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娘から卒業の日まで 第5話

第5話 10年前の自分と重ね合わせて知る、温かく柔らかな時間に微笑んだ


「パパ、見てみて!」


「恐竜! 恐竜だよ! 大きいね〜」


「ママ、あれ、なあに?」



博物館には、多くの子供達の声が
溢れていた。


ここに来たの、何年ぶりだろう。


たしか、りけ子(次女)が小学生の時で、
そうそう、館内にシナモンの
ポシェットを忘れて、高速に乗る前に、
引き返したことがあったな〜


そんなことを思い出していた。


あの時は、家族4人できた場所。


そして、いま、私の隣にいるのは、
これからも人生を一緒に進むであろう
年下の恋人。


「ここ、来たことあるの?」


『・・もう、10年以上前だけど・・・』


そう。リケジョ(長女)、りけ子(次女)が
小学生の時。

それって・・・
もう、10年以上も前になるんだ。


中学生になってしまうと、それぞれ
お友達と行動するようになった。

親子で一緒にお出掛けてきるのって、
案外短い。


子供の手をとり、会話しながら館内を
巡る親子。


( いいな~ うちの娘達は、
  もう手なんて握ってくれない(笑) )


知的好奇心をくすぐられ、キラキラした眼差しで展示物を見上げる親子の姿を見て、
10年前の自分と重ね合わせていた。


あの時は、子育てがいっぱい、いっぱいで
気づけなかったけど、
こんなにも温かく柔らかな時間が、
私にもあったんだな~


博物館を後にした私の顔は、
微笑んでいた。


2024年3月10日
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