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女性を救う寺!紅葉と桜「真如堂」吉田山から移築/長谷寺など塔頭多し【京都岡崎シリーズ】【黒谷から吉田山シリーズ】

黒谷さんとセットで行くなら岡崎神社か真如堂のいずれかだろう。紅葉時期はこっちだと思うが、桜の時期もオススメである!吉田神社にあったお堂など繋がりが強いので、是非是非、吉田神社とセットで!!そして安倍晴明の持念仏もあるなど歴史を知れば紅葉・桜以外も楽しめる。

 あと本堂裏に・・・

変更履歴


▼HP

▼アクセス

京都市左京区浄土寺真如町82

▼祭神・本尊と脇時

※後述「▼見どころ」参照

▼見どころ

  • 紅葉の見頃は11月中旬~12月初め

  • 真如堂は、吉田山にある「吉田神社」の東麓にあり、南側には、「金戒光明寺」がある

  • 正式名称は「真正極楽寺」だが、「真如堂」と呼ばれることはほとんど

  • 本尊は「うなづきの阿弥陀」で清凉寺式釈迦如来風味

  • 慈覚大師円仁が「修行僧を守護して下さい」と阿弥陀如来に祈ったところ、阿弥陀如来は首を横に振り、「衆生(しゅじょう)、特に女性を救って下さい」と祈ると頷いたそうな

  • 本尊は秘仏で、お十夜結願法要の11月15日のみご開帳

  • 984年、一条天皇の御母東三条院、藤原詮子の御願によって神楽岡東の離宮内に堂を建て、慈覚大師の作と伝えられる阿弥陀如来の像を安置したのがはじまり

  • 984年、現在地に創建され、念仏道場として栄えた

  • 応仁の乱で荒廃し、京都や大津の各地を転々とする

  • その一つが「元真如堂」として残っている

  • 1693年、現在地に復す

  • 1705年、今の堂宇を再建

  • 寺宝には、運慶の願による『法華経@国宝』、紙本着色真如堂縁起@重文、絹本着色普賢菩薩像@重文、慈円僧正消息@重文などがある。

  • 三井財閥の三井家の菩提寺で、三井広報委員会でもその旨が照会されている(https://www.mitsuipr.com/sights/historic-places/14/

  • 墓地には、斎藤利三や、画家・海北友松らの墓もある

  • 洛陽六阿弥陀巡りの第6番札所で(永観堂、清水寺、安祥院、安養寺、誓願寺)

 紅葉は有名なことは知っている。だけど桜も素晴らしい!年配のハイキングをしている方々が来られているが、みんな足を止めていた。よく来る方も「桜がこんな奇麗なところだとは知らなかった」とおっしゃっていた。

▽真如堂塔頭「法伝寺(荼枳尼天)」桜の名所

 和倉の誘惑に負けて行ってみたのだが、本堂裏に謎の穴があるんですよね。それは後ほど。
 帰って調べました。もともとは真如堂の稲荷堂だったので、神社で良いでしょう。社標には「吒枳尼天(だきにてん)」と刻まれています。吒枳尼天は狐が登場したことで稲荷と習合したので、神仏分離を免れたとも。
 つまり、言い方を変えると、江戸時代まで続いて神仏習合、いや日本人独特の宗教施設が色濃く残る場所と言えようか。

 枝垂れ桜や染井吉野が咲き乱れる。

 参道には元々は拝殿か舞殿だった?と思わせる休憩所があり、天井には飾られた「三十六歌仙」がある。

 二の鳥居ですね。神社だと思っていましたが、塔頭なんですね。ということで、本殿ではなく本堂に続きます。

 本堂には、「吒枳尼天(だきにてん・仏教の稲荷神)」と空海作「吒枳尼天像」が安置されている。「吒枳尼天」とは仏教の神で夜叉(鬼神)の一種ともされる。

吒枳尼
もともとはインドのヒンズー教の女神「カーリー」の侍女「ダーキニー」で、人肉を食らう夜叉(鬼神)とされていた。仏教に取り込まれてからは、「ダーキニー」は大日如来が化身した大黒天に調伏され、死者の心臓であれば食べることを許されたので、人間の死を察知して死者の心臓を食らう夜叉とされる。

 本堂の後は左の御堂へ。って神馬もいるので参拝時は神社と確信していましたね。

 「庚申堂」は、「青面金剛尊(しょうめんこんごうそん)」を祀っていますね。「青面金剛尊」は日本の民間信仰の一つである庚申信仰の中で独自に形成された、中国の道教思想に由来する信仰です。

