吉風

主に映画の感想、イベント参加レポ用です。 あまりにも2018年の映画祭のレポが長くな…

吉風

主に映画の感想、イベント参加レポ用です。 あまりにも2018年の映画祭のレポが長くなり Twitter向きではないのを痛感してnote始めました。

最近の記事

福岡インディペンデント映画祭に参加して、『死仮面』

福岡インディペンデント映画祭 3日間の参戦を終え、無事に帰宅。 ミーハーでも、何でも無く、1番収穫のあった作品は、中村優一監督の 『死仮面 』だった。 まず驚くのは、脚本の作道雄がミステリー… いやサイコサスペンスと言っても過言ではないジャンルを手掛けてること。 脚本者名伏せて、全編観ても、まさか作道雄が脚本とは絶対分からないだろう。 岡本天音のような、ホンワカした雰囲気の主役が織りなすハートフルな日常を切り取る… とか、全然ない! 何で? 何で作道雄にこれを頼む?

    • 別府短編映画制作プロジェクト 第3弾 『ふちいし FUCHIISHI』 齊藤工監督舞台挨拶、別府再々降臨 参加レポ

      またこの『期節』がやって来た。 あえて期節と表現するのは、それがいつ巡るか決まってはいないからだ。 次が2年後なのか、それとも3年後なのか…… でも、確実に来るということだけは言える。 齊藤工監督が、別府ブルーバード劇場に、作品を持って帰ってくる『期節』のことだ。 2023年4月22日、23日の2日間。 別府短編映画製作プロジェクト、第3弾となる『ふちいし FUCHIISHI』という作品の上映舞台挨拶として、主演の安部賢一さん、齊藤工監督の登壇が、別府と大分を合わせて計4

      • 別府短編映画制作プロジェクト 『大怪獣ブゴン』 先行上映に参加して、モノ作りについて考えたこと

        昨夜、別府ブルーバード劇場で、別府短編映画制作プロジェクト第2弾、 『大怪獣ブゴン』先行上映に参加。 Twitterの方には、観賞後の高揚感そのままの勢い投稿だったが、こちらは観賞後に感じたモヤモヤした気持ち、1日経った後に感じる寂しさみたいなものを中心にまとめてみた。 この作品、別府短編映画制作の2作目。 ウルトラマンシリーズで監督を務め、何度も『Beppuブルーバード映画祭』に登壇してくれた田口清隆監督の作品で、主演には、もう岡村照館長の孫といっても過言ではない、俳優

        • 『君がいる、いた、そんな時』 別府ブルーバード劇場、舞台挨拶有り上映参加レポ

          2022年7月17日、約2年振りになる 『君がいる、いた、そんな時』 の舞台挨拶上映に参加。 登壇は迫田公介監督。 去年だったと思ってた舞台挨拶上映は、なんと2年前だった! 時の流れは早い! 2年前は、上映時期とコロナ拡大が重なり悔しい思いを滲ませていた迫田監督だったが、最終的には全国32館での上映、全ての劇場で舞台挨拶を行い、別府ブルーバード劇場での今回の上映が最後だと。 作品と一緒に、その内容を追体験するような2年になったとの舞台挨拶トークだった。 きっとこのコロナ

        福岡インディペンデント映画祭に参加して、『死仮面』

        • 別府短編映画制作プロジェクト 第3弾 『ふちいし FUCHIISHI』 齊藤工監督舞台挨拶、別府再々降臨 参加レポ

        • 別府短編映画制作プロジェクト 『大怪獣ブゴン』 先行上映に参加して、モノ作りについて考えたこと

        • 『君がいる、いた、そんな時』 別府ブルーバード劇場、舞台挨拶有り上映参加レポ

          第5回Beppuブルーバード映画祭『ピンポン』窪塚洋介舞台挨拶上映参加レポ。~今年はこれで勘弁してつかぁさい~

          第2回から連続で参加している『Beppuブルーバード映画祭』 今年も、規模を縮小ながら開催され、そのほとんどのプログラムに参加することができた。 Beppuブルーバード映画祭は、その参加した全てのレポを極力noteに上げていたが、去年から体力、気力的に難しく 「体力の限界…(涙)」 とは、昭和の大横綱、千代の富士の引退会見での言葉。 自分もそれを実感する日々。 しかし、映画祭への窪塚洋介参加を知り、その上映作品の中で『ピンポン』の名を目にした瞬間の驚きと、今までに感じること

