僕が社会不安障害を克服した方法と思考
僕が中学生のときの話。
教室に行くとお腹が痛くなることに悩まされた。
お腹が痛くなるといっても、便が出るわけではない。しかしトイレの個室に入ることによってその痛みは消えていくという症状だった。
このお腹の痛みが出るトリガーはいくつかあって、主なものはこの3つ
①狭くて人口密度が高いところに入ること(教室など)
②いつでも抜け出せない、あるいは抜け出しにくい状況下に置かれること(電車の中・試験中など)
③人の視線を多く浴びること(発表など)
僕が苦しんだのは、抜け出しにくい状況を作られる学校の仕組みだった。
授業中はトイレに自由にいけない。いったとしても注目を浴びてしまう。
(お腹が痛くなったらどうしよう・・・)という思いが腹痛を誘発するという悪循環。
学校に行くことや電車に乗ることが怖くなった。そして不登校気味となった。
(どうしてこんなふうになってしまうんだろう・・・)
当時の僕にそれは分からなかったが、大学生になってそれが社会不安障害という精神的な病気だということを知った。
はじめて学校生活に支障が出始めたのは、13のとき。
障害を意識しなくなるまでに生活できるようになったのは19のとき。
つまり6年かかったことになる。
この間、僕が徹底してやったことは、とにかく無理はしないこと。
限界だと思う前に、その場所から離れるようにしていくことで、ほんの少しずつだけど、改善していった。
トイレの個室は中学生の僕にとっては嫌な場所から離れられる「逃げ場」だったのだ。
一番よくないのは、「自分がいけない」と思い詰めて、離れるアクションをしないこと。もし何もせず離れていなかったら、きっと僕は今頃生きていたかも分からないし、薬を服用することになっていたかもしれない。
とにかく焦らないで、ゆっくり自分のペースで自分の場所にあったところに行くと良いよ。
もし同じような悩みで学校に行けてなかった人がいたとしても何も気にすることはないよ。
こんな僕でも学校の教師になれたのだから。むしろその経験を生かすクラスづくりができる。
生きてる限りチャンスはある。一見マイナスなことでも、必ずその経験が後で生きてくる。
だから辛くなったら、自分に正直になっていいんだよ。それが将来みんなのためになるときが必ず来るから。
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