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[週刊 未亡人生活]_第3号! プロフェッショナル未亡人が十年つづけた<記念行事>のこと。

ごきげんよう、ある未亡人です。

前号はやたら張り切りすぎてしまい、記事が多くなってしまいました。

ペースをつかみながら、ぼちぼちやっていけたらと思っています。
よろしくお願いします☆


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すでに何度もお伝えしちゃって恐縮ですが・・・
わたしはこの春、通信制大学の心理学科に編入しました。

そんなわけで、
この夏はスクーリング三昧!

6科目、受講します。
お初スクーリングです。

いままで、
「スクーリングってなに?」とおもってました。
自分が受けるまで、謎の存在でした。

調べてみたら、
通信教育で学んでいる生徒が、
学校に行って対面で受ける講義のことでした。
(ウィキペディア「スクーリング」より)


そもそも、
編入するまで、
通信制大学じたいが謎でした。

通学制にくらべて、ラクなのか、大変なのか。
周囲に経験者がいなかったため、まったく情報がありませんでした。

実際はじめてみると、自分にはものすごく合っていました。
自分のペースでやっていけるし、なにより、通学しなくていいのが最高。

流れとしては、
まず、学年のはじめに1年分のテキストがどっさりハコヅメで送られてきます。
(わたしの大学ではオリジナルのテキストではない、既製の書籍です)

それらを自分のペースで自習し、
自分のペースで課題(レポートだったり設問だったり)を提出する。

あとは、「終了テスト」または「スクーリング」を受けると、単位がもらえます。

現在は、コロナ対策のために、
スクーリングがオンラインで開催されています。


「リモート授業? 突然あてられたらどうしよう・・・」

けっこうドキドキしていたのですが、
単純に・・・自宅で・・・録画の視聴をするだけでした。

しかも、倍速で見られるので、
2日の日程が、ほんの7時間ほどで終わります。超ラクです。
(倍速視聴はものすごく脳が疲れるので、よく眠れますしね)。

わたしが入った大学は隣県の、うちからは遠い場所にあるため、
もし通常のスクーリングを受けていたら、往復するだけで5時間かかります。

この猛暑ですし、電車に乗るのイヤだし、
朝9時からの講義に出席するためには、
(熟女の美貌を保つために)ホテル宿泊になっていたかと思われます。

というわけで、
通信教育では、現在、ともに学ぶお仲間はまったくできていないけれど、
オンラインのおかげで保たれた美貌もあり、お金の節約にもなっています!
(録画を使うのなら、もっと安くしてほしいところ)

そもそもの授業料もリーズナブルなのですが、
Amazonプライムのスチューデント特典があり、驚くほどポイントが貯まるし、
美術館など、いろいろな入場料も割引されるので、
実質、授業料の半分は元がとれているという実感です。

学生割引。ありがたいです😊


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このコーナーでは、
ある未亡人オススメの、
悲嘆生活のストレスをやわらげるコツについて語っていきます。

みなさんのおすすめもぜひうかがいたいです!
(コメントいただけたらうれしいです!)

最初の記事はこちらです。

プロフェッショナル未亡人が十年つづけた
<おひとりさま記念行事>のすすめ


未亡人になって、半年ほど経った頃でしょうか。
苦しみながら、自分のなかで決めたことがありました。

それは・・・
おひとりさまとして生きていくうえでのルールでした。

(1)おひとりさまとして、毎年恒例の行事をつくる。
(2)美容にお金をかける。(老化は容赦なく進み、ひとを落ち込ませる)
(3)やりたいと思ったことは、やってみる。

