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漆1:序章

おはようございます。
今日は晴れていて気持ちが良いけれど風が結構強くて、芽吹き出した若葉や蕾達が風にぶんぶん揺られている。空気も乾いているので、水も朝イチであげておいた。あったかくなり始めてからの植物たちの成長は本当に早くて、一時間でも見ていたらその成長する様が見えるんじゃないかと思うほど。寒い冬を乗り越えたからこそこの春の時間を堪能してほしい。

3月末に徳島で北村真梨子さんの愛漆に触れてきたこのタイミングで、まず藍に関して学んできた。今日からはもう一つ、自分が興味を持ち始めていた漆を掘り下げていきたい。

漆に興味を持ったきっかけ

漆に関しては、コロナになってアートとしての陶芸から食器に興味を持ち始めた当初から気になっていた存在。日本の工芸品としても興味はずっとうっすら持っていて、10年位前に金沢に行った時にもひがし茶屋街の裏手にある漆器屋さんを方々見て回ったのだけれど、特に黒が苦手で朱赤も自分の家に合うかと言われた時にしっくりこずに購入に至らなかった経緯がある。
それが今年になって、僕は立て続けに漆器をお2人の職人さんから4点購入させていただいて、それ以来ずっと使わせてもらっている。
そんな購入するきっかけをくださったお二方を紹介したい。

1人は輪島で漆工房されている方。
都内の百貨店で定期的に開催されている、全国の工芸品を作る職人さん達が一堂に会する手仕事展に、それこそ震災応援枠のような形で参加されていた。興味はある上で黒や朱赤以外に鶯色や赤紫のような色のバリエーションがあったので何の気なしに見ていたらお声がけいただいて、他の職人さん達同様に我が子の事のように嬉しそうに作品の説明をしてくれた。その方はとてもハキハキとされたチャキチャキのお母さんといった感じの方で、しかも押しが強すぎないけど彼女が本当に漆が好きなことが伝わってくる。
漆を作る時の裏話や漆の良いところ、使う時に注意すべきところなどをとても丁寧に説明してくださるもんだから、実際に使ってみたくなって鶯色のお椀を実際に手に取ってみせていただく。いくつか見てたらお椀が一つ一つ正確に作られていて、重なったそれぞれお椀がピタッと合ってひとつずつ剥がす感じで取りあげないといけない位緻密に作られている。そしてお椀の口も薄くて繊細なのに漆が塗られていることでとても耐久性があって長く使えることを実感できて、好きな緑のお椀が我が家で10年後も使えているイメージができて譲っていただいた次第なのです。
実際に使っていくことで漆の使いやすさを実感できたからこそ、この次の北村さんに繋がった。

そんな訳で、お2人目は今回の藍と漆を調べるきっかけをくださった北村真梨子さん。
なりゆきは2024年最初の旅行最終日:徳島でまとめたけれど、色合い時の表情が好きで正直アートとして完成されたものとして使わなくてもいいかな、と思っていたけれど、北村さんからも『たくさん使ってくださいね』ってお言葉をいただいて「やっぱりそういうものだよね」と。サイズと形の違うプレートを2枚とアイコンとも言えるお椀を譲っていただいて、アートを使う贅沢さを味わわせてもらっている。

そんな訳で、ずっと憧れだった人とお近付きになれたので、その人とより仲良くやっていくためにその人のことをもっと知りたい、そう思う感覚で明日から漆を深掘りしていきたい。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。


皆様も、良い一日を。

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