見出し画像

ある〘子供がいない心理士〙が保護者カウセリングの中で、「説得力ない」と全力で自分にツッコミを入れています

お母さん、お父さんさんに寄り添ってお話を聞きたいんです。
子育ての不安を受けとめて一緒に考えていきたいんです。

でも、私には子供がいません。育児経験は〇年(1年前まで)



〘ある心理士〙の心の中を覗くと➜
子供いないのに子育て相談?無知ゆえに綺麗事や無理な事を言ってしまって親子を余計に苦しめてしまうのでは…

と自信がありません。

だけど、向き合うしかない。

目の前の心理士がどんなことを思いながら貴方とお話をしているのか。ある心理士の心の中を少し覗いてみてください。

目の前に座る育児経験0の心理士は保護者面接でなにを思う

悩んで悩んで意を決して子育ての相談に貴方は来てくださいました。相談室に通され、目の前にいる自分より若い心理士が「お話聞きますよ(ニコ)』とどこか自信なさげに笑いかけてきます。優しそうで一生懸命話は聞いてくれそうです。でも…

保護者『たよりなーい!』
 『こんな若い先生で本当に問題は解決できるの』
 『子供いるの?いないなら気持ち分かってくるの』

目の前の心理士に不安。
色々な思いがあなたの心の中で渦巻くでしょう。
そして、心理士もそのセンサーはしっかりキャッチして焦っているかもしれません。

ある心理士の心の中『そうだよねー。子供いない自分に子育て相談するの不安あるよね。わかるよわかる。説得力ないよね〜』

だけど、私は子どもの発達臨床の専門家です。自信がない姿を見せてはいけません!育児経験がなくてもその子の特性にあったお家での関わり方をお伝えしていける。

例えば、おもちゃの片付けが苦手なら一旦大きな袋に全部入れて後で一緒に定位置に戻す練習をすることを提案してみる。でも、現実には他の家事や兄弟の世話でそんなことしている余裕なんてないとお母さんの表情で悟ります。

日々の育児体験に沿ったアドバイスが難しすぎる。
終いには、『子供を産んだらそんな綺麗事言われなくなりますよ』とKOパンチくらったこともあります(笑)

子供がいないからできるアドバイス

何人かの子持ちの先輩が仰っていましたが、子供がいないから一歩俯瞰した意見が言える。子供がいなくても心理士として働いている人いっぱいいるよと。それを聞いて私の中では『そうですよね!』『そうなんですがね…』が葛藤。

私はお母さん、お父さんの思いに本当の意味で共感して一緒に子供の成長を喜んだり、励ましたりできる心理士になりたい。たしかに専門的なことは言えるけど、それは保護者と信頼関係が築けてないとその声は届かない。本当の意味でお母さんとお父さんの伴走者になりたいんです。

相談室の中、目の前に座るある心理士はこんな矛盾と葛藤を心の中のしまっています。

育児経験がなくても

①目の前の心理士さんは若くて頼りないかもしれないけど一生懸命です。自信のなさが表情にでちゃっていますが、こういう子にはまじめな子がおおいです。ちゃんとお話を聞いてくれますよ。長い目で一緒にいいアイディアをだしていくスタイルでよろしくお願いします。

②育児相談や発達相談などをお仕事にしていて、子供がいないのに気持ちはわかるのかと悩んでいる心理士さん。その葛藤、矛盾に折り合いをつけていくことが必要です➜育児本などを読んでお母さんの大変さを理解する。身内の小さい子のお世話を何日間かしてみる。知識と疑似体験を積むのです。そして、自分は専門家だということを常にわすれないことです。

この記事が参加している募集

最近の学び

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?