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春にワクワク

夫がタケノコを貰ってきた翌日、姉からも2本届いた。皮を剥いて大きな土鍋に糠を入れてコトコト。

何を作ろうかワクワクしながら、こうして春を感じられる幸せに浸る。
子宮頸癌の再発で手術。難病でステロイドを飲んでいる関係で、発熱や炎症の数値が上がったりで少し長めの入院になった。すい臓の手術の時は5ヶ月も帰れなかったので、あっという間といえばあっという間だったのだけれど、辛かったのはなんといっても導尿。手術の影響で尿が出にくくなり、感染症予防のためトイレに行く度に管を入れて残尿を出さなければならず、ひとりでできるようになるまで汗だくだった。普段こんにちはなんてしない自分のデリケートゾーンを鏡に映してにらめっこ。63年生きてきたなかでもけっこうなショッキングな経験。
「慣れればトイレで立ったままできるようになりますよ」と若い看護師さん。実習で自分でやったのかと聞いたら「やってません」。
やってないんかい!
場合によっては1年くらいやらなければならないと聞いて憂鬱になったけれど、退院後の検査で解放。もうあられもない姿でアソコとにらめっこしないですむと思わず万歳!何事も経験と言うけれど、できればもう二度としたくない。

さてタケノコ。まずは姫皮を人参ときんぴらふうに甘辛く炒め煮。人参は姫皮にあわせてビューラーで薄くそぎ切りに。シャキシャキした食感で上出来。

あとは思い付くまま、煮たり焼いたり炒めたり肉巻きにしたりとタケノコ三昧。忘れてはいけないのはタケノコご飯。鶏肉、油揚げ、人参、椎茸、生姜と具沢山。近所のおばさんにもタケノコずくしのお裾分け。炊き込みご飯大好き夫はうんうんと美味しい顔でおかわり。一緒に春を感じられる幸せに感謝。

なかなか体力が回復せず、少し動くとぐったりしてしまうけれど、プランター菜園でスクスクキラキラしている子達を眺めているだけで嬉しい。
入院中、水やりだけはせっせとしてくれた夫のおかげでみんな元気。ベビーリーフもミニ大根も20日大根も、ベビーでもミニでもなくなっていて笑ってしまった。ミニカブなんて八百屋さんに並んでいるものよりも立派に育っていてビックリ。セリも三つ葉もプランターからはみ出して大騒ぎしている。


この子達をどうやって美味しく食べようかとワクワク。春にワクワク。あたりまえにワクワク。
さあ、ひと休みしたらキッチンでワクワク開始!


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