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作品への責任と愛

作品に注がれた愛は必ず受け取り手に伝わる。
ぼくは今、そう信じている。

数日前、Netflixに加入した。
本当は加入するかどうかずっと迷っていたのだが、映画を観るという習慣がぼくにはあまり無いし、果たして元が取れるのかなと思っていた。

しかし、今関わっている作品に“ドラッグ”を扱うシーンが出てきて、資料映像を見る必要が出てきたこともあって、思い切って加入することにしたのだ。

Netflixにはドラッグ関連の作品がたくさんあった。
リアルドキュメンタリーからフィクションに至るまで。もちろん時間があれば全て観れば良いのだけど、あくまで資料だし、ひとまずリアルドキュメンタリーを選択した。

『DOPE』という作品で、アメリカ版警察24時みたいな内容だった。
でも日本の警察24時とはちょっとレベルが違くて、犯罪者側からの視点も、薬物中毒のひと達側からの視点もカメラが収めていて、ぼくが見たかった【薬物を打つ瞬間】も見ることができた。

とても参考になった。
翌日から稽古場で

「お前、(薬物)やってんなあ」

と言われるところまで持っていくことができた。
もちろん実際にはやっていません。

この先も薬物に関係する作品は観ていくと思うのだけど、Netflixにせっかく加入したので違う作品だって観たい。

ということで近年、Netflix作品で話題になっているものを片っ端から見始めている。

別に元を取ろうという意識があるわけではないのだけど、今まで視聴習慣が無かったのが不思議なくらいテレビに釘付けになっている。
外出しても、早く家に帰ってNetflixが観たいとなるくらいには中毒になっている。

やはり世間で面白いと言われている作品は面白いし、作り手の愛を感じる瞬間が多々ある。

一方でいい加減に作られていると感じる作品も世界にまま存在している。(演劇も映像も)

確かにぼくは俳優として、ひととして、面白いと思える作品にどうしたって偏愛してしまう。
本当は自分の関わる作品すべてに愛を注がねばならないとは思う。でも作品丸ごと愛することができないときは正直あって、そんなときは自分の役を愛したり、作品が届く先を愛したりすることで、ある種【誤魔化して】きた。

ぼくは今関わっている作品を多分愛している。
その愛がNetflix加入への後押しになった。

この愛が、下北沢から世界に届けと思うし、その愛にふさわしい作品になるようにたくさん稽古して、たくさん勉強したい。そう思っている。

作品への責任と愛。愛は愛を生むと思うので、それを強く持っているひと達ともっと繋がりたいです。

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