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40歳、生き方迷子。経歴を振り返る。②

どうも、うみです。
前回は、節目の30歳までの仕事を振り返りました。今回はその続きです。
そろそろ雲行きが怪しくなっていくかもしれません。

自分は飽きやすいのかもしれない

ジョブローテーションというものに、うっすら憧れがありました。
かつて転職エージェントの面談で、「スペシャリストになりたいですか?ゼネラリストになりたいですか?」と聞かれたことがあり、全然ピンと来ていなかった私は、「ゼネラリストですかねぇ(知らんけど)」ってな感じで答えたことが何故か今でも鮮明に覚えています。
当時は考えを言語化できていなかったですが、私は1つのことをずっとコツコツと続ける粘り強さはなかったこともあり、あれこれと色々な仕事ができるタイプの人になりたかったのでしょう。そしてそれが私にとっての「プロ」だと思っていたのだと思います。

そういう背景からか、3社目に転職した先は、プロジェクト単位で働く「アウトソーシング」事業の企業でした。取引先に常駐して業務を行ないますが、取引先ごとに仕事も違えば当然一緒に働く仲間もプロジェクトが変わるたびに異なります。1社に正社員として在籍しながらも、まるで転職するかのように新しい環境で新しい仕事に取り組める、飽きやすい自分にとっては最高の職場でした。

ここでは初めてチームを持って、メンバーをまとめていく役割を任せてもらいました。これまで印刷・ITときて、今回は新エネルギー業界に飛び込んだのですが、業界知識はなくともこれまでの経験を活かせる仕事で、充実していたように思います。

自分のチームの仲間や他のチームとも連携し、目標達成に向けて遅くまで働いては焼き鳥屋で熱く仕事の話をし、時には皆で休日出勤をし。大変ながらも日々仲間と仕事を楽しんでいました。2年近く携わってきたプロジェクトも、プロジェクト完了の日が近づくにつれ、チームメンバーが段階的に減り、また別のプロジェクトへ移っていきます。自分もプロジェクト最終日を迎え、次のプロジェクトへ移るも、燃え尽き症候群に近い状態になり、どうもつまらない。プロジェクトをいちいち比較するのではなく、常に新鮮な気持ちで楽しめるのが利点だったはずのアウトソーシング業務でしたが、なんとなく見始めていた転職サイトで、やってみたい仕事と出会います。

人事ではなく、営業だと思ってね

4社目はホテル業界に飛び込むことにしました。当時の趣味がVリーグ(バレーボール)観戦だったのですが、応援に熱が入り、次第に遠征までするようになってきたとき、よく泊まっていた愛着のあるホテル。全国展開しており、現地採用をするのに全国へ出張し飛び回る仕事でした。今でこそリモートでWEB面接するのも当たり前の時代ですが、当時はコロナ前で対面が普通。今日は北海道、明日は富山、次の日は名古屋など、演歌歌手の地方営業さながらの仕事スタイルでした。旅行が好きなので移動は苦にならなかったですが、日々のデスクワークと出張との絶妙なアンバランスさが、じわじわと体力を奪ってきます。

配属は「人事部」で、採用に特化した仕事でした。応募者の適性を見て自社にマッチするか見定めたり、求人の手配を行なったり、転職フェアに出展したりと、まさに人事がやる仕事。

ですが。
上司からは「営業部隊だと思ってね」という言葉が。やっている仕事の表面は人事のものであるものの、全国各地で応募者を集め(求人)、集まった応募者を口説き(説明会)、人材を選考し(書類・面接)、上司へ採用をプレゼンする(最終選考)。求人広告媒体企業、人材紹介企業、ハローワーク、時にはラッピングバスを扱う会社や地方のラジオ局など、とにかく地域に見合った採用・広告ツールを選定しながら、協力会社さんとも折衝します。確かに上司の言う通り、営業要素は強い。

会社説明は何もカンペを見ずに行なうのですが、約40分近く一人でペラペラしゃべります。先輩の説明を録音して文字起こしし、練習と暗記を繰り返し、まだ覚え途中なのに急に「今日の説明会は何も見ないで喋って」と言われ(なぜ!)、応募者の方には所々嘘を伝えてしまいましたが(ごめんなさい)、厳しい先輩が指導係をやってくださった甲斐あり、「話すのが苦手なほう」という思いが90%くらい吹っ飛びました。
ライオンが子ライオンを崖から突き落とすのは可哀そうと思っているタイプでしたが、今なら率先して突き落とすと思います。それくらい、「とにかく、やる」(実際はやらされ感が半端なかったですが)というのは大切だと痛感した企業でした。前職でチームをまとめていた立場から一転して、毎日何かしら怒られていて辛いと思うことも多かったですが、今となってはあれは成長につながっていた日々だったのかなと思います。

ここで働いて2年経とうとするころ、変化が訪れます。
次回は、ラストの振り返り~現在までを書いていきたいと思います。

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