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小説の完成と出版

1 小説『一人は皆のために、皆は一人のために。 倫理的全体主義から熟議民主主義へ』の完成

1.1 拙作の紹介

 皆さんこんにちは!大変お久しぶりです!

 ここ一週間、拙作の短編小説『一人は皆のために、皆は一人のために。 倫理的全体主義から熟議民主主義へ』の著述・完成・出版に取り組み、昨晩の真夜中に、出版手続きを全て完了しました。

 あらすじは、以下の通りです。

 十八世紀初期、ヨーロッパをはじめ、北アフリカ・中東・インド・アメリカ等では、各国が富国強兵・殖産興業・国民国家等の実現を目指し始めた。ポーランド=リトアニア共和国もまた、その実現を目指す諸国の内の一国であった。共和国は、歴史学的にも地政学的にも、東西南北からの脅威を常に抱えており、また国内でも、多民族・多文化を抱えており、その国権は未だに比較的に脆弱であり、その統治能力や影響力等も比較的に低かった。このように、共和国の国勢は内憂外患であり、国政に数多の問題点や課題を抱えていた。
 内から膨れ上がって来る国難と、外から迫り来る国難に対して、共和国の王達とその政権、そして人民は、勇ましく直面しては、奮励努力や創意工夫等を以て克服や解決に取り組んで、真理であると確信する「倫理的全体主義」に基づいて、自分自身への愛・家族や親戚に隣人への愛・友や師に恋人への愛・母校への愛・自社への愛・故郷への愛・故郷への愛、そして、こよなく愛する祖国への愛を育んでいった。
 やがて共和国は、突然の裏切りや侵略戦争等を被り、そこから大愛国戦争が勃発した。そして大祖国戦争で辛勝を収めた後に、共和国は世界規模の大反攻戦争を起こし、その戦争を経て、共和国は超大国へと躍進していき、最終的には、最終戦争でも戦勝した。
 だが共和国の勝利の本当の意義は、軍事的なものではなく、哲学的なものであった。

 拙作の小説は、フィクションの哲学小説・政治小説・戦争小説であり、人物ではなく国家を主人公にした小説です。そしてこの拙作の主人公は、「ポーランド」です。

1.2 拙作の意義と紹介文献

 この拙作の意義は、「倫理的全体主義」という新しい概念から、甚大な犠牲や代償を払いながら、徐々にかつ着実に「熟議民主主義」へと歩み進んで行くポーランドの歴史を著述して、リーダーシップの必要性や重要性の再確認をしつつも、リーダーシップを懐疑的・批判的に学んで、「指導者」に拠り続けるのではなく、「各個人」が自発的かつ主体的に社会に参画にしては、思想的にも経済的にも自由を獲得して、自力で自ら自分自身のためになる人生を決定・決行することの必要性や重要性を強く訴えたものとなります。

 なお、拙作の二つの主題である「倫理的全体主義」と「熟議民主主義」に関連する作品の一部を、以下の通りご紹介いたします。

-全体主義-

ナチ・ドイツとソヴィエト・ロシアの同質性、プロパガンダ、秘密警察、強制収容所、「見捨てられていること」。先例のない統治形式である全体主義の本質に迫る。

-倫理-

一九〇三年出版のG・E・ムア『倫理学原理』(Principia Ethica)は、二〇世紀における倫理学理論の出発を決定づけるものとなった。本書には「自由意志」と「内在的価値の概念」という二つの重要な論文も収録。

-熟議民主主義-

 過少と過剰のなかで、不満や冷笑の対象になる民主主義──にもかかわらず、なぜ誰もが民主主義者なのか。考えうる民主主義論としての「熟議民主主義」を探求する。
 民主主議理論の熟議的転回。リベラル・デモクラシー「勝利」以後の「分断された社会」なればこそ、「なぜ民主主義なのか」と問わねばならない。その核心とは、利益集団間の妥協や多数派支配では決してない。人びとは対話や討議のなかで自らの意見や判断を変化させていく──熟議を通じた合意の形成にこそ、「民主主義の核心」はある。

