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コラム

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徒然なるままに
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2019年3月の記事一覧

衣替えとマイルール

暖かくなってきた。
紅梅は咲き、国公立大学の入試結果が発表され、雛祭りはもう過ぎていった。

もうすぐ衣替えの季節だ。
誰にでも年単位のルーティンはあるだろう。
小学生の頃、真冬であっても半袖半ズボンで通す同級生がいた。
「寒くないの?」
尋ねるとそいつらは決まって自慢気に「いや、ぜんぜん寒くないよ!」と答える。

小学生なりのプライドなのか、はたまた本当に寒くないのか。
今となっては答えは見つか

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和田恋「雌伏の時を至福と変えて」

この文章は、「文春野球コラム フレッシュオールスター2018」に応募した時に執筆し、「努力賞」というお情けの表彰を受けた時のコラムを一部加筆修正したものです。

訳あって、最近、十数年ぶりにロックバンド・ロードオブメジャーの曲を聴く機会があった。
皆様ご存知だろうか。2002年、テレビ番組の企画で集められた見ず知らずの若者四人が過酷な挑戦を経てメジャーデビュー、ミ

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ワナビーの罠

読者モデル。プロ市民。港区女子。出しゃばるエキストラ。客が2人の地下アイドル。
ゼロじゃないけど1にはなり切れない半端者。大した才能もないのに、自己顕示欲だけは一丁前のワナビー。

僕はそんな奴が嫌いだ。

大学生カテゴリにも、似たようなワナビーが存在する。彼らのツイートは、総じて140文字をガチガチに埋める割に改行が無駄に多い。

なぜ嫌悪感を抱くのか紐解いていくと、1)努力の過程の過度なアピー

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許せない言葉裁判

山手線の最終電車はカオスだ。乗っている全員の会話が混沌としている。
もはや若者とも言えない30代の男女四人組の駄話に聞き耳を立てていると、「バブみ」という言葉が耳に飛び込んできた。

「あの子まさに『バブみ』を感じるよね」
「なんなんそれ」
「え、『バブバブしてる感じ』でしょ。幼いっていうか」
「なるほどね」

僕は「バブみ」という表現がどうも受け付けない。語感の頭の悪さがなんだか許せないのだ。

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空母

オールナイトニッポンは、僕にとって空母みたいな存在。----若林正恭

まあとにかくラジオを聴いて過ごしている。
ラジオとの邂逅は小学校4年生に遡る。父親から、CDコンポとラジオが合体した機械を譲り受けたのだ。

風呂から上がり、自分の部屋で暇になり、何気なくラジオを付ける。
当時、22~3時台にはニッポン放送で「東貴博のヤンピース!」「銀河に吠えろ!宇宙Gメンたくや」という番組が放送されていた。

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