          第5回Beppuブルーバード映画祭『ピンポン』窪塚洋介舞台挨拶上映参加レポ。~今年はこれで勘弁してつかぁさい~

          2022年4月7日、『恋する』『ひとくずディレクターズカット版』別府ブルーバード劇場上映、舞台挨拶参加。映画の神様について考えたこと。

          一昨年の11月、別府ブルーバード劇場で上映された『ひとくず』 4月7日、別府ブルーバード劇場で、改めて『ひとくず ディレクターズカット版』が上映されることになった。 ディレクターズカット版の別府での上映は、去年を含めて2回目。 心の準備無しに参加した一昨年の舞台挨拶有りの上映に、映画の熱量と、監督の作品への並々ならぬ思いに撃ち抜かれた『ひとくず』という作品。 今回は、出演者である木下ほうかに関しての報道もあり、色々タイミングが微妙な状況。 ただ、上西雄大監督初映像作品の『恋

          2022年4月7日、『恋する』『ひとくずディレクターズカット版』別府ブルーバード劇場上映、舞台挨拶参加。映画の神様について考えたこと。

          『竜とそばかすの姫』鑑賞後、細田守監督作品に対して思うこと。

          2021年というのは、何て年だ! コロナ禍で、様々なエンターテイメントが存在価値を問われる逆境の中で、庵野秀明監督はエヴァンゲリオンを完結させ、細田守監督は今までに3度用いた、インターネットという世界を題材にした新たな作品を発表する。 しかし、今回の『竜とそばかすの姫』を観た後に、手放しで称賛できず、作品鑑賞中、モヤモヤし続ける自分がいたので、その気持ちを細田守監督の過去作を振り返りながら、確認したいと思う。 細田守監督作品に初めて触れた時 細田守監督の名前を知る前に、

          『竜とそばかすの姫』鑑賞後、細田守監督作品に対して思うこと。

          『JUNK HEAD』 シネマ5、堀貴秀監督舞台挨拶上映に参加して、感じたことのまとめ。

          4月17日 大分市にあるシネマ5での初めての映画鑑賞は、 堀貴秀監督の作品『JUNK HEAD』 監督の舞台挨拶があるので、20:00の回に参加した。 クリエイターと監督、物語と制作方法について、少し物思いに耽ったのでまとめてみた。 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を観て以来、無性に作品を形にしたい思いに捕われ、たまたまみつけた 「ひとりで映画作っちゃいました!」 的な作品が、この『JUNK HEAD』 だが、Youtubeの予告動画等を観て、クオリティのぶっ飛んだ高さに驚

          『JUNK HEAD』 シネマ5、堀貴秀監督舞台挨拶上映に参加して、感じたことのまとめ。

          『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』鑑賞。『ふしぎの海のナディア』から数えて30年、庵野秀明監督への思いを振り返る。

          2021年3月10日。 24年間待ち望んだエヴァンゲリオンへのピリオドを自分の胸に刻むために映画館へと向かい、長い間宙ぶらりんだったエヴァへの思いに、完全に決着をつけることができた。 そして、これまでの庵野秀明監督作品に触れて思うところ、感じたことをまとめてみようと思った。 公開中の『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』のネタバレを含みますので、くれぐれも『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』鑑賞後に、お読みいただけることを切に願います。 不完全燃焼、新世紀エヴァンゲリオン 1

          『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』鑑賞。『ふしぎの海のナディア』から数えて30年、庵野秀明監督への思いを振り返る。

          『アンダードッグ』鑑賞レビュー ~足立紳作品を観て思うこと~

          11月の中旬から、毎日毎日、真っ白い世界の中にいて、1日が終わると、あっという間に次の日の朝を迎えてしまうような生活が続き、文章をまとめる気力が湧いてこなかった。 また以前のような生活に出戻ったので、リハビリがてら地元にある映画館、別府ブルーバード劇場で1月に観た、『アンダードッグ』の感想と、自分の身の回りについて考えたことをまとめてみた。 足立紳について 『アンダードッグ』の感想前に、この作品の脚本を担当した足立紳さんについて触れてみたい。 足立紳さんを知ったのは、脚本

          『アンダードッグ』鑑賞レビュー ~足立紳作品を観て思うこと~

          『チィファの手紙』別府ブルーバード劇場 上映、岩井俊二監督リモート舞台挨拶レポと考察 ~なぜ、岩井俊二作品が、こうまで自分に刺さるのか?~

          11月28日、地元の映画館、別府ブルーバード劇場で『チィファの手紙』の上映後、ZOOMによる岩井俊二監督のリモート舞台挨拶があったので参加。 いつもは、舞台挨拶のレポートをまとめる形が多いが、今回は 「なぜ、岩井俊二監督作品が、こうまで自分に刺さるのか?」 を考えてみた部分がメインになりそうな気が。 これをまとめている時点で、年を越してしまい、1ヵ月くらいでいけるかなと思っていたけど…… 甘かった。 チィファの手紙上映、岩井俊二監督リモート舞台挨拶決定 岩井俊二監督のリ

