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Forssa Textile Week

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2023年8月19日・20日にフィンランド・フォルッサ市で行うForssa Textile Weekの情報です。
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記事一覧

装いの庭、フィンランドへ行く|Forssa Textile Week 2023のお知らせ

この夏、装いの庭はフィンランドのフォルッサ市と一緒に「Forssa Textile Week 2023」を開催します。 日本には、ヨーロッパ文化圏とは違った形で発展した織物や染色の技術が数多く残っています。小さな工場ならではの、さまざまな工夫と多様なデザインに満ちたテキスタイルは、世界的に見るととても希少で高い評価を得ています。これらの技術とデザインの海外輸出がうまく行けば、日本の繊維産業がつづいていくきっかけになるとずっと思っていました。 加えて、人口減少による市場の縮

Forssa Textile Week 2023|出展内容のお知らせ

8月17日〜20日の期間、フィンランドのフォルッサ市で行われる「Forssa Textile Week」 。日本エリアの出店者と出展コンテンツの第一弾を発表します!  今回、一緒に海を渡ってくれるのは13のブランド。共に挑戦してくれることがとてもうれしいです。そして、この春日本のテキスタイルメーカーより新作のテキスタイルを発表したフィンランド人アーティスト・Anu Tuominenとnani IRO Textileの伊藤尚美さんの特別展示「 helminä 」も行われます

Forssa Textile Week出店者紹介 | 点と線模様製作所

北海道のささやかな営みを描く 点と線模様製作所は、北海道の自然からインスピレーションを受けパターンの制作をする岡理恵子さんのブランドです。自身の暮らしのまわりにある植物や風景を独自の視点でとらえ、丁寧に模様に落とし込んだ模様は、多くの人に愛されています。 質感を表現する刺繍生地 岡さんは、プリントだけではなく、刺繍を施した生地のシリーズも展開しています。鉛筆の線を重ねるようにステッチが施され、立体的な表情を楽しめる刺繍生地。プリントではなかなか表現することが難しい質感が

Forssa Textile Week出店者紹介 | YURTAO

旅先で出会った景色や感動をつめて YURTAOはテキスタイルデザイナー・木下桃子さんが手がける、オリジナルテキスタイルを軸にしたアパレルレーベルです。旅を「自分の制作へのモチベーションをあげるもっとも重要な要素」と位置付ける彼女。年に一度は美しい布と自然を求めて国外の僻地へと繰り出します。 大昔の人々が普遍的な自然をモチーフにして生んだ模様から YURTAOのテキスタイルは、木下さんが旅先で目にした民族衣装や民族布など、その土地の暮らしの中で母から子へと脈々と受け継がれ

Forssa Textile Week出店者紹介 | Canako Inoue

日々の些細な出来事に目を凝らす Canako Inoue は日々の些細な出来事に目を凝らし、のんびりとやわらかい視点で描くテキスタイル・アパレルブランドです。一つ一つのテキスタイルには、彼女が日常で感じたことを綴った詩的なメッセージやストーリーが込められています。 日本の各地の職人さんとともに作る 水彩で描かれた透明感のある色彩やレースのような刺繍。彼女は大好きな自然の中で過ごす時間からインスピレーションを得てデザインします。そうして生まれたデザインは実際に足を運んで技

Forssa Textile Week出店者紹介 | gochisou

おいしいものを食べたときのように人を幸せにするテキスタイル 「gochisou(ゴチソウ)」は、テキスタイルデザイナー坂本あこさんによる、食をテーマにデザインするテキスタイルブランドです。パンやお菓子、フルーツ、器、かごなどの食にまつわるものを模様に落とし込み、おいしいものを食べたときのような幸せを感じられるテキスタイルを製作しています。 テキスタイルという視点から食べるものを考える gochisouは、身近にある“テキスタイル”と“食”を結びつけ、ともすれば当たり前に

Forssa Textile Week出店者紹介 / BasketMoon & tapiiri

ラトビアの職人に学んだかご編み作家 Basket Moonの有泉真治さんがかご編みと最初に出会ったのは、初めてラトビアのマーケットを訪れたときのことでした。手仕事が根付く国で手に取ったかごは、壊れても何度も修理を繰り返すことができ、その人の暮らしに寄り添い長い年月をともに過ごせます。その考え方に感動した奥様の有泉紗矢佳さんはラトビアの工房で編まれた柳のかごをご自身のお店・tapiiriで取り扱い始めます。取り扱う中で現地の職人がするようにかごの修理ができないか、真治さんに相

