【感情心理学】他人の不幸は蜜の味なのか?

皆様こんにちは

ゼミとかで一人だけレポート忘れた知り合いがいるとなぜか安心してしまう嫌な奴

モミでございます(´・ω・`)

皆様はシャーデンフロイデという言葉をご存じでしょうか?

要は「他人の不幸は蜜の味」というものです

でも、ちょっとモヤモヤとしますよね

悪いことをしているような、いけない感情を抱いてるような…

今回はそんな甘くてほろ苦いお話です

シャーデンフロイデ

シャーデンフロイデについて一言でまとめましたが、ここでは深掘りしていきたいと思います

シャーデンフロイデとは、「他人が失敗したり咎められたりするといった、他人が不幸になっている事を喜ぶ気持ち」と定義されています

特に、➀自分と同じくらいの実力や地位を持ち、競争関係にあり、自分にとって身近な他人であればあるほど、シャーデンフロイデが生じやすいと言われております

学生時代、ふざけて怒られているクラスメートがいると笑ってみてることがありましたよね

あれはシャーデンフロイデの感情が働いているためです。しかも、クラスメートとの人間関係や学力的な実力の差、クラス内のカーストによっては「ざまぁみろ」と思いやすくなるのです

しかし、「ざまぁみろ」というのは自分で認識するのは難しいともいわれています。なぜなら、身近な他者に対してのシャーデンフロイデは他者への親近感も含まれているかなり複雑な感情だからです

妬みとシャーデンフロイデ

不幸になっている他人が身近で人間関係や実力が似通っていること以外に、シャーデンフロイデを抱きやすくなることがあります

それは、嫉妬心です

心理学では、他者の優位性を欲しいと望む、他者が優位性を失ってほしいと望むことが嫉妬であると定義されています

さらに、嫉妬心は「優れている他人を引きずり落としたい」という悪性嫉妬心と、「優れている他人を追い越してやる」という良性嫉妬心に分けられます

この悪性嫉妬心ですが、シャーデンフロイデを抱かせている大きな要因となっていることが最近の研究で明らかになってます。

つまり、自分より優れていたり、地位が高い人への嫉妬心とシャーデンフロイデは密接にかかわっているのです

ユーチューバーが炎上したとき、「自分より注目を浴びて稼いでるヤツがやらかして没落したぜ。ざまぁみろ」なんて思った人は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?

自分より楽して稼いでる「ずるいヤツ」の不幸とはまさに蜜のように美味しいのです

苦い感情=シャーデンフロイデ

ここまで、他人の不幸は蜜の味というお話をしてきました

確かに、身近なライバルが不幸になっているのを見ると「ニヤッ」となります。調子に乗った人気ユーチューバーが炎上したら「ざまぁみろ」って言いたくなる人もいます

果たして、その感情は本当にただのメシウマなのでしょうか?

そんな風に「他人の不幸を喜ぶ自分」を見るのもまたつらいのではないでしょうか?

ほんのちょっと、罪悪感にも似た感情が沸くのもシャーデンフロイデの特徴の一つです。シャーデンフロイデとは攻撃の感情ですからね

このような後ろめたいモヤモヤとした気持ちと、「スカッとした」気持ちとが認知的不協和になっていることが、他人の不幸を喜ぶ苦さになっているのです

スカッとシャーデンフロイデ

シャーデンフロイデを感じると、ほんのわずかでも「後ろめたさ」を感じるのは自然なことです

ですが、シャーデンフロイデを感じると、「他人には不幸になってくれた方が自分はうれしい」という認知と「他人の不幸を願う自分に対する後ろめたさ」という認知的不協和が発生することが分かっています

では、この認知的不協和を解消するにはどうするか

不幸になる他人には、「不幸になってしかるべき人間」であってほしいのです。そうすればこの認知的不協和は解消されます

気に食わない・自分より楽して稼いでる・なんか輝いて見えるユーチューバーが炎上したら、そのユーチューバーが悪者であればスカッとするものです

まさに「スカッとした!」という感情そのものです

TV番組「スカッとジャパン」が人気な理由もここにあるかもしれません

不幸を笑うものは不幸に泣く

他人の不幸は蜜の味とはよく言ったものですね

ですが、これが「自分の不幸」ならどうでしょう?

不幸になったあなたを見て安心したり笑ったりする人がいるでしょう

「お前が悪い奴だから罰が当たったんだよ」なんて言われるかもしれません

ですが、それはしょうがないです

我々人間とは、そういう人格を持っている愚かな生き物なのです

これを書いている私もまた、他人の不幸を笑い、自分の不幸に泣くのです

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