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日本国が「目指したもの」6~先人に学ぶ災害大国・日本の『防災のかたち』とは?~(前編)ー日本人のための『和の国・日本国』講座70ー

おはようございます。高杉です。

日本人に「和の心」を取り戻すというスローガンのもと
『和だちプロジェクト』の代表として活動しています。

早いもので7月も中旬。
夏休みが近づいてきました。

今年は、
出産や研究発表会など盛りだくさんの夏休みになりそうですが、
愛する人のために、
日本国のために、
できることを進めていきたいと思います。


さて、今回は、

日本国が目指したものシリーズの第6弾

先人たちが大切にしてきた『防災意識』を探っていきます。

わたしたちの何気ない習慣や生活様式は、
先人たちの苦悩と努力のうえに成り立っています。

わたしたちは、先人たちから受け継いできた
『和の心』を大切にしているでしょうか。

今回は、『防災意識』を通して、
そのようなことに対する提言をしていきたいと思います。

最後までお付き合いいただければと思います。
よろしくお願いいたします。





1)日本にある「〇〇」の不思議




いきなりですが、質問です。

石を積み上げたようなものが映っていますね。


これは何でしょう?


お城の石垣でしょうか?

でも、城の石垣にしては少し低いですよね?

では、土砂崩れで流れた岩や石でしょうか?

でも、きれいに積まれている感じもします。



実は、これは「堤防」なんです!




さらに広げた写真がこれです。


何か気づいたことはありませんか?





そうなのです。

堤防なのに途中で切れてしまっているのです。

「これじゃあ、水が流れてきてしまうから堤防にならないじゃん!」
と思われた方!


するどいです!

「堤防」というのは、水害から国民を守るために造るもので、
途中で切れてしまっては、洪水が起きたら、皆を守ることはできません。




実は、この切れ目は、一か所だけではなく何か所にも続いています。


では、

なぜ、「堤防」なのにこんなに切れ目があるのでしょうか?



壊れてしまったのでしょうか?

石が足りなかったのでしょうか?

でも、壊れているにしては、きれいに積み上げられています。

だとしたら、わざと切れ目を入れているのでしょうか?

わざと切れ目を入れているとしたら、
どのような良いことがあるのでしょうか?



2)なぜ「切れ目」がたくさんあるのか?




実は、

この「堤防」は『霞堤(かすみてい)』と言う河川堤のひとつです。


戦国時代に武田信玄によって考案されたものだといいます。

連続する堤ではなく、
間に切れ目を入れた不連続の堤防であることが特色です。

浸水を予想されている遊水地で、
それにより洪水時の増水による堤への一方的負担を軽減し、
決壊の危険性を少なくしたと言われています。

また、

『霞堤』の優れた点として、
洪水で運ばれる土砂は、
もともと上流の山林で形成された肥沃な土壌であり、
それをそのまま下流に流すことなく、
営農区域に蓄積する機能を有したとも言われています。



栃木県氏家町には、かつて霞堤があり、
洪水時には、
霞部分から土砂を含んだ濁流が大量に農地に流入してしまいました。

そこで、霞部分にマダケを密に植栽した水害防備林を造成し、
洪水時には土砂を竹林内に沈殿させ、
水だけを流して被害を軽減したということもありました。



3)命を大切にしてきた先人の知恵



切れ目があるのに、家に被害が及ばない。

洪水の力を弱めるようにしている。

水が戻るように工夫されている。


すべては、
先人たちが国民一人一人の命を大切にし、守るために編み出された
自分たちと同じ「日本人」が生み出した知恵そのもの
です。



そして、その知恵は今でも私たちの生活に生かされています。

日本は災害大国と言われています。

私たち日本人は、自然とともに生きてきました。

外国諸国は、自然を支配しようとする歴史を歩んできましたが、

我が国では、

自然を破壊するのではなく、共生する道を選び、歩んできました。

だからこそ、

自然の恵みはもちろん、

災害さえもみんなで共有しながら被害を減らしていったのです。




次回から、

このような「災害」を主題として、

私たちの生活に今でも受け継がれている『防災意識』について

考えていきたいと思います。



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自分や自分の家族の幸せだけを願っていた僕が、この日本国に生まれ、日本人として生きることができ、本当に幸せだな。誇りに思うことができるようになりました。


だから、あなたにも知ってほしいのです。


私たちが生まれた日本国が本当に目指していたものを。日本国が本当に素敵な国だということを。


そして、今日まで、私たちが豊かな暮らしを営むことができるこのすてきな国が続いているのは、日本国を、私たちを命がけで守ってくださった先人たちのおかげであるということを。


先人たちが大切にしてきた精神性。

僕たちの心の中に眠っている精神性。

『和の精神』を呼び覚まし、再び日本を皆がよろこびあふれる豊かな国にしたい。

自分を、自分の国を堂々と語り、誇りに思ってほしい。

子どもたちが希望を感じ、いきいきと輝くことができる国にしたい。


それが今、我が国に生きる僕たち大人の役割だと思うのです。


一緒に、日本を学びませんか?


最後まで、お読みいただきありがとうございました。


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