夭夭雷

こんにちは。2023/5/29より短歌を始めた文学素人です。 Xにて、ほぼ毎日短歌を詠…

夭夭雷

こんにちは。2023/5/29より短歌を始めた文学素人です。 Xにて、ほぼ毎日短歌を詠んでおり、そのまとめをこちらで紹介させて頂いております。 元気な時は元気です。よかったら見て行ってください。

最近の記事

今月の短歌 24年4月1日~4月15日

4/1 #訪れ 20年前の夜更けもそうだね 早く打つ脈、でも焦らないで 4/1 #エイプリルフール 「ありがとう」言われた日々も愛の死も虫歯も全部、全部嘘だよ 4/2 #染井吉野 一里ある淡い隙間を潜る途中少し止まってにぎわいを聞く 4/2 #マーブル この風を疎く思える人もいる 甘く優しくなる蜃気楼 4/2 #花粉症 カーディガン羽織るくらいがちょうど良い 涙目に見る春夏秋冬 4/2 #余白 冷たさに慣れて忘れて髪の毛に色を加える 会いたいよ、世界 4/3 #三

    • 今月の短歌 24年3月16日~3月31日

      3/16 #モンスーン 一歩ずつスタート地点から遠く ぶわっと季節風の後押し 3/16 #夢魔 夢魔が見せてた少しだけ前の過去 萎れた花は水を欲しがる 3/17 #炊事 インスタントラーメンが不味いなんて思えるような日が来ようとは 3/17 #鉄筋のアパート すかすかとする三階の角部屋で生活音を抑えて暮らす 3/18 #変化球の極意 スライダーピッチャー同士の認識キャッチャーの膝目掛けて放る 3/18 #鶏ガラの調味料 はじめての野菜炒めにウェイパーを 実家の名残り

      • 今月の短歌 24年3月1日~3月15日

        3/1 #再会の期待 サヨナラは「会えなかった」が正しくてうっすら期待してた再会 3/1 #新生活 1Kでロビンソン聴く 新生活と切なさ秘めた青魔法 3/2 #占い 四柱推命では土と出た 公務員に向いていると言われても 3/2 #夢の続き 不確かな夢の続きに浮かぶ雲 いっぱい叱られてくるんだよ 3/2 #年度末 ハイテンションの三月は月初から人人人の連続で 3/2 #誰が為 暦通りに生きる人らが声を上げ昭和は香る 置き土産 3/3 #火葬と花の雨【上の句固定】 特

        • 今月の短歌 24年2月16日~2月29日

          2/16 #健康 軽いジョギング はきはきと高齢者に追い越されハイペースな春 2/16 #真か贋か フェイクだと思われる距離を感じて はいそうですとだけレスポンス 2/16 #薄い歌集 心身のダメージケアをはかりつつぜひ読んでねと届いた歌集 2/17 #僕らより 夢ならば次の世代へ託したよ わがままとミスをあたためるのさ 2/17 #春の色 杢灰のカットソーへと抜ける風 涙目と陽と菜の花の色 2/18 #BRED 籠球の神様に似た足元を始まりたての虹風に添えて 2

        今月の短歌 24年4月1日~4月15日

          今月の短歌 24年2月1日~2月15日

          2/1 #退屈な嘘 当たり前のように嘘を吐かないとならない人生もある 2/2 #今日壊れるもの 今日に限って、という日が続く奇跡はもう僕が明日にいるから 2/2 #始まりの終わり ひっそりと完結させてゆくために沈んでゆくよ、僕だけの青 2/3 #抗うつ作用 レメロンという名の豆を少しだけ摂し眠った夢の節分 2/3 #歩み くよくよと落ち込む癖を治そうと今こうやって歩数数える 2/3 #流行の輪廻 流行が終わりを告げて鋭さ失う弱き大衆となる 2/4 #フィナンシェ

