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コーヒー20:コーヒーの飲み方(中南米編)

おはようございます。
今日も気温よりも猛烈な風が寒々しい。でも長らく続いた重苦しい雨雲に覆われての雨の後だと一層晴れ間が有難い。

さて、昨日はアメリカのコーヒー事情を見たところで何かして中南米の様子を見ていきたい。
が、その前に南米のお茶といえばマテ茶のイメージが強いので、マテチャに関しても簡単に触れておきたい。

マテ茶

マテ茶はモチノキ科の常緑高木であるマテの木の葉、茎、小枝から作られるお茶。
日本人にとっての緑茶のように、現地では生活に密着したお茶で、鉄分やビタミンが豊富で「飲む野菜」とも言われている。
効用として、カリウム・ナトリウム・マグネシウムなど豊富なミネラルのお陰で疲労回復、滋養強壮に効く。 カフェインに似たマテインは、血管拡張作用などがあり血液の環境をよくするため、中枢神経のシステムに刺激を与えて活性化させ集中力が高められる。マテインはカフェインとは違って眠気を妨げるような作用がないということ、また内蔵に負担をかけないことが特徴。また、食欲を押さえダイエットにも効果があったり、 利尿作用にも優れていて体内の浄化作用も促進される。
手に収まるサイズのマイカップにストローを刺して飲んでいるのが定番スタイル。

このマテ茶がある上で各国で飲まれているコーヒーを見ていこう。

メキシコ

コーヒー生産量はブラジル、コロンビアに続いて世界第三位のメキシコだが、消費量自体はあまり多くない。都市部に外資系カフェチェーンなどもできてきているが、それでも日本の1/3程度。
伝統的な飲み方では、専用の陶器のポットでコーヒー粉と一緒にシナモンと黒砂糖を煮出す「カフェ・デ・オジャ(cafe de olla = coffee pot)」が有名。水からシナモンだけ先に入れて煮出し、コーヒーは沸騰してから、コーヒーを加えたら少しかき混ぜてすぐ濾過するなど、地方ごと、各家ごとに独自のレシピがある。
メキシコ版のカフェオレである「カフェ・コン・レチェ(cafe con leche = coffee with milk)」を注文すると、グラスやカップにコーヒーだけが運ばれてきて、フロアのミルク係が大きなやかんからミルクを注いでくれるところも。ミルクと砂糖が良く溶けるようにするのと、空気を含ませて飲みやすくする意味があるらしい。

ブラジル

第二位に倍以上の差をつけてコーヒー生産量第一位の座に君臨するブラジルは、国内でも大量のコーヒーが飲まれる一大消費国でもある。
実際、ブラジルの年間コーヒー消費量は、アメリカに次いで世界第二位。
そんなブラジルでのコーヒーの飲み方は、ドリップではなくエスプレッソが主流。
そこへ、現代の日本人からするとちょっと信じられないくらい大量の砂糖を溶かし込んで、激甘コーヒーシロップのようにして飲むのが一般的。
これは砂糖の生産が盛んであることに加えて(ブラジルのさとうきびは、コーヒーと同じく生産量世界第一位)が、どちらかというとブラジル国内で飲まれるコーヒーの品質があまり高くないことが理由となっている。
もともと世界シェア8割とも言われた時代もあるほどコーヒー産業に力を入れてきたブラジルでは、良質なコーヒー豆は貴重な外貨獲得商品としてほとんどが輸出用。国内に出回るのは低品質なアラビカ種か、低地で省力でも栽培できるロブスタ種ばかり。当然、エスプレッソにしてもそのままではあまりおいしくないため、そこへ大量の砂糖を入れて少しでもおいしく飲めるように工夫していたという。こう聞くと少し残念で申し訳ないような気もするが、幸い現在では徹底した機械化や世界的なコーヒーの品質の向上などもあって、ブラジル国内でも良質なコーヒーが出回るようになってきているとのこと。暑い土地柄コーヒーも味が強い好まれる現地の事情もありそうだ。

ペルー

ペルーのカフェやレストランでコーヒーを注文すると、空のカップとお湯、そしてコーヒーの濃縮液が入った小瓶などが運ばれてくる。カップにこれを適量注ぎ、自分の好みになるようにお湯で、カフェオレの場合は、お湯のかわりにホットミルクで薄めて飲むスタイル
基本的には1分~1分半でドリッパーを外した濃いドリップコーヒーを使用する。この状態であれば、一般的なコーヒーよりも酸化などによる味の劣化が起こりづらく、一度まとめて淹れておけば長時間取り置いておくことができる。また、飲む際に何倍にも希釈するので、熱いお湯やミルクを注げばいつでも熱々のコーヒーを飲むことができるため、保温する手間もコストもかからない。
飲む直前に淹れたような複雑で繊細な香味を期待することはできないが、インスタントコーヒーや何時間も保温されていたコーヒーに比べれば格段においしいコーヒーを飲むことができる、という訳だ。
これは、意外と簡単なので一杯ずつ入れている時間がないほど忙しいけど少しでもおいしいコーヒーを飲みたい、という人は自宅でも試してみてはいかがだろう。

*上記の情報は以下のリンクからまとめています。

https://coffee-effect.com/c01-01-005thedifference2.html

お膝元であっても、それぞれのお国事情が反映されていて飲み方や合わせて入れるものが異なり見ていて面白い。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。


皆様も、良い一日を。


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