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投資信託ってどれだけ儲かるの?米国株投資信託編と私のiDeCo


前回は「全世界株式投資信託」のシミュレーションを行いました。

今回は「米国株S&P500投資信託」のシミュレーションをしていきます。



〇米国株投資信託の運用シミュレーション

直近の10年では、「全世界株式」よりも「米国株」の方がパフォーマンスが良かったのです。前回の「全世界株式」ではリターン7.8%としましたが、今回の米国株は直近10年のリターンが10%とされているのでそれを使用します。

尚、今回もSBI証券の積立投資に倣って、

①月5万円・年間60万円の投資をした場合
②月10万円・年間120万円の投資をした場合

そして、「剛の者よ、その力(財力)を示せ!」

③月30万円・年間360万円(制度上のMAX)の投資をした場合

以上3パターンをご用意しました。

結果は以下の通りです。


米国株S&P500投資信託の金額シミュレーション

①月5万円・年間60万円の投資をした場合、生涯投資枠1,800万円を使い切るのに30年かかります。そのため毎年60万円を継続的に投資し続けることになります。
元本1,800万円に対し、30年後の金額は9869万6414円。ほぼ1億円です。
運用益は約8000万円です。もちろんNISA枠を使用しているので、運用益に税金はかかりません。

②月10万円・年間120万円の投資をした場合、生涯投資枠1,800万円を使い切るのに15年かかります。その後は自動的にひたすら再投資していくこととなります。
元本1,800万円に対し、30年後の金額は約1億6千万円。25年目の段階でほぼ1億円になっています。夢がひろがりんぐ(これって死語か?)。

最後に③月30万円・年間360万円(制度上のMAX)の投資をした場合、わずか5年で生涯投資枠1,800万円を使い切り、あとはひたすら「元本+再投資額」の複利運用です。
結果は30年で約2億4千万円。21年目の時点で1億円は達成しています。理論値とはいえ正直信じられない金額です。

ただ以前の記事で書いた様に、私は米国株の利回り10%を信じていません。本当だったら夢のある話なんですけどね。
私が米国株の今後の可能性を信じていない理由は以前の記事「NISAでは何に投資すればいいのか 投資信託編」をご覧ください。

ダイヤモンドでも特集された一冊。「最強の10銘柄」と謳っていますが運用シミュレーションは手堅く米国株ETFでなされています。

〇私のiDeCo 金額シミュレーションと現在までの運用実績

NISAと似たような制度でiDeCo(個人型確定拠出年金)というものがあります。
NISAと同じく運用益に税金が掛かりませんが、掛金が所得から控除されるので節税になったり、購入できる投資信託が予め決まっていたりとNISAとは若干異なる制度です。あとこれ、そもそも年金の一種です。

私もiDeCoには加入していて、私の会社の場合は確定給付年金制度を採っているため、月額の掛金は12,000円、年額144,000円がMAXとなります。

iDeCo加入に際し、安定的に運用した場合に将来幾ら貰えるのかを以前シミュレーションしたことがありました。
シミュレーションに際し参考にしたリターン、つまり期待運用収益率は、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)という、国の年金を運用している組織から、当時の運用目標だった3%を採用しました。

シミュレーションの結果は以下の通りです。


iDeCo積立運用シミュレーション

緑色の「運用後金額」がiDeCoの運用後金額です。30年後には約7百万円の個人年金が受け取れることになっています。

GPIFは運用商品の内訳を公表しています。3%というリターンの内訳として、債券に半分投資しているところは、損を嫌ってだいぶ安定的に運用しているGPIFの方針が見て取れます。

しかし私は当時色々な情報を集め、年齢が行ったら債券等安定運用を目指して損をしないようにする方が良いが、今後も定期的な労働収入、つまり給与が見込める若いうちは、多少損をしても給与でカバーできるので、リスク商品、すなわち株式等に投資をした方が運用益が多くなることを知りました。

そこで私はiDeCoの運用商品に、「国内株」「米国株」「金」の3種類の商品を選択しました。その結果、現在の運用状況が下の通りです。


私のiDeCo 運用状況

約5年、70万円を投資して現在約100万円まで資金を増やしています。5年で大体43%のリターンです。

この状態で今すぐに3%の安定運用に切り替えた場合、金額のシミュレーションは下記の様になります。


iDeCo積立運用シミュレーション 更新版

30年後には約900万円が年金として受け取れる計算です。
もっとも、私はまだ30代なので、しばらくは株式等での運用を続ける予定です。

以上、私のiDeCoの運用状況とシミュレーションでした。
やはり掛金の少ないiDeCoでは金持ちになれませんね。金持ちになるにはそれこそ1,800万円を全額NISAにぶち込むくらいの気概がないと!

少々古いですが、iDeCoについてわかりやすくまとまっています。

こちらは新NISAとiDeCoの両方です。

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