          今月の短歌 24年2月1日~2月15日

          今月の短歌 24年1月16日~1月31日

          1/16 #Vista 複雑に絡みつつ船はゆく 未開の旅路 暮れゆく夢路 1/16 #エイジング 右足のループが切れたブーツのウィングチップに残るワセリン 1/17 #スターティングメンバー 5/50を勝ち取るため藻掻く 誰より走り遠く放った 1/17 #阪神淡路大震災 録画機器で強打するや「はよ逃げ」と裸足で 5:46 1/18 #難聴の右耳 慟哭を吾の退化した聴覚で拾えるほどの余裕は無いよ 1/19 #Snowflake この星のスノーフレーク鈴ひとつ傷を撫でれ

          今月の短歌 24年1月16日~1月31日

          今月の短歌 24年1月1日~1月15日

          1/1 #初詣 人混みでシープレザーのジャケットの左肘部にできた裂け傷 1/2 #重いからだ 僕の手はいない君へと伸びなくて風を切る身が痛く感じて 1/3 #元旦らしく 翠色のフーデッド着て 売れてないダッドも履いて 氷雨を浴びて 1/3 #Swim 水面など気にせず泳ぐカナヅチの自分を越えて追いつく夕陽 1/4 #ガーベラ_part4 幸せ歌う龍の音楽 ガーベラは雫で愛でて赤三輪 1/5 #金曜の朝 ひとときを待ち診察を終えてふたとき待ちぼうけ子連れの嵐 1/5

          今月の短歌 24年1月1日~1月15日

          今月の短歌 23年12月16日~12月31日

          12/16 #人生は一度きり 「人生は一度きり」だと思わない 鮮やかな朝にできたニキビ 12/17 #スキンケア 砂漠には怠惰な父が「いい男」目指す冬の日、オールインワン 12/18 #融解 掌で掬えるだけの六花すら僕には扱えないよ、1℃ 12/19 #神戸ルミナリエ 復興灯すイルミネーション 人々の笑顔がめっちゃ嬉しくて 12/20 #ホログラム ズレた視線両目に映るホログラム乾いた風に湿った眼鏡 12/20 #誰が為の言葉 小規模の狼の群れ 生きるため この最果

          今月の短歌 23年12月16日~12月31日

          今月の短歌 23年12月1日~12月15日

          12/1 #雪の降らない街 冬の曲聞きすぎかなと澄んだ日に出会うジャックフロストの日時計 12/1 #ショートヘア 髪の毛をツーブロックに刈り上げた ヘアゴムだけが残る、風花 12/1 #彼の短歌 揺るがない旅 水鏡が映し出す 前向きという言葉すら追い越して 12/2 #ふたご座流星群 電球が眩し過ぎると感じては双子の流星待ち草臥れて 12/2 #幸せにみぞれ いつまでも幸せでいられることで透き通る手の霙(みぞれ)が溶ける 12/3 #ベストトリック もう一度 空へ

          今月の短歌 23年12月1日~12月15日

          今月の短歌 23年11月16日~11月30日

          11/16 #憧憬の果て あこがれのスタイリストになれた日に見えた景色が少し重くて 11/16 #The_Elements 周期表になった下敷きを発見 これだ、薬剤師の脳内は 11/17 #パワーハラスメント 酒を突っ込まれ 既得権益者に頭を踏まれ 築いた未来 11/17 #薄い靴 ボリュームはサッカーシューズほど薄く蹴ればベッカム円い軌道で 11/18 #ホリデーシーズン 気がつけば年越し模様コンビニで早めの稲垣潤一を聞く 11/19 #フォックスフェイス その嘘

          今月の短歌 23年11月16日~11月30日

          今月の短歌 23年11月1日~11月15日

          11/1 #押し花 ヘブンリーブルーの押し花に見ゆる活きる力よ晩秋越えて 11/1 #スマホの弊害 スマホ越しでしか事実を覗けない SNSと爛れた文化 11/2 #紅葉狩り 紅葉狩りは霜月が良い 赫を背に風のない路当てなく走る 11/2 #君の色 温かく染まる横顔あなたへのアンサーの先見たいけれども 11/3 #寒暖差 西側の暖気もたらす円やかな空気も朝は肺引き締める 11/3 #ガーベラ_part2 緋の色のガーベラを見た あの花は少しあなたの「赤」に似ていた

