら俺たちのように品のいい客が多い
船橋屋に入るのだ。
(ホントか?笑)

その船橋屋へ今日

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『 高橋アキ Piano Ricital in 豊洲(東京)2023 』

『 高橋アキ Piano Ricital in 豊洲(東京)2023 』

 豊洲(toyosu)に着いたのはまだ午後4時を回った頃だった。
この町に降り立つのは何度目だろうか。
初めて来たのも
何年か前の高橋アキさんのリサイタルだった。

 コンサートは夜7時なのでまず腹ごしらえをしてから
会場の裏手にある運河辺りをぶらぶらする事にした。

 腹ごしらえの店は決めてある。
注文するメニューも決めてある。
会場のシビックホール斜め向かいの町中華で
レバニラ定食を食うのだ。

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『 小さな秋 2023 』

『 小さな秋 2023 』

ふう、
やっと秋がやってきたな。
エアコンを止めよう。

扇風機でさえ涼し過ぎるくらいだ。
今年はこんな時をどれくらい待っていたことか。

エアジンでは
shezooの『七つの月2023』が終了した。
どれも素晴らしい七つの月だった。

そして、
貴重で素晴らしい配信映像も残された。
これもコロ助の恩恵のひとつだ。

こんな時、
エアジン頑張って良かったな。
そんな風に思う時だ。

今日からの4日

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『七つの月となんでも音楽祭2023秋』

『七つの月となんでも音楽祭2023秋』

まだまだ夏真っ盛りですが
横浜エアジン・秋のイベントのお知らせです。

エアジンは通常のレギュラーライブとは別に
ちょっとひねった企画を色々と企画しています。
バッハ祭り<春・夏>やソロシリーズや
今回紹介したい下記のイベントなどです。

エアジンは自由な発想で自由な演奏をしましょ。
ってなことがコンセプトになっています。
だから、
ジャズの店だったのに今では
4ビートBandの出演がセレクシ

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『 今年も色々とありがとう!! 』 2022年のエアジン営業終了しました。

『 今年も色々とありがとう!! 』 2022年のエアジン営業終了しました。

 今年のエアジンはともかく終了した。
ま、例年通りいくつかの楽しいハプニングも
有りながらの一年間だった。

 コロ助騒動が始まったのを機にスタートしたライブ配信。
あの2年前にはマイクやカメラの選定などで大騒ぎだったのが、
今では懐かしいくらいに安定している。

i-pad1台で始まった配信機材も今では
カメラ8台。マイクは2本。
というエアジンの基本スタイルが出来上がった。
照明もメインはピン

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『波多野睦美(歌)高橋悠治(pf/作曲)栃尾克樹(B-sax)トリオのコンサート2022』

『波多野睦美(歌)高橋悠治(pf/作曲)栃尾克樹(B-sax)トリオのコンサート2022』

クラシックのコンサートに行ってきた。
波多野睦美(歌)高橋悠治(pf/作曲)そして栃尾克樹(B-sax)のトリオだ。
午後1時半からというマチネ(午後のコンサート)だったが、
とても良いコンサートだった。

波多野さんは数年前に気になって数枚のCDを買い込んで聴いていた。
つのだたかし(Lute)や悠治さんとの「冬の旅」などなどだ。

ステージからの波多野さんを聴けたのは7月に開催された

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『本2022』

『本2022』

 詩人の三角みづ紀は
1日に2,3冊の本は読める。
そう、俺に言っていたことがある。

「速読」なのだろうか。
或いは「横読み」だろうか。

俺は本も好きなのだが
どうも読むのが遅いようだ。

読みたくて買うのだが
読み切らないうちにまた買うことが良くある。

また、
友人知人から献本される事もある。

この夏も読み切ってしまいたい本が溜まった。
大体、
風呂に入りながら読むこと自体が間違っている

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『筍 / TAKE-NOCO』

『筍 / TAKE-NOCO』

電話が鳴った。
「これから持って行きま〜す」
筍を持ってくるという。
よしえピアノ教室に
小学生の頃から通っていた子だ。
まあ、
子と言っても今はOLとしてバリバリと働いている。
毎年、
この時期になると会社を上げて
筍掘りに行くそうだ。
その度に我が家の分まで掘ってくれている。

先日、伊豆へ行ってきた。
2泊ほどの小旅行だったが、
そこで今年初の筍を食った。
その時も思った
「やっぱり

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