【留学・旅行前に】 Wise ハンガリー医学部生が使う海外送金サービス
[2023.07.19] 加筆しました。
このような海外での送金に、多くの留学生が利用しているのがWiseです。
ハンガリー医学部に留学する6年間で、Wiseとそれ以外の送金サービス(銀行やpaypal)では手数料にこれだけの差があります。
Wiseを使うことで合計60万円以上もの節約になり、アカウントの開設やアプリ操作も簡単です。
アカウントは即日開設でき、ユーザー間の送金は数クリック・数秒で完了します。
この記事では、Wiseの便利なポイントについてハンガリー医学部生の目線から説明します。
(早速利用したい方は、画像をクリックすると日本語対応の公式サイトに移動します。)
①海外送金手数料が大幅に安い
まず、各銀行の海外送金手数料の比較です。(2022年7月時点)
ここに両替中継銀行に支払う手数料も加算されると、大手銀行では海外送金手数料だけで合計1万円近くになります。
Wiseがサービスを開始してこれらの手数料が大幅に安くなったため、今では海外送金の手数料事情は大きく変わりました。
Wiseの海外送金手数料は「送金額の0.6%」です。
そのため、一定金額までの支払手数料は銀行よりもかなり安いです。例えば15万円(1ヶ月の生活費の相場)を送金する場合を見てみましょう。
楽天銀行は銀行としては送金手数料がかなり安い方 (1750円) ですが、Wiseはさらに半額程度で済みます。
メガバンクなどの送金手数料(≒10000円)と比べると、Wiseの手数料は10分の1と、圧倒的に安いです。
PayPalはさらに支払手数料が安いですが、ここで注目してもらいたいのがWiseとPayPal, 楽天銀行との受取額の差です。
15万円分を送金する際の、各サービスの受取額を比べてみてください。
手数料はWiseとPaypal・楽天銀行で大差ありませんが、Wiseの受取額はPayPalよりも24,433HUF、楽天銀行よりも25,144HUFも多いです。(25000HUF≒9000円)。
この受取額の差は②で説明する為替手数料という仕組みが原因です。
【送金手数料がネックなら、デビッドカードを使えばいいのでは?】
送金手数料はデビッドカードで解決できます。実際にハンガリー医学部生は日本の銀行のデビッドカードを持っている人が大半です。
しかし、デビットカードでの支払い分が日本円口座から差し引かれる際、日本円とフォリントの両替レートに“為替手数料(両替マージン)“が上乗せされます。
これがデビットカードを発行している銀行の利益になります。
さらに、買い物などはデビットカードで賄ったとしても、家賃や学費に関してはハンガリーに送金しなくてはいけません。
送金の過程で日本円→フォリントへの両替が必要であり、Wiseではデビットカードやクレジットカードでかかっている為替手数料が無料です。
②為替手数料がタダ
上記で少し触れた通り、Wiseが安い理由の最重要ポイントは為替手数料です。
為替手数料はいわゆる仲介マージンで、市場の為替レートに各銀行が上乗せした割高レートで両替し、その割高の分を銀行が儲ける仕組みです。
そして、Wiseはこれが無料なのが大きな利点です。
この為替手数料はかなり大きく、銀行の海外送金が高額になる原因です。
先ほどの15万円を送金する例をとって見てみましょう。
Wiseでは市場相場の為替レート約0.35円→1HUFでそのまま両替されるのに対して、PayPalと楽天銀行では0.37円以上→1HUFです。
同じチョコが35円で一つ買える店と、37円で1つ買える店ではどちらを選ぶでしょうか。
このチョコ1個につき2円の上乗せが為替手数料で、銀行にもよりますが、市場価格よりおよそ5%割高の計算です。
Wiseは為替手数料がかからないため、市場相場の為替レートのままで両替できます。
簡単に言うと「為替手数料はタダなので市場レートのまま両替可、かかるのは格安の送金手数料だけ」ということです。
ハンガリーで1ヶ月15万円で生活するとした場合、海外送金をWiseにすると受取額の単純計算でこれだけの差があります。
この数字は銀行の中でも海外送金サービスが最安値の楽天銀行との比較なので、その他の銀行とはさらに2〜5倍ほどの差が出ます。
ハンガリー医学部への留学は6〜7年の長期間に渡り、その間には生活費以外にも諸々の理由で日本から海外送金することになります。
手数料が安ければ気軽に送金できますし、日本のクレジットカード・デビットカードと合わせて持っていて損はありません。
(クリックすると日本語対応の公式サイトに移動します。)
【Wiseの仕組み】 なぜ為替手数料が無料?
Wiseはどのように格安のサービスを実現しているのでしょうか?