          今月の短歌 23年11月1日~11月15日

          今月の短歌 23年10月16日~10月31日

          10/16 #柿と無花果 幾分に赤黃無邪気な木々の葉に柿と無花果熟れて心も 10/16 #おでん あつあつのだいこん玉子あつあげを燗で流した幸せな日々 10/17 #シャツとトアロード リネンシャツ一枚ではとストールを巻いてはらりとトアロードにて 10/17 #才能 君がいつも認められていることを少し妬いても嬉しく思う 10/17 #徒弟制度 あの夜も肯定された殴る蹴る 「手に職」とはこれかと嘆く 10/18 #汽笛 晩秋のこの寅の刻 目覚めの音鳴り満つ汽笛 念いの

          今月の短歌 23年10月16日~10月31日

          今月の短歌 23年10月1日~10月15日

          10/1 #非凡と平凡 幾重にも積み上げていた夏の砂 時の言葉を丁寧に読む 10/1 #直通特急 近鉄か阪神なのか山陽か曖昧な名で西へと向かう 10/1 #豪脚 踏み込みの重低音は君のもの差されるものか あと1ハロン 10/2 #港のある街 ヘイゼルと煉瓦と煉瓦の間でガラムに恋し僕は生きてた 10/2 #あなたからのオードトワレ 選ばれた香りとボトルは愛の比喩 主張無い香に君が見える 10/3 #青空との間 削れたり千切れたりする巻雲は繊細な気に優しく触れる 10

          今月の短歌 23年10月1日~10月15日

          今月の短歌 23年9月16日~9月30日

          9/16 #Nocturne 長月の空にオーボエ二重奏 十秒間の黄昏妬いて 9/16 #忘却の行く末 有限であるからこその彩りにプラハの旅路揺れつつ辿る 9/16 #秋の訪れ 秋雲がずらっと渡る夏の空 草履の季節もそろそろかな 9/17 #新型スマートフォン 膨満感 カメラばかりが進化して便利の錯覚目視の喪失 9/17 #亡き骸を眺めながら 人生がこの蝉くらい賑やかでナンパ上手なら変わってたかな? 9/17 #要の左耳なのに 薬剤が抜けて気付いた事がある 左の低音が

          今月の短歌 23年9月16日~9月30日

          今月の短歌 23年9月1日~9月15日

          9/1 #同じ過ち 悲しみの代わりに劇薬を飲めばその場凌ぎにと思い込んで 9/1 #深夜の過ち 冷蔵庫にある醤油差し倒して辺り一面消えぬフレイバー 9/2 #司令塔 光の矢よりも大きなコントローラーでいたい おわら風の盆 9/2 # -5%の丁度良さ 考えることを諦めないようにと寝ることを放棄す明け方 9/3 #ある過去 吹き飛んでいった吾の真夏たち 季節は春までグンと加速する 9/3 #ある昼の過去 つま先と踵を行ったり来たりする仕草に溢れる待ちきれない愛 9/

          今月の短歌 23年9月1日~9月15日

          今月の短歌 23年8月16日~8月31日

          8/16 #モダンな街角 懐かしき旧居留地を彷徨へばラフな色味で憶に消えゆく 8/17 #その実行に幸あれ 美しい夢への諦め今度こそが無い明日に幾久しく、舞 8/17 #好きなタイプ 楽しんで食事ができて歩くのが綺麗な人に惹かれるのです 8/18 #くしゃっと待つ よれよれのディテール残暑のよそほひに桃の朝顔雨天を待ちて 8/18 #ソリストは仰ぐ ソリストがオゾンを纏い天仰ぐ長く見えぬ闇、泪を笑ひて 8/19 #体温 手を組めばほんのり温い指先へ吾が生きている事の

          今月の短歌 23年8月16日~8月31日