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カナイアキヒデ

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イベントレポとか気になった動画・デザイン・クリエイティブまわりの話題を書きます! @akihidep
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2019年7月の記事一覧

見積もりの価値

見積もりの価値

前回紹介した雑誌「広告」読みました。

1円とは思えないようなクオリティの高い記事、静かに問いが立てられ、思考を深めていくような読後感。

読み返していくたびに、薄く光沢のある表紙がどんどんヨレたり、傷や手垢がつく。そういう手触りの変化を感じるのも、この本の価値なのかなと。

さて、最も興味深かったのが「見積もり」の話。

作り手にとって「妥当な報酬」とは何か?という問いに対し、
金銭的な報酬だけ

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いいものをつくる、とは何か?

いいものをつくる、とは何か?

という書き出しで始まる、雑誌「広告」のリニューアル号。

価格がなんと1円(税込)ということで話題になっています。

フリーペーパー並みのボリュームかと思いきや、なんと680ページもあります。

今回は「ものの価値」をテーマにしたことから、1円という価格設定にし、その価値を考えさせる試みとなっています。

実はまだ数ページしか読んでいないのですが、表紙をめくってまず飛び込んでくる、新編集長の言葉を

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高畑勲展、絶対行くべし。

高畑勲展、絶対行くべし。

カナイです。

今月から開催されている「高畑勲展」に行ってきました。

自ら積極的に絵コンテを描く宮崎駿監督とは対照的に、絵を書かないアニメ監督であった高畑監督は、どのような演出術だったのか。今回遺品から発掘された膨大な資料が見れることがいちばんの目的だったんですが、その資料ひとつひとつが理論的で、そして緻密すぎる仕事ぶりに圧倒されました。

最も胸が熱くなったのが、およそ50年前の初演出作品「ホ

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人を動かすもの、それは

カナイです。

先日、いま一番勢いのあるコンテンツ会社、CHOCOLATEさんのイベントが行われました。

実は今回のイベントは行くことができず、ひたすらTwitterで追っかけました。色々とコンテンツ界隈において大事な話がありましたが、特に「あ、よかった」と思ったことがありました。

人を動かすのは「人格」だと、ハッキリ言ってくれたことです。

今回のイベントはなんと1200人もの参加があり、そ

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「あなた」と「私」の中間を見つける

金井です。

慣れというのは、怖い。

簡単に「こんな感じだよね」と、勝手にパターン化してしまうと、それ以上の感動や驚きは生まれない。

言われたことを、言われたままやって、勝手に満足していないか。

時間やコストの少なさを言い訳に「考える」ことをサボると、すぐバレる。

斜に構えることがクセになり、無意識に批評してしまうと、相手は見てくれなくなる。
でも必死で「媚びろ」というわけではない。

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