マガジンのカバー画像

兎がほざく

1,144
ショート•エッセイ、140字以内。毎日投稿、どこまで続く?
運営しているクリエイター

記事一覧

兎がほざく1135

兎がほざく1135

懐かしい昔の知り合いとネットで再会することがあります。

お互いに気遣いし合ってフォロー以上の会話にならなかったりします。

でも相手をみつけたことだけでもお互いに伝わればまずはよかったと思うようにしたいです。

固有名詞で存在を認め合うことはふだん稀なはずだからです。

兎がほざく1134

兎がほざく1134

人生で勝負とは一回こっきりではなく、時間が続く限り、ゲームの種類も相手も変わって、二回戦、三回戦と、ほぼ無限に連戦が続きます。

勝ち続ける人はいません。

負けのダメージを小さくしてとにかく生き続けるのがきっと賢明です。

勝ち誇ってもつぎに勝つ保証はないです。

兎がほざく1133

兎がほざく1133

友達とは会う頻度が高い人とすると、ぼくには友達はいないと言えます。

でもたった一度会っただけ、しかももうこの世におられない人で友達と思いたい人がいます。

友達と思えば友達だ、でよいことにしたいです。

一方通行でもよいことにしたいです。

ぼくの勝手な新ルールです。

兎がほざく1132

兎がほざく1132

ネット空間は人の脳と脳とがほぼ緩衝材なしに接する、という話の続きです。

肉体という緩衝材がないので、読み飛ばしのような方法で自分を守るようになります。

読み飛ばさない情報を選ぶのでなくて。

それに加えこの情報の洪水です。

受信のない発信が膨れ上がっています。

兎がほざく1131

兎がほざく1131

ネットの世界はあたかもお互いに脳と脳とが直接隣り合ったような世界です。

さらにスマホは脳を身体の外に日常的に持ち出します。

人と人との間の緩衝材があまりないのは便利なようで不便でもあります。

書籍は空間と時間との緩衝を隔てて現れるところが異なります。

兎がほざく1130

兎がほざく1130

遊ぶとはほかの人との共通の話題をつくることでもあります。

年の離れた人同士でも話題ができやすいです。

しかも必ずしも一堂に会さなくても。

詩歌を作れば詩歌の話題、絵を描けば絵の話題、音楽を聴けば音楽の話題。

無理に相手の年代の話題を仕入れなくてもできるでしょう。

兎がほざく1129

兎がほざく1129

生活の上ではいろいろ思いもしないことが起きますがそれでも毎日何か書きたいと思っています。

自分は書くと元気が出てきます。

深呼吸みたいな効果でしょうか?

ため息を深呼吸に解消する感じでしょうか?

そして笑顔を取り戻そうとするのです。

兎がほざく1128

兎がほざく1128

笑顔の取り戻し方。

これはむずかしいですがむずかしいと思わなくなるまで気が済むのを待つのがよさそうです。

気分転換をはかりながら。

一人だけで解決しようとせずに環境の変化に乗るのもありでしょう。

無理に笑わなくてもいいつもりで。

今日は自分に言い聞かせています。

兎がほざく1127

兎がほざく1127

日本はキリスト教の伝統から離れているからこそイエスさんの言葉をバイアスなしに受け止めやすい場所だと思います。

万軍の主人、全知全能?
きっとまったくその逆です。

自らを救けることもせず、すべての人の友でいたいというとてつもなく大きな願いを抱いたのだと思います。

兎がほざく1126

兎がほざく1126

せっかく人に生まれたのですから弱肉強食から半歩でも離れたことを少しぐらいはできればいいなと思います。

食をやめることは生きている間はできないからです。

自分も他人も五十歩百歩です。

ただあんまりなことを見ると「やめようよ」と言ってしまうかもしれないです。

兎がほざく1125

兎がほざく1125

砂糖菓子のように。

ヨーロッパの文芸では政治や哲学に触れない文学は砂糖菓子のようだと言って軽く扱われるそうです。

ぼくは砂糖菓子がかわいそうと思います。

砂糖菓子を読みたいというたくさんの人がいます。
高い見識は勉強になりますが多くの人は遊びとして読むのです。

兎がほざく1124

兎がほざく1124

一人の人の心にはいくつものキャラクターが住んでいて、人によって表に出やすいキャラクターがあります。

キャラクターの方でその時々で勝手に切り替わることが多いみたいです。

自信がなくなるときは一つのキャラクターで固まっています。

だから気分転換がだいじなのです。

兎がほざく1123

兎がほざく1123

自分が崩れてなくなりそうな時に自分を繋ぎ止めるために。

ゴッホは絵の具を打ち付ける筆致だけでは間に合わずエスカレートしてゆきました。

崩壊と闘う心の白血球を自作しなくてはならなかったのです。

創作とは必要に迫られた白血球の自作です。

そこに優劣はありません。

兎がほざく1122

兎がほざく1122

言葉は一つの意味に人を閉じ込めないでみんなに開かれています。

隠喩を追いかける人はもとの意味を知ろうとします。
ぼくはその一人でした。

たぶん意味から隠喩が生まれるのでなく、ある言葉から別の言葉に飛び移っているのです。

そのある言葉だって幾通りもあり得るのです。