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初心者公務員妻と主夫のそんなにのんきじゃいられない毎日

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フリーランスから公務員になった妻と主夫と子2人のそこまでのんきじゃいられない毎日を綴ります。完全に個人の感想です。
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「今からめちゃくちゃ面白い話をしますね」と「うちの地域最高なんですよ」は少し似ていてちょっとドキドキする

「今からめちゃくちゃ面白い話をしますね」と「うちの地域最高なんですよ」は少し似ていてちょっとドキドキする

旅先を探していた時、「うちの地域、最っ高なんですよ!」とその地域を案内してくれる担当者に事前にテンション高く言われると、ありがたく思いつつも、なぜか不安と似た感情の「ドキドキ」を感じてしまう自分がいた。

「うちの地域ってホント何の魅力もなくてつまらないんですよ」などと言われるよりはもちろん心は弾むのだが、
なぜ「最高だよ!」とPRされてドキドキしてしまうのか、理由はずっと分からずにいた。

その

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経験とか才能とか強みとか得意とかを、余すことなく持て余す。

経験とか才能とか強みとか得意とかを、余すことなく持て余す。

滋賀に来て一年が経った。
「任期を終えたら何をするの?」
と聞かれることも増えた。

何も決まっていないけれど、
何をするかを考える上で心がけていることはある。

今までの経験。
強みだねと言ってもらっている部分。
あるかもしれない才能。
それらを活かそうとは考えないようにしたい。
自分が何を持っているかと、何を選ぶかはまた別だ。

誰かから一度でも認められた才能とか資質とか経験とか強みとか得意な

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解放されたくて向かった無人島から、帰る時に感じるこの解放感。予定とも予想とも解放ともかけ離れていた1泊4日だった。

解放されたくて向かった無人島から、帰る時に感じるこの解放感。予定とも予想とも解放ともかけ離れていた1泊4日だった。

早めの夏休みをとり、家族で無人島へ。
夏休み前の平日ということもあり、予約は私たちのみ。夢の無人島貸切だ。

行きか帰りかに岡山にいる友人を訪ねよう。
広島でお好み焼きを食べ、島根で出雲大社に参拝し、福岡でラーメンを食べよう。

そんなざっくりとした計画を立て、車に思いつく限りの荷物と浮かれグッズを詰め込み、無人島がある長崎へ向かう。

島に到着して最初に渡されたのは「冒険の書」。そこには、島の地

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若い頃は腹の黒さを隠すのに懸命だったのに、大人になったら純粋さを隠すのに懸命だ

若い頃は腹の黒さを隠すのに懸命だったのに、大人になったら純粋さを隠すのに懸命だ

最近、夫や子どもに対して言葉や態度がキツくなっている。
辞めどきかも。そう思った。

納得できない思いを勝手に自分で飲み込み、家に帰れば、許してくれることを見越してケアされることすら期待しながら、夫や子どもに理不尽な難癖をつけたりする。

そんなことは恥ずかしながら今に始まったことではないのだが、最近の頻度は目に余る。
よろしくない状況だ。

それでもなお、子どもたちが、うんざりするほどの喜怒哀楽

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「今の若い人って行動力がすごいですよね、尊敬します」などと言った瞬間、会話が続かなくなった理由がなんとなく分かったような4月の始まり。

「今の若い人って行動力がすごいですよね、尊敬します」などと言った瞬間、会話が続かなくなった理由がなんとなく分かったような4月の始まり。

人と会って話し、とても楽しい時間だったのに、別れた後にホッと一杯お酒を飲む。
そんな時間が何より楽しみだったりする。
そのくせ、別れに対する耐性がないのが私だ。

約4ヶ月一緒に働かせてもらった、とても頼りになる陽気な上司や仲間と別れの時がきた。私を受け入れようと、馴染ませようと、どれだけ心をつかってくれたかが十分過ぎるほどに伝わってきた4ヶ月だった。

心細い。
これだけ泣いてしまうということは

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誰かを簡単に納得させるための手段として、使ってたまるものか。この大事な「なんとなく」を。

誰かを簡単に納得させるための手段として、使ってたまるものか。この大事な「なんとなく」を。

「なぜ滋賀に移住を決めたの?滋賀のどこに惹かれたの?」
そう聞かれると、少し挙動不審になる。

正直なところ滋賀に行こう!と決めたのは「なんとなく」なのだ。
けれどそれは、相手をがっかりさせてしまう答えのような気がしてなんだか挙動不審になってしまう自分がいる。

私は昔から「何で?」に弱い。

「何で?」に対して燃え滾るような熱い想いを伝えられない申し訳なさから、それらしい理由を作り出してはその

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「使える人間に」なんてもう自分に言わせないために、ボロを出していくフェーズなんだ。

「使える人間に」なんてもう自分に言わせないために、ボロを出していくフェーズなんだ。

朝起きて珈琲用のお湯を沸かしながら、無意識に冷蔵庫を開けて日本酒の瓶に手が伸びている自分に気づく。おぉ、疲れているなと思った。

2ヵ月間、私はきっと行政の仕事に慣れることに必死だったんだろう。
隠しきれていたかどうかは別として、自分の粗を隠すことに必死だったように思う。

早く仲間と認められなくては。
使える人間だと思ってもらわないと。
そう強く思っていたんだきっと。

私よ。「使える人間」て何

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フリーランスの時も公務員の今も、自由に不自由はしていない。

フリーランスの時も公務員の今も、自由に不自由はしていない。

フリーランスから公務員になって1カ月。

滋賀に来た当初はこれまでと180度変わったように思えた生活も、
もしかしたらキャップとパーカーとデニムの出番が減ったくらいなんじゃないかと今は思っている。

「自由がなくなったのでは?」と聞かれることも多いけれど、フリーランスの時も公務員の今も、自分でも意外なほど自由に不自由はしていない。

私にとっての自由とは、時間や場所、行動を制限されないことや
誰か

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