見出し画像

晩婚さん 約束破って残業して午前さま、だったのに

昨日、久しぶりにがっつり残業しました。

私が勤めている広告代理店という業界は、
「いつも残業している人が珍しく早く帰ったと思ったら、会議室に4時間打ち合わせで缶詰めだった」
「8時帰り?早退?」
「会社裏にスーパー銭湯ができてラッキー。安く泊まれる」
ぐらいのハードワークですが、私は体調崩したことをきっかけに、「一人で勝手にワークライフバランス制度」を導入したので、めったに8時以降残ることはありませんでした。

しかし、昨日は部署総出の一大イベントだったので、いろいろあって、終電一本前に帰りました。
(まあ、一人ワークライフバランス制度取り入れて5年の私からすれば、事前準備が甘すぎなんですが…。とはいえ、慣れない業務を丸投げ…いや、一任された、担当の気持ちはよーく分かるので、そこはこらえつつ)

あ。ちょっと心の声が漏れました。

遅く残るのは大嫌いな私ですが、今回の仕事内容は私が好きかつ得意領域だったので、割と楽しく残業しました。

仕事はね、好き嫌いです。
好きで自分がやりたければ、残業だって苦にならない。でも、押しつけられてやりたくないことをやるなら、就業時間内でもストレス。ま、もちろん、生活が破綻するほどの残業はありえないですが。

ということで今回の残業はそんなに苦にならなかったのですが、問題は夫。
その日は二人の行きつけの飲み屋に行く約束をしていました。カウンターだけの場末感満載の飲み屋ですが、二人の週末の楽しみ。どんなに遅くなっても行くお店です。

「外出先から直帰。今日は早く帰れます」18:31
「もうすぐ駅だけど、いまどこ?」19:20
「とりあえず家で待機してるね」19:48

夫もハードワークなので、遅くなると余裕で携帯を放置していました。メッセージが3件。しかも、1時間以上前。

「ごめん、まだ会社…」20:53
「分かった、帰れる時間が見えたら連絡して。とりあえず家にいるよ」20:55

「ごめん、先が見えない。お店行ってて」21:38
「分かった。終わったら連絡して」21:42

「今、電車乗りました」0:14
「お疲れさま!気をつけて」0:18

仕事はね、好き嫌いです(二回目)
私は普段残業大嫌いで、やりたくない仕事からは「効率悪い」の一手でなんとか逃れようと大人げなくあがくのですが。好きなことには没頭して、時間を忘れてやり過ぎてしまいます。ほんとに、40代とは思えぬ自己統制のできなさ。
好きな仕事に向かい合ったら、最愛の夫と飲みに行く約束を反故にしてしまうくらい。「会社としてやらねばならず、私はやりたくて、さらに私は部署内で一番それができる」そんな状況に夢中になっていました。

祭りの後。
残業終わりの電車で、夫にメッセージを送りながら、ようやく、夫に対して申し訳なく感じる余裕が出てきました。

「お疲れさま!気をつけて」0:18

夫からのメッセージを罪悪感を感じながら眺めていると、新たにメッセージがきました。

私が好きな、ビール数缶とコンビニのおつまみの写真。

「これ、全部蓉子のだから!」0:23

それを読んで2秒後、ハートだらけのスタンプを送りました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?