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エネルギッシュな舞台に拍手

休憩をはさんで2時間45分余りの上演時間でしたが、その間舞台にずっと引き込まれていました。
エネルギッシュで、面白いお芝居を観劇しました。皆さんにも機会があったらご覧いただきたいです。

劇団文化座の「旅立つ家族」
実話をもとに脚色された作品です。

日韓関係が少し明るくなる気配があり、ロシアのウクライナ侵攻など国際情勢に不安が多い今だからこそ、余計に考えさせられるところがありました。

私が観劇した「旅立つ家族」は、韓国演劇会の第一人者金義卿(キム・ウィギョン)の代表作を2014年に劇団文化座が新宿梁山泊を主宰している金守珍(キム・スジン)を迎えて挑み、それから100ステージ以上を重ね、練り上げた舞台を新キャストで臨んだものだそうです。

私は初めて知ったエピソードでした。


日本ではほとんど知られていないけれど韓国では没後20年ほどたってから「国民的画家」と言われるようになった李仲燮(イ・ジュンソプ)と日本人の妻山本方子まさこを軸にした家族の物語です。

イ・ジュンソプは日本占領下の朝鮮半島に生まれ、第二次世界大戦、朝鮮戦争、南北分断という激動の時代を生き、39歳と言う若さで亡くなった画家です。

舞台では韓国と日本の国交の問題、そして戦争と言う避けられない時代に翻弄されながら、芸術を求め続けたイ・ジュンソプと家族の人生をとても分かりやすく生き生きと見せてくれます。

芸術と生、そして平和や家族の愛の重さを感じる舞台でした。

舞台装置がとても上手く使われていて、それぞれの場面に臨場感があり、役者たちの躍動感ある動きとセリフに集団のパワーを感じるシーンが印象に残ります。

ストーリーテラー的に登場する佐々木愛さんの自然でソフトな語りが素晴らしかったです。

とても魅力的なお芝居でした。


【毎日がバトル:山田家の女たち】

《芝居関係者の心意気が伝わったわい》

※93歳のばあばと娘の会話です。

「あんたお芝居のお土産に折り紙みたいなチマチョゴリがついとったねー、
芝居関係者の思いを感じたよ、見て欲しいと言う心意気が伝わったわい」

「お母さんにヘッダー画面書いてもろたけど大変じゃったろ」

「難しかったわい、あれは韓国の結婚のシーンじゃろ、描けて良かったわい」

「物語の内容は分かった」

「すごくよく分かったよ、イ・ジュンソプさん言うんかね、見せてもろた牛の作品、何か力があって面白かったわい」

二人三脚ブログだからこそ、見ていない母にも芝居の面白さが伝わる事がとても嬉しいです。



最後までお読みいただいてありがとうございました。
たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。
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また明日お会いしましょう。💗




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