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2018年7月の記事一覧

リスペクトとは、どういうことか。

百家争鳴、とはこのことである。 サッカーW杯・ロシア大会がはじまってからというもの、サッカーという競技について、それぞれの試合について、各選手のプレーについて、監督の采配について、たくさんの人がたくさん語り合っている。きのうもタクシーの運転手さんからベルギー戦の感想を訊かれた。試合終了直前の失点について彼は、ああすればよかったんだ、こうすればよかったんだ、の自説を展開していた。ツイッターでも、フェイスブックでも、おそらくインスタグラムでも、さまざまなサッカー論や戦術論が語ら

もしこれが、旅ならば

 この前、甥っ子と遊んでいたら「いろいろ忘れちゃうと、にんちしょうっていうんだよー」と何の気なしに言われた。小学校2年生でも「認知症」という言葉を知っているということに何だか少し驚いた。  65歳以上の4人に1人、日本人全体の15人に1人が認知症と言われている。僕のおばあちゃんも認知症であるし、実家に帰れば介護をする家族がいる。仕事柄、認知症の方との関わりも非常に多い。それほど、認知症の方がいる社会はごく普通のことになりつつある。  人生の終盤に向かっていく中で自分が大き

人生でいちばん大切なことを教えてくれた、あるおばあさんとの1ヶ月

人は死んでも、死なない「そういえば、そろそろ5年経つかな?」 「うん、そうだね。」 「今思い出しても、かっこいい旅立ちだったよね。」 「うんうん。あんなにすがすがしいお看取りは 後にも先にもないよね。」 かつての同僚と飲みに行くと 看護師である私たちは、決まってある患者さんの話をします。 名前は田中さん(仮名) 大腸がんで5年前に亡くなった患者さんです。 彼女は私が関わった患者さんの中でも 忘れられない人ランキングベスト3に入ります。 医師・看護師をはじめとしたスタ

子供の写真は親が一番うまく撮れる、訳ではないかもしれない話

長いタイトルです。 (中身も長いよ) 私、子供の写真は親が一番うまく撮れると思ってるんです。curbonの動画でも話してますが、親にしか見せないお顔ってあると思うので。安心もしてるだろうし。いつも一緒にいるから子供の特性もわかってる。そんな顔って自分の写真の中でも色々思い浮かぶけど、実に可愛い。あれやこれ、実に可愛い。 でも、そうじゃないかも、と少しショックを受けた出来事がありました。 それはコハラタケルさんというフォトグラファーの方との出会いでした。 コハラ

“Being”なコミュニティができるまで

先週金曜日は、EVERY DENIM×WIRED HOTELで開催している『WIRED合宿』の同窓会でした。 私は2回目に参加する予定だったのに、直前で体調を崩し参加できなかったWIRED合宿ですが、これまで4回の開催を通して集まった30人に会えるのが楽しみで、ワクワクしながら向かいました。 普段は初対面の人が多い場所は苦手な私でも、終電の時間を忘れるくらいずっと笑いっぱなしで楽しめたのは、そもそも価値観の近い人同志が集まっているということと、主催の山脇さんとあやかさんが

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「好きなことして生きる」で苦しむのやめよ〜

最近「好きなことして生きる」って言って活動してる人をよく見かけるんだけど、それをみて「わたしも好きなことを探して、それを生業にしたい!」って思って苦しんでる人がいる気がする。 好きなことを生業にするっていう概念を知ること自体はいいことなんだけど、そう思うことでせっかく幸せなのに不幸になっちゃう人もいるんじゃないかなあ。 「好きなことして生きる」って掲げてる人の多くは、好きなことして生きるために好きなことして生きてるんじゃないと思う。すごくややこしいけど。 たまたま好

あらゆることを肯定して生きるということ

私は、自分が好きなものを全力で『好き』と言ってまわるのが好きだ。 いいものがもっと多くの人に見つかってほしいし、同じものが好きな人と『いいよね』『最高だよね』と言いたい。 でも昔からそうだったわけではなくて、思春期はもっとひねくれていて自意識も過剰だったので、何かを否定する方が自分が優位に立てると無意識に感じていたような気がする。 他者を否定することで、自己を肯定する。 これは麻薬のようなもので、たしかに一瞬は効果があるけれど長くは続かない。 なぜなら、否定によって

「考える」とは、自己と向き合う時間

「インプット」と「アウトプット」という言葉がある。 本を読んだり話を聞いたり、自分の中に何かを取り入れる「インプット」と、それを自分なりに咀嚼した上で表現する「アウトプット」。 この2つのバランスが大事だというのは至るところで言われていることだ。 特にアウトプットは意識しなければできないことでもあるので、行動に移すとか文章やトーク、それ以外にも絵や音楽など何かしら表現することは是とされている。 たしかに、日がな1日スマホを眺めただけで満足感を得てしまうよりは、明確にか

その文章に「サビ」はあるか

 おもしろい文章には「サビ」がある、と思った。  曲で印象的な部分を「サビ」という。おなじように、文章にもちゃんと印象的な「サビ」があるか? 「これが言いたいんだ!」というメッセージがあるか? そこを意識するといいのではないか。  そして、その「サビ」に向かって「イントロ」や「Aメロ」「Bメロ」を配置していくのである。  こんな文章があったとする。  今日は台風が近づいているからか、低気圧だからか、体も重く、頭もまわらず、仕事もやる気が出なかった。ぼくは台風を言い訳に

ビジネス利用したい人向けFacebook&Twitter活用術

先日、Twitterのフォロワー数が目標の1万人に到達しました。皆様のおかげです。ありがとうございました。目標達成のために私がやったことの詳細は次回記事に譲るとして、今回はFacebookとTwitterの話をしたいと思います。 ちなみに私の各SNSのフォロワー数は、Twitterが1万人、Facebookはフレンド1000人/フォロワー1000人、Instagramが1.6万人ほどです。実はInstagramが一番多いのですが、こちらは運用コンセプトが全然違うので、今回は

産後クライシスで失うものと、新しい街

産前産後で夫への愛情が大きく減った、という女性の意見を多く聞く。 いわゆる産後クライシスだ。 妊娠する前は 「もし子供ができなかったら、生涯夫と二人の生活でもいいよね」と思っていたのに、 いざ子供が生まれてみると、今度は 「なんなら子供と二人での生活でもいっか」と主語が玉突きされた、という女性もいることだろう。 なぜそんなにも、母となることで夫への感情が変化してしまうのだろうか。 例に及んで完全な私論だが、 父となった男性、母となった女性、両者に心理面での問題がある、