 「徹底したアイディアに溢れる政治の根本問題打開の武器庫。サンスティーンの広い視野、柔軟な発想、臨機応変の理論展開には目も眩む思いがする」― 長谷部恭男東京大学教授(憲法学)
 話しあえばいいわけではない! 『インターネットは民主主義の敵か?』『実践行動経済学』の著者サンスティーンが、「民主的熟議」と「司法の正義」の暗部-ダークサイド-に深くメスを入れる。サンスティーンがみずから選ぶ必読の5編

-ファシリテーション-

ファシリテーションが要請される時代をどう読み解けばよいのか。貴重なインタビューと解説、討論からファシリテーションがさまざまな現場で求められる社会に迫る。

1.3 拙作を誕生させたゲーム

 拙作は、自分が愛好して、かつてよく遊んでいた以下の三つの戦略シミュレーションゲームを参考にして著述しました。

-Empire Total War-

-Age of Empires III: Definitive Edition-

-European War VI 1804-

 ちなみに、時代背景や雰囲気が類似しているので、参考として、以下の映画をご紹介いたします。

 実は拙作の小説では、ポーランドとアメリカの戦争が、最終にして最大の熾烈かつ壮絶なものであり、アメリカが独立と自由を死守しようと、最後まで頑強に徹底抗戦する様は、我が祖国ベトナムのかつてのインドシナ戦争の歴史を学んで参考にしました。
 装甲車・機関銃・野砲に装甲艦に続いて、前弩級戦艦、そして戦車と飛行機等、革新的で強大な最新兵器を有した連合軍(ポーランド軍が主導する多国籍軍)に対して、アメリカ軍は最後の最後まで、初志貫徹して善戦・健闘の頑強な徹底抗戦を行う、その様を著述していく中で、改めて、我が祖国の戦争で戦死していった方々に対する哀悼の念が多く込み上げて来ました。

「エ・プルリブス・ウヌム」(多数から一へ)

1.4 拙作の完成から改めて問い直した「リーダーシップ」

 拙作の小説では、アメリカは最終的には完敗して、国家は滅亡してしまいますが、人々はそれでも独立と自由の目指して、西部へと大移動して、あくまでも独立と自由を死守し続けました。
 そして、アメリカの決死の覚悟のある勇猛果敢で初志貫徹の徹底抗戦ぶりは、間接的かつ決定的に歴史に影響を与え、副題の通り、「倫理的全体主義から熟議民主主義へ」と時代を変えました。
 またアメリカは、「ファシリテーション大戦略」という、指導者達に依るのではなく、皆で熟議を通して、自分達の協和の成果を以て、物事に臨み挑みました。この部分を著述するに当たって、自分自身も改めて「リーダー」の新しい存在意義を問い直しました。今後、さらに学び深めていくものを再発見できて、本当に良かったです。

自らの良心に従い、より良い世界へ導くことを自身の責務と信じ、周囲の人々にとって、組織にとって、優先されるべきことがなされているか常に心をくだく――そうした「サーバント」としてのリーダー像を描いた本書は、混迷の時代の中、いっそうその輝きを増している。
読み継がれてきた不朽の名著、待望の邦訳。

サーバントリーダーは、第一にサーバント(奉仕者)である。はじめに、奉仕したいという気持ちが自然に湧き起こる。次いで、意識的に行う選択によって、導きたいと強く望むようになる。組織人としての生きる道を生涯にわたり探求し続けた『サーバントリーダーシップ』著者グリーンリーフ小論集。

 1.5 拙作の発売日

 拙作の発売日(ペーパ版)は、来月の7/18(月)です。その際には、改めて告知宣伝して、新しい宣伝記事と広告実装を行います。

どうぞ宜しくお願い致します!
そしていつも誠にありがとうございます!

ありがとうございます。心より感謝を申し上げます。