読み飛ばしてもらっても構いませんが、興味のある方はご一読ください。
従来の海外送金との仕組みの違いをわかりやすくするために、まず銀行の海外送金の手筈を記します。
通貨の種類や受取人の国にもよりますが、こうして複数の中継銀行を経由して両替や海外送金が行われることで、仲介マージンが重なって高額な手数料が発生します。
それに対して、Wiseの海外送金の仕組みは以下のようなものです。
この仕組みの肝は、Wiseが会社名義で世界各国に銀行口座を持っていることです。
送金者は自国内(A国)のWise名義の口座に振込をし、それを市場の為替レートで両替した額が海外(B国)のWise名義の口座から受取人の口座に振り込まれます。
ここでのポイントは実際にお金が動くのはA国内とB国内での2つの国内送金だけで、最初に送金者が振り込んだ資金は海を超えないことです。
Wiseのシステム上でA国とB国の口座間のやり取りがされるだけで、銀行を介した実際の海外送金は起こっていません。
Wiseは各国に口座を持つことで、この2つの国内送金を「市場の為替レート(為替手数料タダ)&送金額の0.6%の手数料」で繋ぎ合わせるサービスです。
銀行の海外送金自体をスキップできるため、そのための諸費用が丸ごとかからないことになります。
③送金が早い
【日本の銀行口座からの海外送金をWiseで】
ここまで説明してきた通り、Wiseのサービスでは実際には資金が国境をまたぎません。
送金者→受取人までの間で行われるのは国内送金だけなので、受取人への資金到着が銀行の海外送金よりもだいぶ早いです。
送金から受け取りまで、銀行の海外送金は送金日+1〜5営業日ほどかかりますが、Wiseであれば夜間でも1時間以内には受取人への送金が完了です。
こちらからWiseで送金完了までにかかる時間が通貨別に確認できます。
【Wiseユーザー間の送金が爆速】
Wiseユーザーはサービス上で様々な通貨の口座を開設することができ、そこに入金したお金を決済やユーザー間での送金に使用できます。
ユーザー間の送金は簡単で、相手がWiseに登録しているメールアドレスを入力すればすぐに送金が可能です。
ユーザー間の送金は手数料無料、数秒ほどで完了します。
友達との食事を割勘で支払うとき、大家がWiseのアカウントを持っているときなど、日常的に使う場面が沢山あります。
④ハンガリーの銀行口座は必要ない?Wise上でフォリント口座を開設、現金も引き出せる
Wiseは銀行口座間の送金だけでなく、Wiseのサービス上に口座を持つこともできます。
Wiseのサービス上で各通貨の口座を開設し、その口座に入金したお金をカードでの支払いやユーザー間の送金に使用できます。
極端な話、ハンガリーの銀行口座がなくてもWise上でフォリント口座をワンクリックでつくれるため、困ることはほぼないと思います。
私自身、日本の口座からWiseに送金して、Wise上でフォリントや他の通貨に両替して生活しています。
家賃もWise上の口座から大家の銀行口座に振り込んでいるので、ハンガリーの銀行口座を最後に使ったのはかなり前になります。
現金が必要な際も、月2回、合計3万円以下までは手数料なしでWise上のフォリント口座から引き下ろせます。
(ハンガリーで現金を引き出す際、ATMの種類によって手数料が異なります。詳細はこちらの記事をご参照ください。)
【旅行時にも大活躍。 旅先の通貨をWiseで両替】
マスターカード付帯のWiseデビットカードを発行することで、Wise上の口座を使って支払い・引き下ろしができます。
これは留学生だけでなく、旅行者にもとても使いやすいと思います。
これがあれば、旅先でわざわざ両替所を探す必要もありません。現金が欲しければ、アプリ上で現地通過に両替してWiseカードでATMから引き下ろせます。
このように、現金・カード支払いのすべてをWiseで完結することが可能です。
その他
さらに便利な使用例:好レート時に各通貨と手軽に両替
昨今の円安事情と相まって、為替をチェックするようになった留学関係者は多いと思います。
Wiseではアプリ上で簡単に両替ができるため、為替の変動や旅行先・帰国時など目的に合わせて目当ての通貨に両替し、Wiseサービス上の各通貨の口座に保有しておけます。
先述の通りWiseは市場の為替レートで両替できて、メジャー通貨の両替手数料は0.6%とお得です。
例えば私は家賃をユーロで支払っているので、為替レートの良い時に思い切ってまとまった額をユーロに両替した分から家賃を支払っています。
その他の生活はWise内のフォリント口座で決済し、日本に帰るときは余っている分を日本円に両替する、といった具合です。
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