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その筋疲労は大丈夫!?回復しやすい身体を作ろう!

先日「いい筋肉痛が3日続いている!」とおっしゃる方がいました。
筋肉痛が3日間も続いているの?いい筋肉痛ってなんだ?
ということで、今日は筋肉痛の話を少しだけ。

スタジオにはマラソンを楽しむランナーさんも多いので、今回はランニングを始めて間もないランナーさんに向けて書きます。
難しい表現は避けて、浅めの内容で。

なんで筋肉痛って起こるの?

ランニングを始めて間もない頃、筋肉痛を感じた方は多いと思います。
運動習慣がついてくる頃には、筋肉痛が起こらなくなった経験もあるでしょう。
まずは、筋肉痛が起こる原因を2つ紹介します。

筋繊維の損傷によって

私たちは運動をすると、筋肉の繊維に微細な損傷を起こします。
損傷と言っても、肉離れなどのケガではありません。微細に傷がつくイメージでしょうか。
その傷は、適切な休息と十分な栄養を補給することで修復され、筋力が向上したり筋が肥大したりと変化します。

これがトレーニングによる効果です。
筋繊維は、損傷と修復を繰り返すことで活性化されて強くなるのです。

しかし、適切な休息が取られなかったり、高い運動負荷が連続すると、繊維の修復が追い付かず、組織は活性化せずに疲労物質が蓄積して筋肉痛を起こします。
疲労物質の蓄積は、筋収縮を阻害するので、パフォーマンスは低下します。
これが続くと、フォームが崩れたり、カラダの歪みを引き起こし、ケガにもつながります。

まさに負のスパイラル。

例えばペース走練習で、設定ペースが維持できなかったり、同じ内容のトレーニングで、筋肉痛が頻繁に繰り返される方は、組織の回復が追い付いていないか、フォームに癖があるかも?
一度コーチングを受けるか、ランナーのケアに強い専門家に相談をするのもいいかもしれません。
私でよければ相談に乗らせていただきます。

スタジオにも『ペース走でいつも筋肉痛になる』という方がいました。
この方は、筋の柔軟性が低く、体幹力も養えていないことで、毎回の練習で身体に過剰負担がかかっていたのです。
柔軟性の向上と体幹力養成を、マラソン練習と並行して取り組んでいただいた結果、繰り返される筋肉痛が消失しました。
すると、

筋肉痛が出ないのは負荷が低いから?もっと負荷上げたほうがいいの?

なんておっしゃるようになりました。
この方にも、ここで書く内容を説明したところ、誤った理解だったことがわかり、正しい理解に変わりました。
筋肉痛を追いかけることがなくなったことで、練習効率は改善され、今ではフルマラソンの自己ベストを更新するまでになりました。
筋肉痛がなくなったのは、カラダの耐性と柔軟性などが改善されたからです。
ランニングを精神鍛錬に悪用してはいけません。
そういう方は、ケガが多い気がします。

エネルギーの枯渇によって

続いてはエネルギーの枯渇です。
特に糖質エネルギーの枯渇は筋疲労を引き起こいします。
私たちの運動エネルギーの源である糖質(グリコーゲン)が枯渇すると、一時的な体力低下を引き起こします。
また、ビタミンやミネラルの不足も、糖質エネルギーの変換に支障を来します。
修復するための栄養が不足すると、回復が遅れて、強い筋肉痛が続きます。
これでは強い身体が作れません。

筋肉痛は予防できる?

運動負荷の管理適切な休息(セルフケアも含め)と栄養補給を丁寧に取り組むことで予防ができます。
大切なのは、それを習慣化することです。

運動負荷を管理

運動負荷の管理はできていますか?
マラソン大会に向けてトレーニングに励むなら、中期計画は欲しいですね。
気の向くままに走ることも楽しいですが、マラソン完走や自己ベスト更新をしたいなら、練習計画は欠かせません。
同じ運動で筋肉痛が繰り返される場合は、運動負荷が適切でないか、休息の取り方が誤っているか、動作(フォーム)に問題があるかを疑います。
筋肉痛と運動効果は比例しません。
高負荷の運動をしてすぐにやめると筋肉痛が起こりやすいです。
例えば、ヒルリピート走(坂ダッシュ)をした後にジョグして、トレーニングを終えてしまうと筋肉痛は起こるかも?
私は、そのあとに軽めの体幹トレーニングを行います。
伸張性収縮は筋肉痛を起こしやすい】があるので、他の運動を組み合わせることで疲労対策をします。
私のトレーニングプログラムで、負荷の高い運動にもかかわらず意外と筋肉痛が来ないのは、これを意識してデザインしているからです。

栄養補給

日頃から適切な栄養を補給しましょう。
過度の食事制限や、栄養バランスの崩れた食生活は慢性疲労につながります。
また、運動中や運動前後の栄養補給も大切です。
運動時間が長くなるマラソンランナーさんにとって、適切に栄養を補給します。
身体を作るたんぱく質
エネルギーとなる糖質脂質
身体の調子を整えるビタミンとミネラル
どれもバランスよく摂取して、強い身体をつくりましょう。

適切な休息(セルフケア)

柔軟性が低下していると、組織の代謝力が低下し、疲労物質が蓄積しやすくなります。
フォームも崩れ、カラダに過剰な負担をかけてしまいます。
柔軟性を改善するストレッチは効果的です。
ランナーさんなら、腰部と股関節、背部と肩関節、そして脊柱周りはこわばらせたくないですね。
特に身体が硬いと感じる方は定期的に取り組みましょう。
睡眠前の交代浴(温浴×冷却)もおススメです。
睡眠もしっかりとりましょう。
定期的にケア(スポーツマッサージや整体)を受けることで、カラダの負担を軽減できます。
私のスタジオで【マラソンランナーは定期ケア必須】としているのはその理由です。

まとめ

ここまで、簡単に筋肉痛の原因や対策を書いてきました。
負荷の高い運動後は、筋肉痛が起こりやすいですが、それが数日間続く場合は要注意です。
運動負荷設定を見直し、セルフケアで対策を!
不適切な食事制限をしている方も筋肉痛になりやすいので注意!
筋肉痛がないと、トレーニングをやった気になれないのは、単なる気のせいです。
障害予防の視点から言えば、筋肉痛は歓迎できるものではありません。
筋肉痛も予防しましょう。
運動は楽しく!
これに尽きますね!

今日もご清聴ありがとうございました。

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