Forssa Textile Week出店者紹介 | nocogou

暮らしのそばにある「心地よい形」 nocogouは愛知県弥富市を拠点にご夫婦で活動するテキスタイルブランド。ビワやタンポポ、果物を入れるかご、民家の石垣、山なみ、朝つゆなど、彼らのそばにあった風景の中から「心地よい形」を見つけ出し、模様に落とし込みます。 気持ちを和らげる遊び心 模様には、ふわっと気持ちがやわらかくなる遊び心が加えられています。不思議な形に抽象化されていたり、図案の中に動物がかくれていたり。そこには、身近な暮らしを愛着をもって見つめている眼差しが垣間見え

Forssa Textile Week出店者紹介 | ANIMA FORMA

これは何? 4本の足を広げ、切り開かれた動物の毛皮、のようなもの。リアルなようでリアルではなく、どこか間の抜けた愛嬌があります。これらはデザイナーの村松恵さんが2021年よりスタートしたアップサイクルアートプロジェクト「ANIMA FORMA」の作品です。 端材に命を吹き込む ANIMA FORMAはラテン語で「魂の形」を意味します。毛織物工場の片隅に積まれた、生地の端材(捨て耳)の山を目にしたときに彼女は、使われている捨て耳も元を辿ると動物の体毛であり、生命の延長にあ

Forssa Textile Week出店者紹介 | 流しの洋裁人

産地と洋裁の光景を道行く人に 流しの洋裁人は「全国各地に洋裁の光景を生み出すこと」を目的に、原田陽子さんが生み出した職業です。“流し”の名前の通り、ミシンを担いで各地を渡り歩き、仕入れた布を洋服に仕立て、その土地のイベントやお店の軒先を訪れた人へ届けます。とにかく明るく元気な洋裁人は、洋服を縫いながら道行く人に生地のこと、活動のことなどをはきはきと伝えて回ります。 ガーナで目にした原風景と既存の流れへの疑問 流しの洋裁人の原動力は、旅先のガーナで目にした光景。ガーナの街

Forssa Textile Week出店者紹介 | OLN

着物帯の下請け工場が立ち上げたファクトリーブランド 群馬県桐生市にある井清織物は、のこぎり屋根から差し込む斜光と木造の柱が印象的な織物工場。もともとは呉服向けの帯を織る下請け工場でした。その3代目の井上義浩さんが、問屋からの注文に依存した経営を危惧し、アパレルのデザイナーだった奥様の忍さんとともに2014年に立ち上げたのが、オリジナルブランド「OLN」です。 小さくとも自立した織物業を目指して OLNでは、糸染めの天然繊維を組み合わせた織柄が美しい、ストールやバッグなど

Forssa Textile Week出店者紹介 | イイダ傘店

店舗を持たない傘屋さん イイダ傘店は、春と秋の2回、全国を旅して受注会を行うオーダーメイドの傘店。毎年、デザイナーの飯田純久さんがデザインしたオリジナルの生地たちが発表され、お客さんは握ったり、差したり、合わせたりしながら、お好みの生地やサイズ、持ち手の組み合わせをオーダーしていくことができる人気の傘屋です。 日常の一コマを 人気の秘密は、くすっと笑ってしまう控えめなユーモアが含まれた飯田さんのデザインにあります。食べ物、道端に咲く花、かわいい?と言えるかどうかぎりぎり

Forssa Textile Week出店者紹介 | KAYO AOYAMA

手描きの色のにじみや線のゆらぎを写した布 暮らしの中にある何気ないものやかたち。その美しさや愛おしさを出発点にして、水彩絵の具や鉛筆を使って模様を描く青山佳世さん。スウェーデンでテキスタイルの模様作りを学んだ彼女のデザインは、そのときの記憶を原風景に、色のにじみや線の揺らぎをそのまま生地にプリントした、繊細で軽やかな生地です。 塗りつぶしている瞬間が好き 青山さんは、「塗りつぶしている瞬間が好き」というくらい、何よりも手で柄を描くことに喜びを感じているそう。手描きならで

Forssa Textile Week出店者紹介 | Naomi Ito Textile nani IRO

詩を描く Naomi Ito Textile nani IROは水彩画家・伊藤尚美さんのアートワークから生まれるテキスタイルブランド。自然の風景とそれを感じたときの詩的な言葉の断片から描かれる、水彩のにじみ、筆のゆらぎなどを細やかに再現した布は、その繊細さと、大胆な構図で日本だけでなく、世界30ヵ国以上の人々に愛されています。 近所の生地屋さんや大型店にも、パリのセレクトショップにもあるそんな布 nani IROの生地は、大手の生地店には必ずといっても良いくらい並んでい