この3つでした。

今回は
(1)毎年恒例の行事
について書いてみます。

名づけて
<おひとりさま記念行事>のすすめ
です。

ふと、思ったんです。

自分はかなしみのなかにいて、
しばらくなにも手につかない日々をおくるかもしれない。

それでも、時間だけは過ぎていくだろう。
未来の自分が時間の経過を味方に出来るように、
年イチ参加の恒例行事をつくろう。

大げさなことではないのです。
年に1回だけ開かれるようなイベントであればよかった。

つまりですね、
参加を重ねていく回数が、
そのまま夫が居なくなった年数と重なるような、
そんな行事が欲しかったのです。


最初はバーニングマンへの参加を考えました。
アメリカのネバダ州で開催されている奇祭です。

もともとは、失恋でこころをいためたひとりの男性が、
自分のこころのかわりに人形を焼いたことから発祥したお祭りとのこと。

自分のこころのかわりに人形を焼く。

「これこそ、わたし向きの祭りだわ」
こころをぐっとつかまれました。

じつは、アメリカでの体験者による説明会にも参加しました。

しかし、当時、喪失の心労で10キロほど激やせしており、
体力がまったくなかったため、
過酷な奇祭への参加は断念せざるを得ませんでした。

そして、いろいろリサーチしていった結果、ついに<マイ☆年イチ記念行事>を見つけました。

「奈良の正倉院展に、わたしは行く!」

もともと、
漆をはじめとする工芸品を見るのが好きでしたので、
「正倉院展に行きたいなあ」と毎年おもっていました。

毎年おもっていたのに、
忙しさのせいにして、一度も行ったことがありませんでした。

さらに、無理やり年イチで関西方面に行くルーティンをつくれば、
遠距離の友だちにも会いやすくなるだろうとおもいました。

そう決めてから10年間。
わたしはほんとうに毎年、正倉院展に行きつづけました。


近鉄線で行けばあっという間に着くのだけれど、
あえて、京都駅から、JRの各駅停車に乗って、奈良まで行くのです。

まだ紅葉には早い、大和路の秋です。
万葉のひとびとが目にしたであろう景色が見られるし、
揺られて移動する身体への実感が、しょぼくれている自分にはよかったです。

そんなおひとりさまの旅のお供をしてくれる本たちは、
キャプテン翼における球と同様、わたしの親しいお友だちです。


『見仏記』はシリーズで7巻まで出ているのですね。
毎年連れ歩いて、ボロボロになりました。

 列車に乗りながら、夫が亡くなってからのおのれの月日をしみじみと噛みしめ、
「遠くまできたね」
こころで語りかけます。
(センチメンタル・ジャーニー)

とにかく行くことがなによりも大事なので、
日帰りしたこともありました。

日帰りの奈良はきつかった・・・。
しかも、帰りの電車では人身事故があって、亡くなったかたのご家族をおもうと、閉じ込められながら涙が止まりませんでした。

ひきこもっていた5年間も、この行事だけは敢行していました。
観光すらしないで、博物館に直行。
夕食はホテル内のレストランでした。


それでも、
ある未亡人には、
毎年、かならずやりつづけていたことがあった。
                    (プロフェッショナル未亡人)


十年間つづけてこられたことが、
いま、自分の大きな支えのひとつになっています。

残念なことに、昨年、
その恒例が絶たれてしまいました。

コロナ対策のために予約制になったチケットが取れなかったのです。

今年は行けるでしょうか。

わたしのように、行くことじたいが支えになっているというかたは、
五輪にも、大勢いらっしゃるだろうと想像します。
選手に限らず、いろいろな思いを背負っているんだろうな、と。

喪失の時間の重なりすら途絶えさせてしまう、このたびの事態。
ただ祈ることしかできませんが、
これからも、体力にむち打って、
<おひとりさま記念行事>をつづけていこうとおもいます。


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☆[カナシミペディア] がはじまりました!
 悲嘆や喪失にまつわることばたちを紹介していきます。


☆[未亡人の十年] 第5話 更新しました!
 夫の死を報されてから30分後、衝撃でアタマが朦朧としながらも、
 「誰に報せたらいいのか・・・」
 悩んだことを思い出しながら執筆しました。


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春先から<サボテンの水耕栽培>をはじめました🌵

これは最初に買ったサボテンが、
春先の陽射しのなかでゆったりと棘を伸ばし、くつろいでいるようすです。

提供しているのは水とカーテン越しの陽光だけなのに、
おそろしいほどの成長っぷりを見せてくれています。
(水は週に1回、入れ替えています)。

このときはまるかったサボテンさんのアタマでしたが、
みるみるうちに、にゅにゅ〜っと、上方向にだけ伸びてきました。

最近では・・・なんだか自民党の甘利さんに似てきました。
アマリさんと呼ぶのも抵抗あるので、名前はまだありません。

いつか花が咲いたらいいなとおもって眺めています。


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