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松浦先生のシュタイナー教育online講座

昨夜はオンライン講座を受けました。三密を避ける為、通常なら会場へ足を運んで受ける講座をオンラインで受けられる機会が増え、私のように海を越えた場所に住んでる者としては、日本で行われる講座を受けられるのですから、ラッキーです。

息子達が小さかった頃、日本人ママとその子供達と公園でよく遊ばせていました。プレイグループの中に子供をシュタイナー教育の幼稚園・小学校へ通わせているママさん達がいたので、お話をチラホラ聞いていて、「私が育った環境(=昭和)みたい。」とか、「子供の事をそう見るんだ。」「そう考えるんだ。」と子育てに気づきを与えてくれました。

とは言いながらも、どうも、テレビは見ちゃダメ、ロゴやキャラクターの服を身につけてはダメ、有機栽培の食物を与え、添加物はダメ、玩具もプラスティックはダメで自然素材のもの。。。と聞いたから「我が家では、難しいな。」と言う事で、すこーしだけ、シュタイナーのスパイスで、子育てに味付けしてました。

でも、昨日のお話では、シュタイナー教育と言えば、そう言った(上記)イメージがあるけれど、それには理由があり、その理念を理解してもらいたいと。また、折角、おばあちゃんが孫に玩具をくれたのに、それがプラステイックだからと言う理由で、ポイしてしまっては、おばあちゃんの真心を大事にせず、「おばあちゃんの気持ち」や「嬉しいと言う気持ち」の学びのチャンスを失うので、それは受け取って構わないと思いますと、先生から聞いて、一枚壁がなくなりました。

昨日、お話ししてくださったのは、松浦園先生。日本シュタイナー幼児教育協会代表理事をなさってる方。思いっきり”シュタイナーな感じ”ではなく、押し付けがましくなく、伝えたいと気持ちがとても伝わる、説明の上手な朗らかな先生でした。

昨日の講座の中で、私が印象的だったのは、「感覚」のお話。

通常は。。。「五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)」

幼児教育と学ぶと、他に。。。固有覚(体の位置や動きを察知する感覚)、前庭覚(平衡感覚)、内受容(生理的な状態を察知する感覚:温度、空腹etc.)に増え、

シュタイナー教育では、12の感覚に注目するそうです。

☆下位感覚:自分をわかる感覚。体を使い、体験しながら養う感覚。(0-7歳)
 触覚、生命感覚、運動感覚、平衡感覚の4つ。

☆中位感覚:外の世界を感じる感覚。(7−14歳)
 嗅覚、味覚、視覚、熱感覚の4つ。

☆上位感覚:他者を解る感覚。(14-21歳)
    聴覚、言語感覚、思考感覚、自我感覚の4つ。


シュタイナー教育=「自由を目指すための教育」。それは、自由好き勝手にできると言う意味ではなく、自分で「考え」「判断し」「行動する」でき、自分の夢を現実化できる人間になれる=自由を手にしたと言う事。。。じゃないですか?と松浦先生はおしゃいます。

その為、シュタイナー教育での幼児期は、自分の体を使って体験し、「自分をわかる力を伸ばす」為に必要な、4つの下位感覚「触覚、生命感覚、運動感覚、平衡感覚」の育成に重視します。

触覚:「肌」一枚で、自分と外気が分かれていて、触られる事で、外部との境界に気づき、また、「自分自身に気付きます」。なので、沢山、抱っこしてあげてください。触られないと、赤ちゃんは”ココ”にいる事が感じられませんよ。

生命感覚:自分の体調の良し悪しを感じる感覚。調子悪いかな?お腹すいたかな?喉乾いたかな?痛いかな?私が園で働いてた時、喉が乾いてるのがわからない子、意外と目にしました。自分の為に痛みがわかるのは生きる為にとても重要。それとお友達を理解する為にも必要ですよね。。。ぶったら痛いもんね。

運動感覚:自分の動きを感じ、動ける。やがて、自分の動きをコントロールできるようになる。誰もがアスリートになる必要はないけど、必要なものを取ったり、行きたい場所へ行きたい。基本の体作りはとても重要。手の感覚がキチンと育てば、嫌な事があった時にお友達をぶったりもしないはず。

平衡感覚:バランス感覚。重力に対して、どう方向付けるか。体のバランスが取れるようになると、心のバランスもとれてくる。いずれ、お友達にもフェアな気持ちになれるようになる。


子供達は、「気持ち悪い(反感)」「気持ち良い(共感)」と言ったような、感覚を通して世界と出会っていきます。大人は、自分に取り入れたくないものは、削除できる能力が備わってますが、子供達は全ての体験が、内側に入っていきます。

例えば、本を読んでいる時、ピーポーピーポーとサイレン音を聞いても、大人は無視できますが、子供は大人のような「無視装置」がないんです。だから、立ち上がって見に行ったりしちゃいます。全ての体験が内側に入っていきます。

シュタイナー幼児教育で、何故、自然のものからできた玩具を与えるか、メディアを禁ずるか。。。それは、本物を与えることによって、「何が本物か」「何が真実であるか」を見極める力を養う為。

シュタイナー教育で、何故、添加物を与えないか。。。それは、世界と出会っていく、感覚が麻痺してしまうから。

そう言えば、去年、Whole30と言う食事法をやってみました。30日間、体に炎症が起こりえる物や添加物を摂取しないと言う食事法。そのお陰で、長年、患っていた腕にあった湿疹も消え、お菓子もガムシャラ食べなくなり、薄口になりました。

シュタイナー教育のベーシック。ちょっとだけ、お勉強した昨日。

全部、やらなくったって、取り入れられそうな所もある。取り入れなくても、そう言う考え方があるんだ。。。だけでも、自分のやってる子育てに向き合う気持ちが少し変化する。

それで良いんだと思います。あくまでも、「笑う門には福来たる」がモットーな私ですので、完璧を追求したがめ、出来ない事にクヨクヨした為に、ママやパパから笑顔がなくなったら、大変だ!と思う次第です。

子供はママとパパの笑顔を見るのが一番好きだら。ママとパパも子供の笑顔が好き。

Love, 

Midori

シュタイナーとは違うけど、双子ちゃんから笑顔をもらえます。

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