 本堂裏に回ります。

 本堂真裏です。これを見ても神社だと思っていましたね。

 なんなんですかね・・。ここ。。と思っていましたが、「吒枳尼天」の使いである狐が出入りするところのようです。

 最後に、元々は真如堂境内の三重塔の横にあったそうです。ということで、さすがに境内にこのお堂はまずいかなと移したのかも。

▽真如堂

 公式HPが詳しいですね。堂内は撮影禁止なので本尊も公式HPを参照ください。

真如堂は、正式には鈴聲山真正極楽寺(れいしょうざん しんしょうごくらくじ)といい、永観2年(984年)に戒算上人が開創した、比叡山延暦寺を本山とする天台宗のお寺です。「極楽寺と名乗る寺は多いが、ここが正真正銘の極楽の霊地」という意味を込めて名づけられ、その本堂を表す「真如堂」が通称として定着しました。衆生済度、特に女性をお救いくださる「うなずきの弥陀」を御本尊にまつっており、浄土宗の開祖・法然上人や浄土真宗の開祖・親鸞聖人をはじめとする行者や、多くの人々の祈りを受けとめてきました。
広い境内は紅葉の名所として親しまれていますが、桜や青もみじ、季節の草花による彩りも美しく、一年を通じて散策を楽しんでいただけます。江戸時代に再建された天台様式の本堂や三重塔などの建造物、阿弥陀如来立像をはじめとした仏像・文化財を数多く所蔵しています。
いつ訪れても清澄な空気が漂う、洛東の隠れ寺です。

↓公式HP

→総門

 1695年のもの。真如堂西側の神楽岡・吉田神社の神々が夜にお参りに来る際につまずかないように敷居がないとされている。
 後ろを振り向くと吉田山で新興神道の宗忠神社参道があり、そこを抜けると吉田神社となる。

→山門から本堂

 山門を真っすぐ行くと紅葉スポットの階段です。桜の時期は左手の池に進むと桜と池と苔スポットですね。

→本堂

 応仁の乱などでなんらかの焼失を体験している京都の本堂。ここもその一つで1717年に再建したもの。内陣は金箔の天蓋など厳かで西本願寺・東本願寺のような豪華さ。

 本尊の阿弥陀如来@重文で、「うなづきの阿弥陀」と言われているのだが、清澄寺式釈迦如来に見えるのは私だけか?
 脇侍には不動明王坐像と千手観音立像と面白い組み合わせである。この不動明王坐像は安倍晴明の念持仏であるのも面白い。


 〇大涅槃図公開

縦約5メートル、横約4メートル。全体は縦6.2メートル、横4.5メートル。1709(宝永6)年、三井家が寄進した。
 涅槃図には釈迦(しゃか)が亡くなる「入滅」の様子が描かれており、横たわる釈迦の周囲で仏弟子や動物が嘆く様子が表現されている。サンゴをくわえたクジラや、タコなど海の生き物、花を持つサルなど、127種類の多様な生物が描き込まれている。

↓引用元

 本堂左手に行くと・・・第涅槃図が外から見えていますよ~~~~~~~

→本堂右:三重塔、鎌倉地蔵堂、縣井観音堂

〇三重塔
 映えスポットかな。
 1817年に再建。そのため、1780年の『都名所図会』には、三重塔は描かれていません。

〇鎌倉地蔵堂
 三重塔の横にある。

(略)鎌倉地蔵という、大変な奇縁を持つ地蔵である。
実はこの地蔵は【殺生石】でできている。【殺生石】といえば、九尾の狐が退治された成れの果てであり、那須の地にあって絶えず毒煙を吐き続けたという、あの怪石中の怪石である。しかし、室町時代の頃にその祟りを鎮めるために玄翁和尚によって叩き割られた。そしてこの【殺生石】の破片は全国各地、北は福島から南は九州まで飛び散ったのだが、玄翁和尚はその残った破片の一部で【殺生石】によって亡くなった者を供養する意味で一体の地蔵を造ったという。それがこの“鎌倉地蔵”なのである。つまり日本でただ一つ【殺生石】というとんでもない材質の石によって造られた地蔵であり、全国に点在する【殺生石】の中でも最も素性の明らかな破片であると言えるだろう。(略)

↓引用元

→本堂左:真如山荘

 30畳の大広間、食堂、和室、茶室などがある。

→本堂左:元三大師堂

 本尊には元三大師・良源の画像で、脇士には地蔵菩薩と不動明王像を安置している。1696年)の建立。

→本堂左:弁才天堂

→本堂左:新長谷寺

 「洛陽三十三所観音霊場巡礼」第5番札所。明治時代の神仏分離により吉田山から移築された。奈良・長谷寺の長谷寺式十一面観音が安置されている。

 歴史は古く、800年代後半に「越前守藤原高房卿」が、西国に赴く途中、一人の漁師が大亀を殺そうとしているところを、助けてやりました。翌朝航海中に、海が荒れ、子供が海に転落したが、亀が子供を背中に乗せて救出した。時を経て、その子が「中納言藤原山蔭卿」となり、妻と一子の家庭を築くが、妻が病死したので後妻を迎える。後妻は自分の子の出産後、先妻の子が疎ましくなり、太宰府長官赴任の船旅中に、その子を海に突き落とす。悲嘆にくれた山蔭卿がその子を探していると、以前自分を助けてくれた大亀が、その子をも救ってくれたとさ。山蔭卿は、二度までも厄難を救ってくれた大亀は観音様のご加護だと感謝し、長谷寺十一面観音像を模造し、春日仏師による八尺の大像を前立として、吉田神楽岡の麓の邸宅に 新長谷寺を建立した。

って、大阪・総持寺??

→庭園

 まだ行っていないので他力本願。

▽次へ

▼旅行記、▼セットで行くところ


▼仏像展

▽2019年、京都国立博物館『京博寄託の名宝-美を守り、美を伝える-』

 「法華経巻第七<運慶願経>@国宝」が展示された。見仏好きなので「運慶」という文字を見て凝視した。


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