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短歌まとめ

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短歌の投稿まとめました。 ちなみに「ついったー短歌」というのは毎回診断メーカーというサイトでお題をもらって、それを織り込んで詠む短歌をタイムラインで垂れ流している…というもので… もっと読む
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2019年5月の記事一覧

(短歌)私性について整理しました

こんにちは。元号が、令和に変わってから数週間たちました。この元号、万葉集から引用されたものだとして大分話題になりましたね。

それと関連して、少し前に万葉秀歌についての感想というのをこのnote内でひそかに書いていました。記事ひとつ更新したまま、その後月日は忙しいままに流れ、今はお気に入りの歌集を毎日舐めまわすように読むということを繰り返していたのですが今日、万葉秀歌を久しぶりに手に取ってみました

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(短歌と文)あめ玉を転がし居座る人の横 見下ろす土は空よりもかたく

あめ玉を転がし居座る人の横 見下ろす土は空よりもかたく

永遠に溶けない、そのままのかたちである飴玉ってないんだろうか?みたいなことを小さいころ考えていた。味を感じるのは舌の味蕾という突起なのだと聞いたことがある。だから、その味蕾が味のみなもとに触れていれば味を感じるという理屈だから、物体が流出して縮んでいくのでなくてもそれがガラスのような透明な飴の状態を保ったままで、それをずっと舐めていられる

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ついったー短歌⑧19.04〜

街中で涼しげ はねる前髪でひとん家のぬくみ知ってる僕ら

水を張る湯ぶねのひろい稜線が上下する舟を寄せない感情

雀色のコートひしめくバスの中空港を出た顔みな静か

はれの日に目が蛇の目ばかり映すふしぎけもの道外れ喉鳴らし行く

ねずみ算 増えることだけ示されて憚らずに死ね恋 あなたがたの

僕も狂ひたくなる座礁するだけで一日魚と呼ばるる魚

いまそらが君の目に入り目に見えない誰かの血

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