          『チィファの手紙』別府ブルーバード劇場 上映、岩井俊二監督リモート舞台挨拶レポと考察 ~なぜ、岩井俊二作品が、こうまで自分に刺さるのか?~

          『ひとくず』別府ブルーバード劇場 上映、舞台挨拶参加レポ

          11月14日、別府ブルーバード劇場で、『ひとくず』の上映と共に、上西雄大監督、古川藍さん、徳竹未夏さんの舞台挨拶があったので、参加した時のレポをまとめました。 『ひとくず』観ようか、どうしようか? コロナの影響で、順調に暇を持て余す毎日…… いや、ジリジリと崖っぷちに追い詰められていく感の否めない日々の中で、別府ブルーバード劇場での、『ひとくず』の舞台挨拶の告知を発見。 先の身の振りも決まらず、生活リズムも崩れ始めてきていて、今回の舞台挨拶は見送ろうかと、正直思っていた。

          『ひとくず』別府ブルーバード劇場 上映、舞台挨拶参加レポ

          ~映画「あん」上映及び原作者・出演者トークイベント~ 参加レポ

          10月11日、大分県主催で、映画『あん』の上映、原作者ドリアン助川さん、主演永瀬正敏さんご登壇によるトークイベントが、大分市『iichiko総合文化センター音の泉ホール』で開催。今回、ギリギリ開催を知り、なんとか参加できたので、レポにまとめました。(今回はメモを取りながらの参加) そして、5年前の作品のためか、思いの外、トーク内容がネタバレ要素をかなり含んでましたので、涙を飲んで ネタバレがあります。 まだ『あん』未鑑賞の方は、鑑賞後に読まれることを強くオススメいたします

          ~映画「あん」上映及び原作者・出演者トークイベント~ 参加レポ

          『ATEOTD でぃすたんす』 別府ブルーバード劇場、斎藤工祭舞台挨拶参加レポ   ~そして、コロナ禍で感じたこと~

          9月26日(土) 急遽、別府ブルーバード劇場、ご本人登壇が決定した『斎藤工祭』の参加レポと、このコロナ禍で考えたことをまとめてみた。 いつもの舞台挨拶参加レポと違い、自分が感じたコロナ禍についての思いも綴ってます。 斎藤工、別府ブルーバード劇場登壇決定 今年はコロナの影響で、個人事業もたたみ、副業も失くなり、毎日暇を持て余しながら過ごす日々。そんな、気持ちのユルユルな昼下がり、Twitterのタイムラインに、別府ブルーバード劇場館主補佐、森田真帆さんのツイートで、インスタラ

          『ATEOTD でぃすたんす』 別府ブルーバード劇場、斎藤工祭舞台挨拶参加レポ   ~そして、コロナ禍で感じたこと~

          『RUN!-3films-』別府ブルーバード劇場 上映、舞台挨拶参加レポ

          2020年8月16日 本来ならこの日、別府ブルーバード劇場で、津田寛治さんをはじめ、『RUN!-3films-』に出演された役者の方々をお迎えしての舞台挨拶が開催される予定だったが…… 落ち着いていたように思えたコロナウイルスの、別府での感染拡大を受け、急遽役者陣の登壇は中止。土屋哲彦、畑井雄介両監督のみの登壇に変更された。基本、作り手が登壇していただけるのであれば、極力参加したいスタンスなので、万全を期して上映、舞台挨拶へ参加してきた。 この作品、元々は第1回Beppuブ

          『RUN!-3films-』別府ブルーバード劇場 上映、舞台挨拶参加レポ

          別府ブルーバード劇場に通い始めたきっかけ。 ~井浦新にどうしても聞いてみたかったこと~

          2020年3月現在、足繁く通う別府ブルーバード劇場には、11月末に開催される映画祭も含め、本当に数多くの役者さんや、監督達が登壇している。3月14日には、実写版『セーラームーン』のタキシード仮面、『仮面ライダー響鬼』で、威吹鬼を演じられ深く記憶に刻まれている渋江譲二さんが、来場予定だ。正直、今年になってあまりのブルーバードへの登壇者の豪華さに、怖くなってしまった。本当にここだけ時空が歪んでるんじゃないかと、心配になるくらい。 自分としてもこれだけ恩恵を受けた劇場に、どうして通

          別府ブルーバード劇場に通い始めたきっかけ。 ~井浦新にどうしても聞いてみたかったこと~